大阪杯2020 予想 超スローからのロンスパ戦になるだろう。

展開

阪神2000は前半スローになりがち。
だが、内回りということもあり、早仕掛けになってタフなレースになりやすい。
それでもこの逃げ馬不在のメンバーでは超スローになりすぎて前有利になりそうな気配がぷんぷんする……。
展開有利の前の組を、力のある馬たちが差しきれるかという予想を組む。

◎ 5 ラッキーライラック
○ 12 クロノジェネシス
▲ 10 ジナンボー
△ 2 サトノソルタス
△ 4 ワグネリアン
△ 7 ステイフーリッシュ
△ 8 ダノンキングリー
✕ 3 ブラストワンピース

見解

◎ラッキーライラック
超スローからの瞬発力はエリザベス女王杯でとんでもないものを見せた。
あの時は前半1000メートル62.8秒の4.5ハロンのロンスパ戦。
上がりは32.8秒。
こんな脚を使えるイメージは全くなかった。
この馬、今では完全な瞬発戦タイプだ。
最終追いきりはいつものこの馬の動き、時計で全く不安はない。
強烈な末脚で前の組を呑み込んでくれるだろう。

○クロノジェネシス
この馬は瞬発戦・消耗戦、どちらでも来られる万能型。
近走は安定して前目のポジションを取れており、このレースにも対応可能。
秋華賞で+20キロ、京都記念で+12キロと、まだ増えるの!?と驚くくらいの成長力。
もしかすると、想像以上に力を付けていて、楽勝してしまうかもしれない。
本命を破るならこの馬だろう。

▲ジナンボー
前に行ける脚質の中で、最も有力と見て単穴に。
逃げ候補はロードマイウェイ、サトノソルタス、ステイフーリッシュに、このジナンボーか。
ロードは出負け癖と今まで出してきた指数に不安。
サトノソルタスは前走かなり恵まれての2着。
ステイフーリッシュはブラストワンピースとクロノジェネシスに完敗しており、強調材料に乏しい。
ジナンボーの前走は完全な外差し馬場を先行、悪い馬場の真ん中めを通って3着。他の前の組が壊滅している中での3着は高く評価して良い。
未知の魅力も含めて単穴。

△サトノソルタス
速い脚はないが、先行脚質は魅力。
△ワグネリアン
ディープインパクト産駒の古馬だが、能力の衰えをそれほど感じさせない(ディープ産駒の瞬発戦タイプの古馬牡馬は、瞬発力がなくなってパワー型にシフトすると言われている)。
しかし勝ちきれていないのは事実だし、5歳になっていよいよ瞬発力の衰えが顕著になるかもしれない。連下まで。
△ステイフーリッシュ
鞍上の岩田に期待。彼が逃げる時は超スローに落とす場合が多いように映る。レッツゴードンキの桜花賞や二年前のエリザベス女王杯クロコスミア等。G2クラスにはあるので、連ならあっても不思議はない。
△ダノンキングリー
この馬、昨年、天皇賞・秋を距離を理由に回避した馬。
実際、ダノンプレミアムとの使い分けかとも噂されていたが、一応の回避の理由は距離。あっさり勝つ可能性も否定出来ないが、そんな馬が一番人気。上位の印は回せない。
✕ブラストワンピース
ハービンジャー産駒らしく消耗戦タイプ。
トップスピードでは他馬に劣る。今回のレースの質を考えたら軽視すべきだろう。