セントライト記念2020 やたらと時計のかかる今年の中山の馬場をこなせるのは……。

展開

例年、秋の中山は高速馬場になるのに、今年はやたらと時計がかかっている。
紫苑ステークスの時は雨の影響かと思ったが、そうでは全くなかった。
スローや短距離を除けば、レース上がりは軒並み36秒台の決着ばかり。
こうなってくると適性の差が出る。

中山2200はロンスパの持久力勝負。
おそらくはバビットが注文を付けて逃げるだろう。他、好位で競馬してきた馬が多く、極端に緩むことはないはず。
重い馬場も相まって、確実にタフさが要求される。

◎ 10 ヴァルコス
○ 4 フィリオアレグロ

見解

◎ヴァルコス
ダービーでも本命にしたヴァルコス。
そのダービーは結果的に外々を回されて、外枠が響く形に。
スローの瞬発戦になり、この馬の持久力が活きる流れにもならなかった。

ここで本命に推する理由も、ダービーと同じ理由。
ダービーの記事から引用しよう。

前走の青葉賞は、超高速馬場だったことを踏まえても高レベル。
2.23.0秒は青葉賞レコード。
このレースは後半1000メートルから11秒台に突入するロンスパ戦になったのだが、ヴァルコスは道中位置取りを上げていき、かなり長い脚を使っている。四角も外々を回りながら、しぶとく伸びて2着。
相当ロスが多かったのにもかかわらず、クビ差の2着は勝ち馬よりも断然強い競馬をしている。

引用以上。
青葉賞で使った長い脚はここでも活きる。
このレース、ダービーとは違う質になりやすいため、ダービー最先着馬の成績が芳しくない。ダービー惨敗からでも普通に巻き返せる。
ここはリベンジに期待。

○フィリオアレグロ
ヴァルコスの他に、この舞台が向きそうな馬が割と多いのだが、相手には同じ青葉賞組のフィリオアレグロ。
青葉賞自体は内をロスなく回っての三着で、ヴァルコスに内容的には劣るが、それでも好時計なのには間違いない。
パフォーマンスを落としたのは、時計がかかる馬場ではあったものの、超スローの瞬発戦になった共同通信杯。
やはり距離はあった方が良いし、上がりもかかった方が良い。
血統的にも、時計のかかった方が良いタイプのサトノクラウン、ポンデザールの弟。今の中山は向くだろう。
他にも向きそうな馬がいる中、この馬を選んだ決め手は、青葉賞のレベルの高さ。来るならヴァルコスとセットで来る可能性も高いと見る。

印はこの二頭のみ。
馬単・馬連・ワイドの一点勝負。

他。
ダービー最先着のガロアクリークこそ、ここは向かなそうな印象。
強い競馬をしたスプリングステークスが超スロー。
また、スプリングステークスと皐月賞でこの馬を本命にした調教派の予想家が今回は無印。以上、二つの理由から軽視。

サトノフラッグは本命にした弥生賞が、想像以上に強い競馬だった。ここも向いて不思議ないのだが、皐月賞・ダービーが不可解な敗戦。本質的には良馬場向きだと見ているのもあり、疑ってかかりたい。
バビットも向くだろうが、前走は相手関係が微妙……。スピード指数も特に優れている訳ではなくて。
ダノンファスト、ダート馬でも、タフな舞台のここなら未知の魅力あり。好きな母系で、個人的には応援したい。
他の伏兵陣にも向きそうな馬多数。
しかし、馬券は絞ると決めているので一点。