今後、なるべく地方交流重賞の予想もしていきたいと考えている。
さて、マイルチャンピオンシップ南部杯。
盛岡ダート1600mは地方特有の小回りコースという訳ではない。
長い向こう正面が上り坂で、3コーナーからは下り坂。坂のある直線は300mと短いため、基本的には逃げ・先行有利。また、枠は外枠が優勢。
他の大きな特徴としては時計が非常に出やすい。1分34秒～35秒台の決着となる。フェブラリーステークスに比べても速いので、高速ダート決着に対応出来る馬が良いだろう。
◎ 11 サンライズノヴァ
○ 15 ワイドファラオ
▲ 5 モズアスコット
△ 14 アルクトス
✕ 3 インティ
✕ 9 ワンダーリーデル
✕ 16 ゴールドドリーム
◎サンライズノヴァ
競走馬としては「トラック」と表現されていた本馬だが、昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯から馬は変わっている。追い込み一手だった本馬が先行出来るようにもなった。年齢を重ねてダート馬として本格化したのだと見て良いだろう。
速い時計のダートが向くのは、三歳時のユニコーンステークスから周知の事実。
昨年制しているように速い時計の出るこの舞台は間違いなく向く。
せっかくの地方交流重賞、情報も少ないだろうと思うので追い切り情報も載せる。
中間は8本。
最終追い切りはダンビュライトとの併せ馬を併入。栗東坂路で52.9-25.0-12.6 一杯。
追い切りを見る限り、問題はなさそうで、舞台が向くとなれば本命。
○ワイドファラオ
元々、ダートではハイペースに巻き込まれて展開不利になることが多いながらもしぶといレースを続けていた。指数も軒並み高かった。
それを考えれば、かしわ記念の人気は不当に低く、勝ったのは何らフロックではない。
フェブラリーステークスはハイペースに巻き込まれての敗戦。前走の帝王賞は距離が長かったが、四着なら評価して良いだろう。
芝を使っていただけに、時計の出るダートも向くと見る。
中間7本。最終追い切りは栗東坂路で55.2-25.8-12.8 馬なり。
全体時計は遅くなったが、重い馬場でのもの。9月30日のCWでの時計が速い。
対抗。
▲モズアスコット
かしわ記念はローテーション、時計のかかる馬場、共に良くなかったのだろう。
時計の出るダートなら、フェブラリーステークスを楽勝した能力を発揮出来るはず。
中間4本。最終追い切りは栗東坂路で52.2-25.0.12.7 バーンフライ馬なりと併せで併入 馬なり。
重い馬場ながら時計は出ていて力は出せるだろう。
△アルクトス
昨年の二着馬で、時計の出るプロキオンステークスの覇者。
エルムステークスはポジション悪く、かしわ記念は時計のかかる馬場、フェブラリーステークスはハイペースに巻き込まれた、と力を出し切っていない。
ここは巻き返してきても不思議ない。
中間9本。最終追い切りは美浦坂路で50.7-24.6-12.7 ソロフレーズ一杯と併せで併入 馬なり。
注目すべきは馬なりで自己ベストを大幅に更新してきていること。
追い切りだけならこの馬か。
✕インティ
近走不振だが、敗因あってのもので能力自体に衰えはないと思う。
不安はユタカが乗れず、戸崎が騎乗すること。外からアルクトス、ワイドファラオが来て楽は出来ないだろうことか。
それと最終追い切りもラストがかかりすぎている。
中間9本。最終追い切りは栗東坂路で52.1-25.9-13.2 一杯。
一杯に追ってラスト13.2秒はちょっと気になる数字。
鞍上が変わることも併せて不安のため、印は押さえまで。
✕ワンダーリーデル
条件さえ向けば、相当な能力があるのは確かなのだが……。
前走、最後凄い脚で追い込んできたように切れ味はダート界随一。
それがこの直線300mの舞台でハマるかは半信半疑。
あとは叩き良化型なのも明らか。前走が8/9で追い切り開始が9/21。馬が出来ているかどうか微妙だろう。個人的には好きな馬なので応援したいが……。
中間は6本。最終追い切りは栗東坂路で53.7-25.5-12.8 一杯。
✕ゴールドドリーム
長く活躍してきたが、流石に力も衰えてきた可能性がある。
昨年もそうだが、平安ステークスでヴェンジェンスに突き放されるような馬だろうか。それでもチャンピオンズカップの指数がかなり高いので、全く関係ない可能性もある。個人的にあまり好きではない馬で、評価もいつも厳しめにジャッジしてしまう。押さえまでとしたい。
中間5本。最終追い切りは栗東坂路で53.9-24.5-12.3 G強。