マイルチャンピオンシップ 予想 馬場と展開が鍵か。

展開

京都外回りのマイル戦は3ハロン目から上り坂に入るので、前半緩んで後傾ラップにもなりやすい。
昨年はアエロリットが逃げてもスローになった。
今年は逃げ馬不在。後傾ラップのスローだろう。
また、今年は今週からCコースを使用。これは今までで初めてのこと。
今日のレースを見る限り、内は悪くない。展開次第だろう。
展開はおそらくグァンチャーレのスローの逃げ。
先週のエリザベス女王杯が超スローで全馬脚が余っているから、外を回した馬のロスが大きいレースになった。
今回も似たような展開になると読む。好位にスッと付けられる馬、そう外に出さずに差して来られる馬、これらを中心に狙いたい。

◎ 14 ダノンプレミアム
○ 2 グァンチャーレ
▲ 9 クリノガウディー
△ 1 ダノンキングリー
× 12 モズアスコット
注 3 マイスタイル

見解

◎ダノンプレミアム
この馬の武器はスッと先行できること。

今日は枠的にはやや外優勢だったので、この枠は良いだろう。外から包まれるような心配はない。
この馬の得意条件はスローからの瞬発力勝負。
そうした展開になった朝日杯、弥生賞、金鯱賞、マイラーズカップ、天皇賞・秋で好走。
今回のマイルチャンピオンシップも間違いなく向くだろう。
不安は最終追い切りが坂路になったこと。
しかし、この中内田厩舎は芝で最終追い切りしたり、色々と試行錯誤してくる厩舎だから問題ないと見る。追い切り見ても問題はなさそう。
軸に最適と見て本命。

○グァンチャーレ
前走スワンステークスでは春ほど追い切り時計が出ていなくて「叩きかな」という印象だったが、今回の最終追い切りでは時計をしっかり出してきた。マイラーズカップに劣らない内容。
おそらくは逃げて展開の鍵を握れる。
同舞台のマイラーズカップほど楽は流石にできないだろうが、安田記念でも四着に粘ったほどの馬。
どちらも展開・馬場向いたが、今回も向くはず。
安田記念の二、三着が不在なら馬券圏内は十分にあり得る。

▲クリノガウディー
ここ二走、力を出し切っていない。

京成杯オータムハンデは進路がなくなった。富士ステークスも同様。特に後者は勝ち馬、二着馬と同じ進路を取れていれば勝ちまであったのでは。それを考えればこの人気は美味しい。
この馬は自身ゆったりいっての瞬発戦が得意。
このメンバーなら好位に付けても不思議ないだろう。元々、ハイペースでも先行できる馬。藤岡が上手く乗ってくれるのを期待する。
追い切りは一本少ないが、時計自体は自己ベストに近いくらい優秀なものを出している。
直線バラける京都外回りなら不利は受けないはず。

△ダノンキングリー
流石に評価せざるを得ない。ケチつけるとすれば、一枠一番というところだけ。これは諸刃の剣になりそうで、出遅れたら厳しいだろう。しかし出遅れ癖がある馬ではないのでそこまで心配はしていない。
前走で古馬相手でも十分通用するところを見せた。斤量面での優遇は減るが、56キロならまだまだ有利。ハイレベルと見ている皐月賞の僅差三着馬。あっさり古馬を完封しても不思議はない。

×モズアスコット
基本的にサウスポーとは見ている。
が、叩き三走目なのは良いだろう。元々休み明け仕上げない矢作厩舎。毎日王冠で増えた体重が前走でも減っていなかったのでまだ上積みはあると見る。
事実、一週前追い切りでは坂路で自己ベスト更新。最終追いきりも十分すぎる時計、動き。
スローの昨年は不利もあったし、それでも勝ち馬とは0.5秒差。
単なる差し馬ではなく、そこそこ前にも行けるので、ここは和田が良いポジションを取ってくれれば。

注マイスタイル
内枠の先行馬。
特徴を掴みづらい馬だが、スローからの瞬発戦は京都金杯で二着と対応しているし、ハイペースになってもダービー卿チャレンジトロフィーで三着。
乗り難しい馬のようだが、まともなら大崩れは考えにくい。
追い切りは控えめだが、きちんと押さえておきたい一頭。

他。買い方迷っていて、どこかで総流しにするかもしれないので、全馬について書く。

レッドオルガ。
エリモピクシー産駒は面白いくらいに東京向きに出る。この馬も左回りのみで好走。ここで買う強調材料はない。

インディチャンプ。
多少太かったと言われているとはいえ、スローの瞬発戦になったマイラーズカップでパクスアメリカーナに差し返されるような内容。ステイゴールド産駒らしくタフなレース向きだと思っている。
また、先頭に立つとソラを使う馬なので乗り替わりも不安。
しかしながら、絶対的能力は高いので押さえるか迷っている。

フィアーノロマーノ。
ここまで人気ないなら100円くらいなら押さえたい馬だが、ダービー卿チャレンジトロフィーを見る限り、タフなレース向きだろう。休み明けでも時計出しているが、元々追い切りは動く馬なので。

ペルシアンナイト。
さすがにやや勢いに陰りが見えてきたか。
昨年はスローで内枠有利になり、1,2,3番枠での決着。その内の一頭。
追い切りも目立たず、得意舞台だが……。

プリモシーン。
この馬は完全にハイペース向き。

アルアイン。
前走が大外枠でそのまま大外通り、直線でもユーキャンスマイルにヨられる不利があったにせよ負けすぎ。追切も大阪杯時にはまだまだ及ばない。

カテドラル。
この舞台向くとは思うが、出遅れ癖が……。出遅れなくても後方の馬なので強調はできない。ハーツクライ産駒でまだこれからの馬だろう。

タイムトリップ。
前走は好走だが、上位には3馬身半離されている。追い込み脚質で流石に届かないだろう。

ダイアトニック。
距離実績ないのが最大の不安材料。ただ、スローになって保ってしまう可能性も否定できず。

エメラルファイト。
前走は前崩れの中、先行勢では頑張った。溜めればキレる馬。そこそこのポジションで脚溜められれば怖いが、上位は強い。最終追いきりも平凡。

レイエンダ。
スローの瞬発戦なら強いのかもしれない。とはいっても、前走は外差し馬場にも助けられた印象
(あの日、内が粘っていたが、東京は馬場の真ん中辺りから乾くので外差しになるだろうと読んでいた。結果、あれは外差し馬場と判断して良いと思う)。