福島は基本的に馬場の悪化が早い。
今開催の馬場差を見てみよう。全ての日で2000mが行われているので、その馬場差を下に表記する。
10/31 -1.1
11/1 -0.9
11/7 -0.3
11/8 +0.2
以上。
ここ4年、ずっとAコース開催だったが、今年は今日からBコース替わり。
ちょっと調べてみたが、過去10年で福島記念の開催週にコース替わりするのは、2015年のヤマカツエースが勝った年だけ。
時計の出方を見る限り、先週からほぼ変わっていないように思う。
コース替わりの影響で内目も悪くなく、ラチ沿いを通った馬の活躍も目立った。
今回のメンバーは追い込み馬が多く、逃げ馬はトーラスジェミニのみ。続くのが、バイオスパーク、テリトーリアル、ウインイクシード辺りで、隊列はすんなり決まりそう。
福島2000mなので上がりのかかるタフなレースにはなるが、それでもコース替わりは大きい、内・先行有利と判断して予想したい。
◎ 11 ウインイクシード
○ 9 ヴァンケドミンゴ
▲ 3 バイオスパーク
△ 12 マイネルサーパス
✕ 2 トーラスジェミニ
✕ 7 テリトーリアル
◎ウインイクシード
まず、ローテーションだが、休み明け自体は苦にするタイプではないだろう。大きく負けているレースが2つあるが、いずれも距離が敗因。函館の8着は勝ち馬と0.3秒差で、大きく負けた内には入れないものとする。
中53週の休み明けで、福島2000mを圧勝してもいるので、休養明けに関しては気にしないことにする。唯一気になるのが、今回、追い切りが北Cコースでのものばかり。ウッドチップ主流の調教だった馬が、いきなりコース変更して追い切っているのは正直、不可解だが、本命党宣言をして以来、調教は「悪い時」だけ見るようにしたのでこれも無視する。最終追い切りは映像なしだが、併せ馬で併入で、全体時計もまずまず出ている。
本命に推したのは、前有利になりそうな展開と、コース替わりでまだ内目が良い馬場という二点が理由。というのも、今まで負けてきた福島2000mでのレースが展開不向きすぎる。今回はその点、かなりマシになると思われる。
回顧してみよう。
今年の七夕賞から。
これはちょっと不思議なレースだと感じていて、向くだろうと思う馬がことごとく惨敗しているのである。
おそらく、馬場差+2.6という相当重い馬場で、レース上がりも37.3秒かかっており、消耗戦が得意な馬の中でも更に巧拙が問われるようなレースになったのだろう。
全馬が内を避ける中、この馬は最内を通って距離ロスを防ぐような競馬。死んでいる馬場を通りながらも見せ場十分の5着。最後は流石に垂れたが、超タフな外差し決着のレースの最もタフなコースを通って5着は立派の一言に尽きる。
福島民報杯。
これも馬場差+2.3という相当重い馬場。
こちらも七夕賞同様タフで、内目の馬場が死んでいたレースだが、よりハイペースになった。
これだけ聞くと外差し有利だが、追い込みも届きにくかったのか、後ろから来たのは勝ったマイネルサーパスと4着レッドローゼスのみ。この馬は3着だったが、2着のドミナートゥスとは1キロ差あったし、展開不利の中、十分に強い競馬をしている。
最後に、昨年の福島記念。
馬場差が-0.1で、前述の2レースよりは今回と近い。
しかし、前半1000m通過59.2秒のハイペースとなり、外差し決着に。
まくってきた馬か、追い込み馬だけが上位を占める中、この馬だけが前の組で唯一掲示板に残ったのだから十分強い。
ハンデも54キロと今年より2キロ軽かったが、それでも今年の七夕賞後、横山武騎手が「晩成型なのか、徐々に力も付けています」というコメントを残しているのだから昨年よりも成長はしているのだろう。
十分に語った。
つまり、福島でのここ三戦は全て展開不向きながらも見せ場を作ってきたのだ。
福島はよく「福島巧者」という存在がいて、独特のコース適性が問われやすいと思っているが、この馬も十分すぎるほどの福島巧者。
今回はBコース替わりが本当に大きい。
展開が今度こそ向くだろうと読んで本命に推する。
○ヴァンケドミンゴ
この馬は無類の福島巧者で【4.0.1.0】と、全ての勝利を福島で挙げ、今年の七夕賞でも3着。
理由はこれだけで十分だろうが、消耗戦に強いルーラーシップ産駒はやはり福島向きなのだろう、前述のドミナートゥスもルーラーシップ産駒。
問題は、七夕賞当時より1キロ増えるのと追い込み脚質というところだけ。
▲バイオスパーク
前有利予想ならこの馬も上位指名しなければならない。
オープンに上がってからは消耗戦か、それに近い流れで常に僅差で走っている。
オルフェーヴル産駒なのでそういうタイプなのだろう。
前走は差し決着の中、高指数で勝ち馬と0.6秒差の9着。距離は問題なくこなした。
普通に上位候補。
△マイネルサーパス
これも福島巧者。【2.1.0.1】
前述した通り、今年の七夕賞は特殊なレースだったと思っているので、そこでの惨敗は気にならない。加えて、休み明けでもあった。
前走は58キロを背負って休み明けなら悪くはない。
元々、休み明けは成績が良くなく、叩き2戦目で順当に良化してくるはず。
✕トーラスジェミニ
逃げ濃厚ということで押さえるが、スローで流れた札幌記念であっけなかったことから、おそらくは2000mはギリギリ。
函館記念はハイペースで飛ばしながらよく粘っての4着だったが、函館だから粘れた、というのはあるだろう。福島も同じく小回りなので、こなせそうではあるが、ギリギリ、そしてより強い馬がいるということで押さえまで。
✕テリトーリアル
こちらも前の組ということで押さえ。
テリトーリアルの方が叩き2戦目の上積みも見込めて良いだろう。
父系はサドラーズウェルズ系。
タフなレースも得意で、特に嫌う材料はない。
馬券の買い方が非常に迷う。総流しも考えていたが、ちょっと点数が広がりすぎる。印を打った馬だけだと不安もあり、悩みどころ。単勝に馬連・ワイドなら確実だが、どうしたものかまだ検討中。
当ブログでは投げ銭を募っております。
予想の結果、読み物としての内容、が参考になった、気に入った、等ありましたら投げ銭していただけると大変喜びます。もちろん、無料で読んでいただくだけで十分嬉しいことに変わりはありません。
受取人のEメールアドレスに「magumagumagu.com@gmail.com」を入力していただければ、まぐに届きます。15円から可能です。是非、よろしくお願い致します。
最近のコメント