ターコイズステークス2020 予想 ハイペース濃厚だが、それでも前有利か。

展開

非常に難解な一戦。
まず、先週の馬場差だが、日曜の1600mで-0.4秒。
雨予報はないので、先週とほぼ同程度の馬場差で行われると見て良いだろう。


続いてトラックバイアス。
今開催の中山は内・前有利傾向が強い。
前総崩れになったのが、32.7-36.2という超前傾ラップになったラピスラズリステークスだけ。
差し馬も来るには来るが、基本、先行有利ということは押さえておきたい。

過去10年のレース傾向。
緩んだり流れたり、ペースに一定の傾向はない。
枠は中山芝1600mらしく、内枠優勢。

マジックタイムが勝った2016年がハイペースになり、前総崩れになったが、当時は外差しの利く馬場だったので、あまり真に受けない方が良い。

展開予想だが、今回からスマート出馬表を取り入れた。
慣れるまで少し時間がかかるが、要領が分かればかなり便利なツール。
各馬のテンの1ハロンのタイムが分かる(他の新聞には載っていない)し、過去、トラックバイアスや展開に泣かされてきたかどうかも一目瞭然。

テンの1ハロンが安定して速いのはモルフェオルフェ。
この馬が出るレースは基本、締まった流れになるため、ここもペースは流れるのが濃厚だろう。

他に速いのが、レッドレグナント、トロワゼトワル、スマイルカナ(ここは控えると聞いている)、
ビッククインバイオ、アロハリリー
辺りか。ランブリングアレーも遅くはない。
前走逃げ切っているクリスティはテンが遅く、ここではそう楽にポジションは取れそうにない。

速くなりそうなここでもポジションを悪くしないだろうランブリングアレーを中心視。
他、中山得意で前走好内容のインターミッション、不利な展開続きのアンドラステ、あとは前に行く組を中心に押さえたい。

◎ 14 ランブリングアレー
○ 6 インターミッション
▲ 5 アンドラステ

△ 7 ドナウデルタ
△ 8 スマイルカナ
△ 9 アロハリリー
✕ 1 レッドレグナント
✕ 4 ビッククインバイオ
✕ 10 モルフェオルフェ
✕ 16 トロワゼトワル

見解

◎ランブリングアレー
レースセンスの良さと前走のパフォーマンスの高さを買って本命。
前走のテンの1ハロンは12.7秒で、前走の順位ではビッククインバイオと並ぶ6位タイ。
1800m、馬場差+0.5秒という重めの馬場でこれならマイルの流れに戸惑うことはないだろう。

とにかく前走の指数が102(「先週の結果分析」評)と非常に優秀。
このメンバーの近走の中では頭一つ抜けている指数。

決してペースに恵まれて出したものではない(ペースはほぼミドル)し、破ったメンバーもその後、好走しているのだから信頼出来る指数だろう。

破った相手の好走例を挙げてみよう。()内は指数
2着ボッケリーニ:中日新聞杯1着(80)
3着ヴァンケドミンゴ:福島記念2着(91)
4着レッドガラン:リゲルステークス3着(92)
5着サトノフェイバー:キャピタルステークス4着(89)、リゲルステークス2着(94)

これだけの好成績なのだからこの馬も高い評価を与えられる。

小倉記念はロードクエストの早めのマクりにより、先行馬に厳しい流れになって沈んでしまっただけ。
その前の垂水ステークスは前半4ハロン46.6秒、糺の森特別は46.0秒という、マイルといっても不思議のないハイペースを楽勝しているのだからここへの適性も十分あるだろう。

あとは外枠だけ。
それもレースセンスの良さでこなしてくれると見ての本命。

○インターミッション
中山1600m得意のインターミッションに対抗を打つ。
その舞台で行われた休養明けの前走が好内容。
指数は101で、オープン換算すると95と高い。

スタートはやや出遅れ気味だったが、中団に難なく取りついた。
当時のトラックバイアスと前半46.6秒というそこそこのペースから超外差し有利の決着になったが、この馬は上位の中でも早めに進出して押し切る競馬。
外のオールイズウェルに差されそうな気配は全くなかった。

アネモネステークスはレース上がり37.2秒というかなりの消耗戦を先行して押し切り。
菜の花ステークスは前総崩れの中、一頭だけ粘って3着なのだから評価を上げはすれど、下げるようなレースではない。

レースを見ていても、コーナリングが上手く、坂も苦にする様子がない。
中山向きなのは間違いないはず。

問題は位置取りか。
前走は出遅れたので、テンの1ハロン13.2秒だったが、アネモネと菜の花では12.7秒とまずまず。
あんまり後方だと厳しそうだが、中団辺りを追走出来れば。

▲アンドラステ
中京の1勝クラスでの指数が、すでに中京記念でも通用するレベルにある。
下級条件での負けは、小倉で大逃げしたタガノアスワドを捉え損なったのと、切れ味勝負になった武庫川ステークスで切れ負けしただけ。

とにかく、オープン入りしてからのレースが運のないレースばかり。
エプソムカップは超内有利のレースの中、一頭だけ馬場の真ん中を追い込んで4着。
関屋記念は内の馬も来ているので分かりにくいが、外有利のトラックバイアスの中、内を突いて3着と頑張っている。ラチ沿いを逃げて2着のトロワゼトワルは当然強い。
前走の京成杯オータムハンデは、内にいたら外から馬が来てポジションを悪くし、直線も前が詰まって伸びあぐねただけ。ルメールも最後は無理をしておらず、度外視出来る一戦。

休み明けから仕上げてくる中内田厩舎なので、その点は問題ないだろう。
オルフェーヴル産駒らしく、適性は消耗戦>瞬発戦、にある。

問題はこの馬も位置取りか。
テンの1ハロンがずっと13秒前後で推移。

先に書いた中京での1勝クラスでは12.4秒と速かったので、中山1600mのここはポジションを取りに行ってくれるという願望も込みで単穴。
とにかく、まともな競馬さえ出来れば能力は上位。

馬券の中心はこの3頭。

△ドナウデルタ
タフな中京1600mを内目から差し切った前走は評価出来るのだが、その前の2戦、出遅れているのと、3歳時にもスタートが悪かったことから信頼は置けない。
出遅れてリカバリー出来るほど強い馬ではないし、出遅れなくてもポジションが後方になる危険性を孕んでいる。キレというより持久力で勝負のタイプだと思うので、あまり後ろは好ましくない。
能力は認めても、スムーズな競馬が出来るか不安なため、連下まで。

△スマイルカナ
今回、今後のことを考えて控えるという話を耳にしている。
どの程度控えるか、によるが、チューリップ賞では控えて完全に失敗している。

古馬混合オープンでの指数は京成杯オータムハンデの94が最高で、米子ステークス93、オーロカップ89、と、底が見えてきている感もあり、その上に斤量増。
強気に推せる材料に乏しいということで連下評価。

△アロハリリー
前走は久しぶりにまともなレースが出来た。
勝ったドナウデルタが93で、こちらが90という指数。

斤量面では今回、こちらが有利になる。
その前の惨敗の理由は全て明らかで、クイーンステークスはハイペース、それ以外は外差し馬場に泣いたもの。
ドナウデルタを物差しにすれば、展開面も考えて同等の評価を与えても良い馬。

✕には前に行く馬中心に。

✕レッドレグナント
予想はアップしていないが、中京記念で本命を打った馬。
その中京記念、次走の朱鷺ステークスは前崩れの競馬に泣いた。
前走は行けず、どうやらコントロールが難しい馬とのこと。
タフなレースは向くタイプなので、最内枠、52キロを活かせれば。

✕ビッククインバイオ
アネモネステークスから白秋ステークスまでは差し有利のレースに。
勝ちは全て東京でのものなので、押さえるか迷ったが、安定して先行出来るので。

✕モルフェオルフェ
中山マイルで連勝してきたこともあり、この舞台は向く。
展開のところにも書いたように、この馬が出る時はペースが流れて前崩れになるレースばかり。
今回は前有利のトラックバイアスと得意舞台で巻き返しはなくはないと見ている。

✕トロワゼトワル
実績最上位のこの馬も押さえておきたい。
大外枠、57キロと条件は厳しいが、能力だけなら当然上位。

他。
シャインガーネット
前有利のマイルカップ、フェアリーステークスの負け方を見ると距離に不安を覚える。
タフなファルコンステークスを勝ったように、オルフェーヴル産駒、流れ自体は向きそうなので、距離さえ保てば。
「馬込みで脚を溜める競馬ができれば、出番があってもいい」という関係者コメントは微妙だが、前には行きそうもないように感じる。

フェアリーポルカ
ここはまず後方待機になると思う。
そういう流れになれば。

サンクテュエール
この馬もスローを先行してきたので、前に行けるか微妙。
アルテミスステークス、シンザン記念はトラックバイアスにも恵まれたと思っているので。

クリスティ
展開のところに書いたが、外枠もあり、ポジションに手こずりそう。

シーズンズギフト
いっときはかなりの器かと思っていたが、見限ろうかなと思っている。
フラワーカップの1.2着が結局、その後活躍出来ず、指数も低い(この馬は89)。
ニュージーランドトロフィーは外差し有利な流れも向いたし、1.3着馬が古馬相手になって微妙という……。
前走は馬鹿みたいなラップで飛ばしたので度外視で良いが、ここで通用するかどうかは……。

スイープセレリタス
元々、1600mは長いと思ってきた馬。
ここは能力的にもどうか。

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