佐賀記念2021 予想 クリンチャーの問題はスタートだけ。他は能力拮抗。

展開

良馬場になりにくい佐賀記念だが、9日、10日と雨がなく、明日も晴れ予報。
明日から開催だから現在の馬場状態が分からないが、おそらくは良馬場だろう。

レースラップは公開されていないが、過去の上がりを見る限り、地方交流重賞らしく上がりはかかる。
昨年も良馬場で時計のかかる馬場だったが、3角2番手、4角先頭に立って押し切ったナムラカメタローの上がりが38.2秒。
これだけかかるのだからスピードよりもバテないタフさが必要で、かつ小回りのため、スッと加速出来る瞬発力が必要となる。

ここは先行馬が少ないメンバー構成。
地元キングプライドがここでも先行態勢に入るか。
ウインユニファイドはテンこそ速くないが、先行して結果を出しており、ここも押して好位、あるいは逃げの手に出そう。強気の先行策を取りやすい鞍上・和田で、少なくとも位置を悪くする可能性は極めて低そう。
続いてアシャカトブ、みやこステークスで先行させた川田鞍上のクリンチャーも積極策を取りたいはず。
おそらくは、この4頭で好位を形成するだろう。
中央勢の中で位置が後ろになりそうなのはロードゴラッソとハナズレジェンド。

クリンチャーは見解のところでも述べるが、地方交流重賞は向きそうなタイプで堅いと見る。
他の中央勢は、ハナズレジェンドが一枚下と見るが、他はどっこいどっこいだと見ている。
1~3着の順番まできっちりと当てたいレース。

◎ 1 クリンチャー
○ 8 ウインユニファイド

▲ 11 アシャカトブ
△ 9 ロードゴラッソ

見解

◎ クリンチャー

昨年のチャンピオンズカップで自信の本命を打ったクリンチャーをここでも本命にする。
そのチャンピオンズカップは不完全燃焼の一戦。
予想でも鞍上の三浦皇成を懸念していたが、外から続々と来られて位置取りを悪くしてしまった。
最初のコーナーで首を上げる仕草をしたり、直線も真っ直ぐ走らないところがあったり、最後の最後で差を詰めてはいるものの、レースの流れに全く乗れなかった。
これに関しては、左回りが良くなかった、という話を聞いている。

今回は右回り、みやこステークスで先行させた川田が鞍上で、その点の不安は払拭。

タイプ的にはダート馬の中でもスタミナ豊富なタイプで、レース上がりはかかればかかる程良いだろう馬。事実、レース上がりが37秒台に突入すれば、初ダートで無茶苦茶なレースだった仁川ステークス2着、マーチステークスは高指数で2着、みやこステークスはより高い指数で圧勝、と全く崩れていない。対して、レース上がり35秒台になった太秦ステークスで、ダートでは唯一、馬券圏内を外している。

ズブいイメージがあるが、ダートでは3.4角でスッと上がっていける瞬発力を見せており、それは小回りの佐賀競馬場では強い武器になる。

ジュライステークスでウインユニファイドに今回と同斤量、斤量差で負けているが、レース上がり36.6秒ではこの馬のタフさが活きなかった。ウインユニファイドに最後、もう一度脚を使われただけで、36.2秒の最速の上がりは使っている。

上がりのかかる佐賀記念、そして鞍上川田なら負けられないと見て本命。

○ ウインユニファイド

クリンチャーを破ったジュライステークス以来のウインユニファイドだが、仕上がりに抜かりなし。
12/23から乗り込み始め、12本の追い切りを消化。最終も馬なりで、もう仕上がっているからこその馬なりなのだろう。

1800mよりも長い距離を複数使っていることからもスタミナタイプ。
アシャカトブが勝ったアハルテケステークスでは芝スタートに戸惑ったのか、行き脚が付かなかったが、軽い東京ダート1600mというタイプではなく、度外視。

ジュライステークスは道中、アルドーレがマクってきたが、動じず、位置を悪くしなかったし、上賀茂ステークスでスッとマクって上がっていったように、すぐ反応出来る瞬発力も持っている。これは佐賀競馬場に向くタイプ。
ジュライステークスも上賀茂ステークスも指数がまずまず高く、ここでも通用の下地は揃っている。
明け9歳馬ということもあってそう人気しないだろうが、ここ数戦で確実にダート馬として成長している。

能力的に通用するという点、加えて、逃げか2番手を取るだろうという展開利も見込んで対抗に推す。

▲ アシャカトブ

色んな条件で勝っているため、適性が分かりにくいが、中山ダート1800mで好走率の高いことが示すようにタフなダートでこその馬だと思う。
東京ダート1600mのアハルテケステークスは上手く乗った。
内々でロスなく回り、他馬が失速した区間で差し切るという内容。
休み明けのポルックスステークスはオープンにしては超スローで、キレ負けしたという感じの競馬。そこからも、消耗戦>瞬発力、という適性だと思う。

4着マーチステークスや8着の平安ステークスの指数がまずまず高く、ウインユニファイドと互角のレベルにあるが、今回、気になるのは追い切り。
最終追い切りは南Wで強めに追って、ラスト1ハロン13.2秒もかかり、併せた相手にも0.2秒の遅れ。
ポルックスステークスはスローで指数も低かったし、まだ昨年春のデキにはないのではないか。

仕上がり、という点で、ウインユニファイドの方を上に取る。

△ ロードゴラッソ

地方交流重賞の常連だが、この馬、位置を取れないし、どのレースを見てもスッと上がっていく瞬発力がなく、勝負所で位置取りを悪くしてしまう。
前走はルメールが乗ってもそう。

昨年の佐賀記念で、砂の深い内を突いたのが象徴的で、この馬の特性をよく表していると思う。
佐賀競馬場の内は砂が深く、大半の馬が避けるところなのだが、昨年のこの馬は4角でその内を回った。
批判のある騎乗だったが、父が佐賀競馬場の調教師である川田が、そのことを知らない訳がない。
あれは、外を回してはこの馬の瞬発力では届かない、それなら距離ロスを避けて内を回った方が差せる、という川田の判断、それも好判断だったのだと思う。

そんな馬がどうして地方交流重賞を中心に出ているのかといえば、賞金稼ぎ、という理由が大きいのではないか。
タイプ的にはスタミナがあるし、速い上がりを使えないので、その点は地方に向くが、中央の重賞ではそもそも適鞍がないし、少し足りない馬。
東京ダート2100mのブラジルカップはハイペースで上がりがかかり、この馬に向いたが、なかなか向くレースがない。中山ダート1800mなら、という感じで、来月のマーチステークスに出てくるようなら考えたい。

能力的に着は確実に拾ってくるだろうが、強めの印を打てるタイプではない。
ここは連下まで。

馬券はクリンチャーとウインユニファイドの馬連一点に、3連単でアシャカトブとロードゴラッソに流す馬券を検討中。
明日は馬体重とオッズを見て買えるので、馬券は直前か、レース後にここにアップしようと思っている。

クリンチャー、ウインユニファイドの馬連が10倍を切ったので追加で。
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