さきたま杯 2021 予想 もう一度狙う。

※指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。地方交流重賞は、netkeibaの「タイム指数」も参考にしています。

枠順
引用元:netkeiba.com

◎ 4 ワイドファラオ
○ 2 エアスピネル
▲ 8 ベストマッチョ
△ 1 アルクトス

特注 10 プレシャスエース

見解

かしわ記念でも本命を打ったワイドファラオに、引き続き本命を打ちたいと思います。
その予想のところに、ワイドファラオの適性は地方の重い馬場にあること、今までは敗因がほぼ明確で度外視出来ること、を綴りました。

詳しくはかしわ記念の予想欄に書いたので、そちらをご参照ください。

かしわ記念2021 予想 適性ここにあり。

中央全場で最も時計の出る東京ダートに適性ある馬は、基本的に地方の時計のかかるダートに適性がありません。
基本的に、と記したのは、ダートは芝よりも適性を凌駕してくる馬が多いから。
現に、過去のかしわ記念ではフェブラリーステークス組が好走していますし、今年も武蔵野ステークス好タイム2着のソリストサンダーが2着に突っ込んできました(フェブラリーステークスは外差しの利かない馬場だったので参考外で良いでしょう)。
しかしながら、東京ダート得意のカフェファラオ、サンライズノヴァがあっけなく敗れたことからも、適性は決して無視出来ません。

かしわ記念は4着に敗れたワイドファラオですが、そのレースを振り返ってみましょう。
スタートは躓いてやや出遅れ気味に。3歳時のチャンピオンズカップでも躓いて後方からになっている馬で、ダートスタートというのは芝よりも足元を取られやすく出来ています。

余談になりますが、特にダートスタートが初、という馬は元々スタートが良くてもよく躓きます。
大体、二度目で慣れて普通に出るようになりますが、一度目というのは注意が必要でしょう。
インティが勝った年のフェブラリーステークスでも、初の芝スタートについて問われた武豊騎手が「芝スタートは問題ない。逆(初めてのダートスタート)なら心配だけど」といった趣旨のコメントを残していますね。

今回はおそらくスタートは大丈夫だと思いますが、もし躓いてもリカバリーの利く枠順を引けたのは好材料だと思います。

かしわ記念に話を戻します。
スタートは躓くも、二の脚速くてすっと好位に取り付けたワイドファラオは内に潜り込みます。
距離ロスを避ける上手な騎乗だったと思いますが、直線で伸びを欠きました。

この原因ですが、この日の船橋が逃げ切り1回だけ(それも直線で最内を避けていました)で、最内不利のトラックバイアスだったことが一つ挙げられるでしょう。

もう一つの敗因は距離です。
以下がかしわ記念のラップになります。

12.0 – 12.0 – 12.3 – 12.1 – 12.0 – 12.2 – 12.9 – 13.8

サルサディオーネが速いペースで引っ張りましたが、注目すべきはラスト1ハロンの13.8秒です。
ワイドファラオはラスト1ハロン過ぎまで頑張っていましたが、そのラスト1ハロンが13.8秒もかかっています。ワイドファラオ自身は14秒台だったと思いますが、ここまで来ると完全にバテている、と判断して良いでしょう。「スタミナが多少残っていて頑張っている」と「スタミナ切れを起こして心に脚が付いてこない(もしくは、バテて諦める)」には天と地の差があり、完全にバテた馬の走破時計を気にしてもあまり意味がありません。※これに関しては、完全に止まった逃げ馬の時計を参考にするかどうかを考えれば分かることだと思います。
それで4着なら上々の結果だと言えるでしょう。

そういうレースでしたから、今回の距離短縮は確実に良い方向に転ぶと見ています。
浦和コースも3歳時に1度結果を出しているので、その点も不安なし、と判断出来るでしょう。

あとは展開。
陣営は「逃げる競馬が理想」と発言しているそうですが、ハナにこだわるプレシャスエースに譲る可能性が大でしょう。
鞍上の福永騎手は無理をしてまで逃げるタイプではありません。
他、ベストマッチョとアルクトスとの兼ね合いになりそうです。
ベストマッチョも森騎手なのでプレシャスエースには絡みそうにありません。
能力的には斤量面込みでもワイドファラオの方が上だと見ているのでどちらかが2.3番手なら。

問題はアルクトス
人気妙味を考えれば、馬券的に限りなく軽視したい馬です。
以下は何度も引用しているマトリックスになります。

地方の競馬場の大半が、このマトリックスにおける左下、「時計普通・ロンスパ」に分類されます。
例外が盛岡競馬場で、あそこだけは昨年、日本レコードが出たように速い時計が出ます。
すでにお分かりでしょうが、アルクトスは右上のタイプに当てはまるのです。

全8勝中、東京で5勝2着1回、盛岡で1勝2着1回、稍重でも馬場差-1.8秒という高速馬場だったプロキオンステークス勝利(中京)、残り1勝は下級条件戦の福島、というのは偶然ではありません。

問題は、この適性の壁を能力で乗り越えられるか、という点に尽きるでしょう。
エアスピネルもアルクトスに近い適性を持った馬だと思っていますが、エルムステークス、チャンピオンズカップで時計面では互角です。

エアスピネルの方を上に取ったのは、ピッチ走法で小回りを苦にしないだろう点、元々京都巧者と言われていたように平坦向きという点、アルクトスが58キロでエアスピネルが56キロという点、以上の三点が理由となります。
ダートスタートも2度経験してまともに出ているので問題ないでしょう。
能力的にも対抗評価が妥当と見ます。

ベストマッチョは浦和1400mを三回走って、走破時計は1.27.1、1.26.1、1.27.1です。
netkeibaの指数では、浦和スプリントオープンでブルドッグボスの2着した時のものが最も高く出ています。2.3着ならあるかな、という指数で、人気ほどの妙味はないと見ています。
しかし好位を取れる可能性は大。
前走は内枠に逃げ馬が揃い、このコースは内で包まれたら終わるため、行くしかない展開。
前半33.9秒というかなりのハイペースになりましたが、同じく逃げ争いを演じたヒロシゲゴールドとは0.1秒差。そのヒロシゲゴールドは次走、勝ちました。
多少キツくても簡単にバテる馬ではない、という評価は与えられますので、3番手評価とします。

今回の大惑星はプレシャスエースでしょう。

馬券は妙味を考えてプレシャスエースから行く予定です。
まず、左海騎手なので逃げにこだわるのは間違いないでしょう。
前走は1200mでも逃げられるレベルフォーと競って逃げて前半3ハロン35.3秒のハイペースに。
過去、さきたま杯はこのペースより速い年もありますが、前半36秒台も多く、他馬が絡まなければ2.3着はある時計・指数を持っています。
惨敗の前走を除けば、1.26.6、1.26.7、1.27.8、となります。
1.26.6の時計が最も指数が高いですが、他の二戦は楽勝だったので指数上積み可能でしょう。
また、陣営からも状態が良いという話が出ています。
絡まれたり、早めにマクって来られたりしては万事休すでしょうが、多少可愛がってもらえば、十分チャンスはある馬でしょう。
直線の短い浦和コースですから、前でバテさえしなければ後ろからは届きません。
また、浦和は執筆現在、5Rまで終わりましたが、昨日よりも前有利傾向が強そうで、前につけた馬が穴をあけているのも見られます。この点も味方してくれると願っています。

プレシャスエース絡みならかなり付くはずなので、印を付けていない馬絡みの馬券も少額押さえておきたいと思います。

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