※中央での指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。
※地方での指数はnetkeibaのタイム指数を参考にしています。
◎ 4 アッシェンプッテル
○ 5 マルシュロレーヌ
▲ 1 リネンファッション
△ 9 メモリーコウ
本命は迷わずアッシェンプッテルです。
いくらなんでも前評判が低すぎるため、自分の見方に何か重大な欠陥があるのでは?と疑いました。
Twitterで検索をかけたり、YouTubeで予想動画を見たりもしました。
ですが、何のことはない。おそらく多くの方が、重賞実績の少ないアッシェンプッテルを「格下」だという先入観で見ているのだと感じました。
このイメージ差を突かない手はありません。
まずは昨年のブリーダーズゴールドカップを振り返ってみましょう。
勝ち時計は2.07.7で、上がり最速がメモリーコウの40.6秒でした。
レースラップは門別のため不明ですが、最速上がりが40.6秒もかかったことからハイペースだったものと思われます。
続いてnetkeibaの指数。
牝馬限定戦として開催されるようになった2014年以降、昨年のブリーダーズゴールドカップは最低の指数でした。
スローペースで指数が低くなるのならまだ分かりますが、ハイペースで全馬が力を出し切ったレース(力を出し切りすぎて指数が低くなった可能性もありますが、それとて評価出来ません)で低い指数というのは、メンバーが弱かった証拠でしょう。
今年は牡馬相手の重賞でも通用するレベルの牝馬が出走してきますからこれでは通用しません。
では、昨年2着したメモリーコウは?
メモリーコウのベスト舞台は、東京ダート1600mだと私は思っています。
馬券圏内こそないものの、単純に東京ダート1600mでの指数が非常に優秀なのです。
「先週の結果分析」の指数では、今年のオアシスステークスが99、昨年のオアシスステークスが90、と非常に高い。99もあれば、フェブラリーステークスでも通用するレベルにあります。
そのような馬が門別2000mに向くとは到底思えませんし、昨年の2着はあくまで相手が弱かったからこそ能力だけで来られた2着、と見るのが妥当だと思います。
今回は昨年よりもメンバーが強化されるため、着順を落とすこと必至でしょう。
能力でどこまで、という意味で△評価とします。
続いて本命のアッシェンプッテル。
前走は芝のマーメイドステークスなので特に語ることはありません。
出遅れなかったのが安心材料だったくらいでしょうか。この馬は昨年までは出遅れ常習犯でしたが、今年は5戦して出遅れたのが吾妻小富士ステークスの一回だけです。スタートはだいぶ改善してきたと見て良いでしょう。
その前々走・吾妻小富士ステークスは出遅れに加えて、仕掛けがワンテンポ早かったように思います。一緒に上がっていったモズアトラクションは直線で脚が止まっていますし、一列後ろから遅れて上がってきたサトノギャロスが差し切りました。
アッシェンプッテルも最後に脚が上がっての3着でしたが、モズアトラクションは競り落としていますし、指数は92と優秀でした。
前半60.7秒と流れた方なので、そこまで焦る必要はなかった。
このレースはモズに釣られて上がって行った城戸騎手のちょっとした騎乗ミスが響いたものだと思っています。それでいて指数92は上々と言えるでしょう。
その前の名古屋城ステークスが、この馬が「一番強い」と言える証拠となるレースです。
勝ったテーオーケインズの指数が101、次走のアンタレスステークスも100、その後は帝王賞を勝って頂点に上り詰めましたが、名古屋城ステークス時からすでに完全に覚醒していたものと思われます。オープンで指数100を連発出来るのなら十分にG1級の馬だと言えますから。
テーオーケインズは自分の分だけしっかり走っての指数101であり、アッシェンプッテルは3馬身差2着、指数96、3着には5馬身もの差を付けています。
3着サクラアリュール、4着グレートタイム、5着ウェルカムゴールドもおおよそ自分の持っている指数分を走っているため、決して高く出た指数ではありません。
そのレース内容も、完璧に乗ったとはいえ、今までと違う姿を見せつける優秀なもの。
前が止まらない馬場だと見越してなのか、好枠の2番枠から浜中騎手が出していきました(決して追い込み一手ではなく、今なら出遅れなければ先行策も出来る馬なのです)。
道中は内ラチ沿いをロスなく運び、4角では内から二頭目に進路を取って押し上げていきました。
直線では一旦、王者テーオーケインズに1馬身半差まで詰め寄り、あわやのシーンを演出。
王者は手応え抜群でまだまだ余力があったので、追い出してからは差を付けられましたが、立派すぎる2着だったと言えるでしょう。
仁川ステークスは4角で大外を回すロスの多い進路取りながらも上がり最速で差を詰めましたし、アルデバランステークスは直線で外に進路を切り替えるロスがありました。進路を確保してからは差を詰めていましたから少し勿体ない競馬でした。
クイーン賞は出遅れながらもサルサディオーネに2馬身半まで詰め寄る強い内容。完全に脚を余していました。
太秦ステークスはベストタッチダウンの逃げ切りですが、2着のビックリシタナモーは最内をロスなく回ってのものに対して、アッシェンプッテルは大外を回してのハナ差3着。
見返せば見返す程、強さが際立ちます。
それと共に、追い込み馬の宿命というのか、ロスある競馬ばかりだなとも感じます。
今回は通用するのが中央勢の5頭のみ。実質5頭立てとも言えるレースで、ロスはほぼなくなるに等しい競馬が出来るでしょう。
加えて、門別は雨の影響が残って昨日・一昨日と速い時計が出ています。
今日も気温が上がらないので雨の影響は残るでしょうから、道悪巧者のこの馬に馬場も味方してくれます。
また、門別競馬場はコーナーが緩やかなので差しやすい。
ダートが前有利なのは当然として、差し脚質も不利になりにくい競馬場です。
2000mも二度使ってどちらも上がり最速ですから距離も問題ありません。
ここまで条件好転するのなら本命にしない訳にはいかないと思っています。
馬券妙味はアッシェンプッテルの頭だと思います。
2着付けを買うかは資金次第ですが、基本は頭の馬券中心で行く予定です。
次に対抗のマルシュロレーヌ。
この馬のベストパフォーマンスは今年の平安ステークスだったと思います。
指数95と高く、アッシェンプッテルを脅かす筆頭候補でしょう。
その平安ステークスはパトロールビデオを見る限り、ロスのほとんどない完璧な騎乗に映りました。
不利なやや外枠から内二頭目に進路を取り、3.4角で内から三頭目を回して直線は追うだけ。
ペースを考えてもベストポジションでしたし、減っていた馬体も戻して調教も動いていました。
ローテーション的にも今後、レディスプレリュードやJBCレディスクラシックが控えています。
斤量も57キロと背負わされます。
ここで平安ステークスを超えるパフォーマンスを出してくる確率は低い、と見ます。
強豪との比較でいえば、オーヴェルニュと7馬身差くらいの馬でしょう。
帝王賞はハイペースになってオーヴェルニュ不利な流れでしたが、そこでも4馬身差。
オーヴェルニュとテーオーケインズはほぼ互角だと私は見ています(帝王賞はハイペースで位置取りの差が大きかったと見ています)から、それならテーオーケインズに3馬身差のアッシェンプッテルの方が上、という計算が成り立ちます。
リネンファッション。
正直、ここでは格下感が否めないですが、オープン換算で85程度の指数は持っている馬です。
これだけあれば、オープンクラスでも通用します。
何より怖いのが、ユタカの逃げ、でしょう。
最内枠を引きましたから逃げ濃厚と見ます。
逃げは非常に上手い騎手で、巧みなペース配分で運べばまんまの逃げ切りもあると思っています。
最後にレーヌブランシュ。
無印にしましたが、割と自信の無印です。
中央のオープンでは2度とも二桁着順ですし、力不足でしょう。
能力的にはマドラスチェック辺りと互角でしょうが、アッシェンプッテルとマルシュロレーヌはその遥か上の水準にある馬だと思っています。
距離的にはメモリーコウより向きそうですので、あって3着かなという見通しを立てています。
以上。
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