阪神ジュベナイルフィリーズ2019 回顧 前残りの馬場も、レベルは高い。

ラップ・タイム
200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m
12.222.733.745.557.51:08.71:20.21:32.7
12.210.511.011.812.011.211.512.5

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レース回顧

予想はこちらから。

予想の方にも書きましたが、土曜の阪神はとにかく前残り馬場。その傾向は日曜も変わっていませんでした。
3、4、5、9レースで逃げ馬が馬券絡み。8レースだけが絡みませんでしたが、二番手からの馬が3着でした。

馬場を考慮しても勝ち馬レシステンシアは素晴らしいレースをしました。
前半4ハロン通過が45.5秒。ペース的には全く恵まれていないどころか、厳しい流れです。消耗戦。馬場が味方したとしても勝ち時計も凄まじく優秀で、桜花賞候補に一躍名乗りを上げました。

スタートはほぼ揃いました。
レシステンシアが好スタートで迷わず逃げに。
ジョッキーの好判断だったと思います。
おそらくユタカのヤマカツマーメイドも手綱の動きを見る限り、行きたかったんだと思いますが、内枠が災いしていけませんでした。外からも馬が来てポジションが悪くなってしまいました。(馬券的にはこちらに逃げて欲しかったですね)

マルターズディオサが意外にも好位へ。馬場を読んでいたのでしょうか、これも田辺騎手の好判断だったと思います。

ウーマンズハートも良いポジションを取れました。が、切れ味活かす馬なので、前半のペースが響いたかなという印象です。かといって後ろからでは勝負にならないので、難しい判断だったと思います。

クラヴァシュドールがもう少し前行くかなと思っていましたが、無理せずに中団から。2着まで惜しかったですね。

リアアメリアは桜花賞に向けて、今更違う競馬をする訳にはいかなかったでしょう。これは川田騎手を責められないと思います。
大外を回って上がり35.7秒と3位の脚を使っているので、評価を落とす必要はないでしょう。
それでもやはりスローからの瞬発戦が向くのは間違いないはずです。馬場も展開も完全に不向きなレースになりました。

パトロールビデオを見る限り、特別な不利は見当たらず。

1着レシステンシア。
繰り返しになりますが、馬場の影響込みでもハイペースを刻んで上がりは最速なのですから、文句のつけようがないです。直線の半ばでもう勝負ありでした。
ダイワメジャー産駒らしい馬ですね。メジャーエンブレムを思い出しますが、あの馬よりも優秀だと思います。
差し馬場になった時がどうかなくらいで、桜花賞最有力の内の一頭でしょう。

2着マルターズディオサ。
馬場の恩恵はあったでしょうが、フロックではないでしょう。未勝利のスピード指数も、サフラン賞の指数も優秀なものでした。
絞ったので印からは外してしまいましたが、次点には挙げられるくらいの馬です。先行策は想定外でした。自在性があるので今後も崩れないで活躍できるでしょう。

3着クラヴァシュドール。
意識して早めに動いたとのことですが、2着馬を捕まえきれず。最後は2着馬と脚色も同じでしたが、ポジションの差を考えれば同等の評価をして良いと思います。

4着ウーマンズハート。
このペースで先行しては切れ味が削がれただろうなという印象です。それでもしぶとく伸びてヤマカツマーメイドには交わさせませんでした。
上がり32秒台を出せる馬。ペース不向きでした。
次走、見直したいところです。

5着ヤマカツマーメイド。
ユタカが乗った未勝利戦で逃げている馬。逃げていれば、着順は上げていたのでは。
枠順が仇になった印象。
ファンタジーステークスは4着でもハイレベル。
この馬含めて、ファンタジーステークスの2着3着馬も楽しみになりました。

六着リアアメリア
これも繰り返しになりますが、今更競馬を変える訳にもいかないので、負けるべくして負けたという印象です。
とにかくペースも馬場も向かなかった。
これで評価が落ちるのならば、次走美味しいと思います。それでも上位人気にはなるでしょうが。

5着までは1分33秒台。
非常に優秀な阪神ジュベナイルフィリーズになりました。

こういう締まったペースのレースが個人的にはもっと見たいです。
しかし今年は牝馬も牡馬も逸材が多いですね。