東京大賞典2021 予想 地方交流重賞なら信頼度は高い。

※中央での指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。
※地方での指数はnetkeibaのタイム指数を参考にしています。

枠順
netkeiba.comより
馬印

◎ 12 クリンチャー
○ 9 オメガパフューム

▲ 3 アナザートゥルース
△1 11 ミューチャリー
△2 1 ロードブレス
△3 5 ウェスタールンド
△4 8 ノンコノユメ

見解

迷いは一切ありません。
出走さえしてくれば、本命はクリンチャーだとずっと決めていました。

クリンチャーの戦績を遡っていきましょう。

前走・チャンピオンズカップは不利な外枠。
スタート直後から川田騎手がかなり促していましたが、内枠勢のテンが速くて位置を取れず。
また、不得手の左回りということもあって、何も出来ずに大敗しました。
昨年のチャンピオンズカップと同じような大敗ですが、昨年は三浦騎手、今年は川田騎手でした。
スタート後に先行出来るかどうかは、騎手の馬を動かす技術によっても左右されると思っているのですが、この点で川田騎手は非常に優れています。出遅れてからのリカバリーも上手な騎手です。
来日したクリスチャン・デムーロ騎手も先行させるのが上手いですね。
とにかく、苦手としている左回り、外枠で位置を取れなかった、この二点が敗因の大半を占めていますから度外視で良いでしょう。

みやこステークスは前半1000m62.1秒のスローペースに。
しかし1000m通過後の2ハロンが、11.9秒-12.2秒、と流れました。
阪神ダート1800mは前半スローでも、下り坂の3角に速いペースで突入すれば前が止まります。
これは再現性が高いので、覚えておくべき事象だと思っています。
そういう訳で差し決着になり、クリンチャーは6着敗退。

また、クリンチャーはレース上がりがかかった方が良いタイプ。
みやこステークスの36.8秒は、少しだけ速かったと思います。
昨年に圧勝したみやこステークスは、レース上がりが37.4秒とかかりましたし、昨年に中央ダートで勝ちきれなかったのは大半のレースの上がりが速かったから、という理由が大きい、と見ています。

その点、今年の東京大賞典が良馬場で開催されるのは好材料だと言えます。
昨年、良馬場で行われた東京大賞典は前半1000mが64.9秒という超スローペース。それでありながらレース上がりは36.7秒と、さほど速くありませんでした。
過去を見てもレース上がりは37秒以上かかることが多いレースです。
今年は揉まれると良くないキャッスルトップ、アナザートゥルースがいますから、ペースはまずまず流れるはず。上がり37秒以上かかるクリンチャー向きのレースになると思っています。

あと、騎手も川田騎手がベスト
ズブいディープスカイ産駒なので、馬を動かしていくタイプの騎手が良いでしょう。
みやこステークスの武豊は、芝ならともかく、ダートでは合わなかったと見るのが妥当ではないでしょうか。

3走前の帝王賞はレース上がり37.3秒とかかって3着。
しかし、このレースは前半1000m通過が60.8秒という超ハイペース。
前の組には厳しい展開で、クリンチャーより前で進めたカジノフォンテン、ダノンファラオ、オーヴェルニュは全て馬群に沈みました。

勝ったテーオーケインズは5番手から。おそらくはこの位置でも苦しかったでしょうが、これは馬の能力の高さ、松山騎手の内を突く好騎乗、があっての圧勝だったと思っています。
ダートでは良馬場の方が当然良いタイプ。
重馬場、前が止まる超ハイペース、という点を踏まえれば十分に力を示した3着だったと言えます。

事実、その前の圧勝した名古屋大賞典、佐賀記念はともに良馬場。
特に佐賀記念は逃げてレコードタイム。指数も非常に高く出ています。
地方、小回り向きなのは確かでしょう。
大井競馬場はコースこそ広いものの、横長の形状をしていてコーナー角がキツいコース。
大井コースも向きます。

あとはペースが流れてくれて、上手く先行さえすれば粘り込めると見ています。

対抗にオメガパフューム。
正直、あまり好きな馬ではありません。
過去に勝ってきた東京大賞典、帝王賞は展開が向いたのもかなりあるでしょう。
それでも右回りなら走りが違います。
前走のJBCクラシックは出遅れましたが、外から上がってくる脚は一頭違いました。
位置も自在に取れるようになっている今では、大きな隙が見当たりません。
前走同様に出遅れの懸念がある、程度でしょうか。
前走は他の有力馬がポカしてくれたのもありますが、それでも前走だけ走れば圏内でしょう。

単穴にアナザートゥルース。
夏バテからは完全に復調しましたが、この馬は晩成血統、7歳暮れにして本格化したのかもしれません。
まともなら前走くらいは走れる馬でしょう。
昨年のチャンピオンズカップは時計的に超ハイレベル。惨敗でも高い指数が出ていました。
今年は勝ったテーオーケインズを除けば平均的なレベルだったため粘り込めた、という評価を下しています。
みやこステークスも前が止まる流れを逃げて3着。
地方も問題ないでしょう。
正直、今年のダイオライト記念がかなり物足りない内容でしたが、冬馬なのであの時期から状態は落ちていたのかもしれません。
昨年の日本テレビ盃は超ハイペースを早め先頭に立ってバテたものなので度外視可能。
能力の高さに疑いようはないと思いますが、まだナメられたオッズになっています。
揉まれたくない馬なので、すぐ外にキャッスルトップがいるのは厄介ですが、これだけの実力馬がそう人気ないのなら推したいと思います。

△1にミューチャリー
大井2000mはほぼベストの舞台。
ここ二戦は吉原騎手の好騎乗もあったかもしれませんが、大井2000mなら消せない馬です。

△2にはロードブレス。
イン突き王子の坂井瑠星騎手が鞍上。
内で上手く脚が溜まればチャンス。
ただし、すでに書きましたが、みやこステークスは展開に恵まれてのものですし、昨年の日本テレビ盃も超ハイペースに恵まれました。
人気に値する程の実力はないと見ています。

△3にウェスタールンド
指数を見る限り、まだまだ衰えはない模様。
コーナリング性能が高い馬なので、大井のコーナーも問題ありません。
直線の短い浦和よりは大井の方が良いでしょう。
後方からどこまで差を詰められるか。

△4にノンコノユメ
帝王賞は完全に展開がハマってのものなので、正直、馬券からは切りたいところ。
とはいえ、衰えがまだないと分かった以上、少額押さえます。
昨年の東京大賞典は完全に展開不向きなので度外視。
昨年の帝王賞くらい走れば、圏内もあるかな、くらいでしょうか。

他。
デルマルーヴルはもう全盛期の勢いがありません。
サンライズノヴァは3歳時、直前に大雨の降ったユニコーンステークスで圧勝、次走、良馬場のJDDで6着敗退。これが適性を示していると思っています。
ここは向きません。
タービランスは大井2000mでミューチャリーに完敗しています。他、大井2000mでの指数が低くて適性舞台ではないでしょう。

予想は以上。
有馬記念もホープフルステークスも外してしまったので、最後の締めくくりは是が非でも当てたいところです!

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