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菊花賞2020 予想 コントレイルの頭鉄板ではない。

展開

先週、トラックバイアス重視で的中した秋華賞
土曜を見る限り、先週ほど極端なトラックバイアスはない。基本、外回りでは外有利なのは間違いないが、超スローだった9レース、外回り1600mのトルマリンステークスは一番内を通ったクリスティの逃げ切り(内を空けてはいたが)。10レース、内回り1200mの壬生特別は内ラチ沿いを走ったエレヴァートの逃げ切り。
そのため、トラックバイアスに関しては特別気にしないで予想する。
問題なのは時計のかかり方。
土曜は稍重にしてはやたらと時計がかかっている。

雨の開催が続き、馬場の痛みも激しいのだろう。また、憶測に過ぎないが、今開催は改修工事の影響で短いため、長く保つような馬場を作らなかった可能性もある。
いずれにせよ、良馬場に回復しても時計はかかるものだと決めて予想したい。
そうなってくるとステイヤーの要素が必要となり、コントレイルで絶対とは言えなくなってくる。
加えて、今年は菊花賞向きの馬が目立つ。

展開は、コントレイルと同じノースヒルズ生産のキメラヴェリテの逃げ濃厚だろうが、どういう逃げを打つのかが問題ではある。コントレイル向きの流れにしたいのなら、スローで逃げたいとは思うのだが、バビットに楽をさせない目的もあるので、どういう逃げになるかがちょっと読めない。
それでも時計自体がかかるのはほぼ間違いないので、ステイヤー向きの菊花賞になるという前提で予想する。

◎ 3 コントレイル
○ 9 アリストテレス
▲ 14 ヴァルコス
△ 6 ヴェルトライゼンデ
△ 7 ダノングロワール

✕ 11 バビット

見解

◎コントレイル
不安要素が沢山あるにしても、一番強いのはこの馬ということで本命を打つ。
そもそも、二歳の時点では2000mですら距離が長いと言われていた。結局、何の不安もなくここまで無敗で来たが、距離はやはり不安材料の一つ。
時計のかかる馬場も皐月賞でこなしているとはいえ、東京の良馬場でのパフォーマンスがベストの馬、決して好材料ではない。
あとは、相手関係だろう。皐月賞・ダービーは結果的に相手になるような馬がサリオスくらいしかいなかったが、今回の菊花賞はここでこそパフォーマンスを上げてくるはずという馬が多い。
と、ここまで不安要素を挙げ連ねてきたが、それでも世代ナンバー1の実力に変わりはない。
前走の神戸新聞杯は中京2200mにしてはハイペース、レース上がり36.2秒もかかる消耗戦だった。決して得意ではないだろう展開で持ったままの楽勝。
ケチを付けるとすれば、あれだけ流れたのに勝ち時計が遅いこと。

これは聞くところによると、直線向かい風が強かったという話。それでも対抗のアリストテレスの時計より0.6秒も遅い。ちなみに、神戸新聞杯の馬場差が-0.7秒(「先週の結果分析」評)で、アリストテレスの勝った小牧特別が-1.5秒。馬場差を考えれば、コントレイルの時計の価値の方が高い。
勝つ可能性は最も高いと思うが、何かに足元をすくわれる危険性もあるとは思う。先週のデアリングタクトほど鉄板とは個人的に言えない。
では、コントレイル崩しの可能性のある馬たちを見ていく。

○アリストテレス
コントレイルのところでも書いたが、小牧特別の時計は優秀。
神戸新聞杯に出てても二着になるくらいの時計(馬場差込み)で、その実力のほどはお墨付き。
中京2200mは非常にタフなコースなので、菊花賞との連動性も高いはず。

血統背景も魅力。
父は神戸新聞杯の予想で「スタミナお化け」だと紹介したエピファネイア
母系もサドラーズウェルズ産駒バレークイーン(フサイチコンコルドの母)から始まる一流の系譜でスタミナは基本的に豊富。他に、リンカーン、ヴィクトリー、アドミラブルなどがいる。
この時点でパフォーマンスを菊花賞で上げてくることは必至。
加えて、時計のかかる馬場も向く。
この馬の出走レースで馬場差が+だったのは、未勝利戦と若駒ステークスの二つだが、二戦とも上がり最速を使っている。特に、未勝利なんかは次点と1.2秒差も付けるダントツの上がり。これだけ上がりで差を付けるのは大物の証明だろう、上がりで1秒差以上付けるというのは大物や余程の道悪以外にあまり聞かない(単に筆者の知識が不足しているだけかもしれないが)。ちなみにこの未勝利戦、丁度馬券を購入していたのだが、道中で終わったかなという位置取りから楽勝しているので、見ていない方は是非見て欲しい。
対して馬場差が-2.2秒と、出走レースで最も高速馬場になったプリンシパルステークスで唯一、掲示板を外していることからも、時計のかかる馬場の方が良いのだと推測出来る。
ここ二戦は馬場差-1.5秒を連勝していることからも成長明らか。
菊だけ好走した、という馬はよくいるが、この馬は将来的にも大物になれる逸材だと感じている。

ルメール騎乗で穴人気してしまっているが、ここは積極的に青田買いしたい。

▲ヴァルコス
この馬はもしかすると「菊だけ好走しました」というタイプになるかもしれない。
もちろん、化けて、宝塚記念や有馬記念なんかを勝つような馬になる可能性もあると感じている。
ダービーで本命にしておきながら言うが、東京2400mのG1で勝つような馬ではないだろう。
この馬の特筆すべきは青葉賞。ダービーの時にもセントライト記念の時にも書いているが、ここでも繰り返し引用しよう。

前走の青葉賞は、超高速馬場だったことを踏まえても高レベル。
2.23.0秒は青葉賞レコード。
このレースは後半1000メートルから11秒台に突入するロンスパ戦になったのだが、ヴァルコスは道中位置取りを上げていき、かなり長い脚を使っている。四角も外々を回りながら、しぶとく伸びて2着。
相当ロスが多かったのにもかかわらず、クビ差の2着は勝ち馬よりも断然強い競馬をしている。

青葉賞を見れば無尽蔵のスタミナを備えていることは確実。
セントライト記念ではズブさを見せてあっけなく敗れ去ったように競馬に難しさがあるのは確かだが、スムーズに力を出せれば相当な器だとは思っている。
一叩きの効果でズブさも多少は解消されるだろう。
距離延長はこの馬も武器に出来る。

一発あるなら、という意味で単穴。

△ヴェルトライゼンデ
ワールドプレミアの下で、この馬も菊花賞向き。
超スローのスプリングステークスで負けてしまったことからも、やはりタフなレースでこその馬だと思う。
皐月賞は馬場の悪い内目を通ってしまったことが敗因だろう。
ダービーはスローながら三着と頑張っている。
軽度の骨折明けで本調子でなかったという前走でも、しっかりコントレイルの二着を確保。ああいうタフなレースでこそ持ち味が活きる。
正直、タフなレースになったホープフルステークスと神戸新聞杯でコントレイルに負けていることからも、勝負付けは済んでいるように思う。
逆転まではないのでは、という意味で連下まで。
まだ勝負付けの済んでいないもう一頭の△の方が魅力はある。

△ダノングロワール
あまり名前が出てこないように感じていて、現に現在9番人気だが、普通に能力上位だろう。
前走の九十九里特別は優秀な指数。
破ったウインキートスも1勝クラスでは高い指数の競馬を続けていた馬で、偶然高く出た数字ではないだろう。このレース、四着以下が8馬身離されているが、映像を見る限り、いつの間にそんなに差が開いていたの?と不思議になった。それもそのはず。残り200m地点でも先頭はまだ後続を全然突き放していない。この馬はまだ四番手という。上位三頭は相当抜けていたのだろう。
消耗戦となった九十九里特別で一気にパフォーマンスを上げたことからも、完全に菊花賞向き。
スタミナ豊富なハーツクライの産駒という点もその裏付けになる。
新馬、未勝利で四着に敗退しているのは、新馬で仕上げてこない国枝厩舎なので気にすることは全くない。むしろ、距離延長した未勝利で楽勝した点に注目した方が良い。
先週、マジックキャッスルで三冠馬の二着に持ってきた国枝厩舎。
ここで再度、厩舎力を見せつけるか。

✕バビット
正直、評価が難しい。
ステイゴールド系ナカヤマフェスタ産駒で、通常なら素直に評価するのだが、逃げて勝ってきた馬で、今回はキメラヴェリテがいる。
逃げはほぼ叶わないだろう点で、評価は落とさざるを得ない。
セントライト記念の予想の時、ラジオNIKKEI賞を少し過小評価してしまったかもしれない。あのレースはじくざぐしたラップ。それはすなわち、スタミナを浪費しやすいということ(一定のペースで走るのがスタミナを浪費しにくい。ランニングなんかをしてると体感出来る)。そういうラップで圧倒したのだから着差をそのまま評価して良かったのかもしれない。
「しれない」の連続からも分かるように、まだ自分でもよく分かっていない。
前走も超スローからの超ロングスパート戦。時計的な価値はないが、こういうレースラップもまた評価が難しい。スタミナはあるのだろうが、この馬の上がりが37.0秒で、交わせなかった他が情けなかったという見方も出来る。
ネガティヴなことを書き綴ってきたが、それでも印を付けたのは、参考にしている調教派の予想家が本命にしているから。
血統、ラップ構成、が菊花賞向きなことに加え、調教も良いというのなら印は回さなくてはなるまい。能力の評価は今回の結果が示してくれるだろう。
分からない、だから印を打っておく。

馬券。
コントレイル外しの馬券は少額でも買いたいところ。

当初は✕を広く打っていたのだが、それだとあまりにも手を広げすぎになる。
印を打った馬の馬連・三連複BOXは必ず買いたいところ。
あとはコントレイル頭の三連単か、もう少し検討しようと思う。

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