2月3~4日のラップ中心の回顧

東京芝は引き続き高速馬場。2400mが3Rあり、土曜に行われた2戦では差しが決まっていましたが、2000m以下では内枠先行有利が強固。
東京ダートは土日とも含水率が2%前半と低くなりました。凍結防止剤の影響を受けた先週よりも総じて上がりは出ていました。今週もやたらとスローが多くなりましたが、先週よりかは時計は出やすかったと判断しています。先行馬有利。
京都芝はCコース替わりで想定していた以上に馬場が回復。余力ラップも複数レースで出ていたくらいで、もう低速馬場とは言えません。差し馬有利。内回りは外枠の優位性が強かったですが、外回りは内枠の馬も外に出せていて、特に枠の有利不利はなかったように思います。
京都ダートは土日とも7%台と、やや重に近い水準の良馬場で時計が出ていました。それに伴ってか、内枠も走れてはいましたが、基本的には外枠先行有利。
小倉芝は内空け馬場。1200mだけは外枠有利になりましたが、1800m以上では内を避けて走れるので特に有利不利はなかったように思います。私は枠を気にしないで予想しました。
小倉ダートは先週に凍結防止剤が撒かれていました。週中の雨で凍結防止剤はほぼ流れて、影響はなかったのではないでしょうか。含水率の低い土曜時点で時計が出ていましたが、日曜はより高速ダートに。それと共に内枠勢が走りやすくなっていました。

東京芝の注目レース

・2月3日(土) 東京5R 春菜賞
東京芝は上がりが出やすく、余力ラップ戦が多くなりましたが、この新馬戦のL2の10.9-11.1はさすがに優秀。
勝ったセイロンジェムズは二の脚の速さでスッと先行。直線は手応え抜群で、残り300mからようやく追い出すと楽々抜け出して楽勝。
切れるタイプが少なく長距離指向の強いレイデオロ産駒ですが、上がり33.3秒でまとめた本馬は切れ味抜群のようです。母がオークス馬シンハライトで、距離も持ちそう。遅れてきた大物ではないでしょうか。

東京ダートの注目レース

・2月3日(土) 東京1R 3歳未勝利
距離短縮のカピリナが大差で圧勝。持ったままでL2を11.8-12.2でまとめたのは相当です。同日4Rの3歳1勝クラスの勝ち時計が1.26.7で、こちらが1.26.8。余力分を考えれば、カピリナの方が価値は圧倒的に高い。
1800mの前走は手応え良く直線を迎えましたが、残り100m付近で急失速。距離が原因のような負け方でした。今回は余力十分の勝ち方でマイルまでは持ちそう。今年は3歳ダート路線の整備で兵庫チャンピオンシップが1400mになりました。交流重賞でも通用しそうです。

京都芝の注目レース

・2月3日(土) 京都10R エルフィンS
L2が11.2-11.4の余力ラップ。L5の58.7秒も、馬場を考えれば優秀でしょう。
勝ったライトバックは新馬戦で32.8秒の上がりを使った切れ者。毎回スタートが悪く、今回もそうでした。前走は内枠が響いた負け。昨年のアルテミスSは完璧な余力ラップでハイレベル戦。順当勝ち。
2着スウィープフィートはまたしてもスタートひと息でしたが、リカバリーしていく新しい面を見せました。阪神JFは出遅れて、外を早めに押し上げていく厳しい競馬。こちらも強い!
3着エリカエスティームまでは桜花賞でも面白そう。

京都ダートの注目レース

・2月3日(土) 京都6R 3歳1勝クラス
5F目に11.9秒を刻んで、その後の4Fが50.3秒。これはハイレベル戦でしょう。
自ら動いたことでペースを押し上げた勝ち馬マルチャレアルはこんなに強いとは思いませんでした。バーデンヴァイラーとマルシュロレーヌの下。面白い存在が出てきました。

小倉芝の注目レース

・2月3日(土) 小倉9R かささぎ賞
減速ラップになりやすい小倉芝1200mでL2が12.1-11.5の加速ラップに。馬場も荒れてきていたことを考えれば価値はかなり高い。
勝ったペアポルックスは好タイムだったマーシーラン戦で2着。前走も1.07.8と好時計勝ちでした。2着ロードトレゾールも加速ラップで走っており、この2頭は評価。

小倉ダートの注目レース

・2月3日(土) 小倉8R 4歳以上1勝クラス
L4の48.7秒はかなり速い。勝ったモディカは未勝利戦でL4を49.2秒でまとめた素質馬ですが、休み休みだったり、ハイペースに巻き込まれたりで力を発揮できていませんでした。上でも通用するでしょうが、逃げ脚質なので展開面もカギ。
2着クリノグローリーはどうも1800mは長い模様。阪神で4着だった時に終いかなり甘くなっていました。1700mならすぐ順番でしょう。

重賞

・きさらぎ賞
1000m通過が60.2秒と遅くなかったというのに、L2が11.1-11.3とかなり速い水準。かなりレベルが高かったように思います。3歳は牡馬が少し物足りないと感じていましたが、この組は評価できるのではないでしょうか。
外を通しすぎると間に合わない流れだったはずなのに、大外から差し切ったビザンチンドリームは噂に違わぬ大物。
同じく外を回して4着のインザモーメントも評価。
5着ジャスティンアースは悲観する負け方ではなかったように思います。引き続き評価で、次走オッズが甘くなるなら。

・東京新聞杯
1.32.1は昨年の1.31.8よりも遅いですが、十分な好時計。
勝ったサクラトゥジュールは前走・中山金杯で酷く引っかかっていたことに加えて、4角でかなりの外を回る厳しい競馬。今回もかなり引っかかっていましたが、位置を取って差し切ったのは収穫大。鞍上のレイチェル・キング騎手が上手く修正してきた好騎乗だったと思います。
ウインカーネリアンは今の馬場もプラスだったと思いますが、今年も強い競馬でした。あまり中緩みを作らなくても粘れるタイプ。自分の競馬ができればまだまだやれるでしょう。
3着ホウオウビスケッツは岩田康誠騎手がインを付けば2着はあったと後悔していました。マイルに十分に目処の立った1戦。今後も期待できます。
マスクトディーヴァはゲートが開かず。リカバリーしてかなり脚を使っていたにもかかわらず、終いまで伸びたのはむしろ強さを示しました。

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