チャンピオンズカップ2019 回顧 ハイレベルな一戦に。

ラップ・タイム
200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m
12.824.136.648.71:00.81:12.81:24.81:36.41:48.5
12.811.312.512.112.112.012.011.612.1

※スマホからの場合、左右にスクロールして見ることが可能です。

レース回顧

予想はこちらから。

スタートはキングズガードとヴェンジェンスが後ろから。ワイドファラオがスタートで躓き。

勝ちタイムが1.48.5。
1分50秒を切ったことがないレースですから、相当優秀な時計だと思います。

1勝クラスでは例年通り1分53秒台で決着していますから、馬場差もそうなかったはず。

1000メートル通過が61秒が目安で、ここを切れば差し馬が来やすくなりやすいです。
今年は60.8秒。
その後も12.0秒と緩まなかったので、前にはやや厳しいレースだったはずです。
それが前決着になった上に好時計ですから、上位は相当強いのでしょう。

例年なら三歳と古馬の斤量差は1キロなのに今年は土曜が11月だったので2キロ差になりました。

着差が着差だけに、この2キロ差は勝ったクリソベリルには大きな追い風になったと思います。
枠を活かして内でロスなく乗った川田も好騎乗。

ゴールドドリームは斤量と外枠の分、負けたという印象です。それでもそうロスなく回ってきてルメールは十分な騎乗をしていました。

対抗の3着インティもこのペースで逃げながら、しっかりと巻き返してきました。

本命だったウェスタールンド。
まず、ポジションを取りに行った時点で厳しくなったと思います。マイルの武蔵野ステークスでもポジションを取りにいって伸びませんでしたから。
3~4角でも外を上がっていくのに脚を使い、ジリジリ切れ味が削がれた印象です。
あと、内は例年、1~数頭分空くんですが、今年はタイトになりました(かつてノンコノユメも最内を突いて2着したように最内は今後も要注意です)。直線、内にいたチュウワウィザードが外に出す際にテーオーエナジーが不利を受けていましたね。
後方待機のキングズガードが5着なので同様の競馬をしてもらいたかったところですが、内もシビアなコースになったし、上位も止まらない中、勝ちに行った競馬なので仕方ないかと思います。スミヨンも「プラン通り」「時計が速かったかな」との談。
完敗です。

4着チュウワウィザードはもう一列前を取れそうでしたが、クリソベリルにあっさり譲った印象。にもかかわらず「勝ち馬のポジションを取りたかった」と福永の発言。
簡単に譲ったように見えましたが、これはどうなんでしょう。積極性が足りなかったのでは。
やはりG1級の力はあります。
上位四頭は展開次第で着順も変わるのでは。

5着キングズガードが後方から。
この展開なら後方組も来るはずで、この馬だけが掲示板。
直線、内にモタれていました。もう少しスムーズなら多少差は縮まったかもしれませんが、着順に変化はないでしょう。

6着オメガパフューム。
ペースが遅かったとデットーリが言っていますが、そんなことはなかったはず。前が単純に強かったのでしょう。東京大賞典なら当然見直せます。

7着ヴェンジェンス。
不利な大外枠。「直線で手前を変えなかった」と幸騎手。
手前を変えていれば。

単穴の8着タイムフライヤー。
意外にもポジションが取れなかったですね。「メンコをしているせいで反応が遅れる感じ」だったとマーフィー騎手の談。

本当にレベルが高い一戦で、11着ワンダーリーデル辺りまではG1級のスピード指数が出るのではないでしょうか。
前哨戦のみやこステークス、武蔵野ステークスのレベルからして高かった。
このレースで惨敗した馬も次走格落ちなら普通に通用するでしょう。
そのくらいハイレベルな一戦になりました。