※指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。過去1年半までの指数を用いています。
※評価は軸自信度になります。好走率・回収率ともにA>B>Cになっています。Sは1着まで自信あるという意味です。
自著『「永遠の初心者を脱する!」ための競馬思考』・「余力ラップ」について触れていただいた山崎元様の記事掲載の『優駿』2023年8月号・「余力ラップ」私の記事が掲載された『競馬王』2023年7月号・10月号になります。
土曜分に引き続き。
馬場回顧は土曜のコピペです。
馬場回顧。
中山芝は内枠先行有利で、続いて外枠先行、内枠差しの順で、外枠差し馬が明確に不利でした。3日間全て追い風が強く、加速ラップが滅茶苦茶多かったです。余力ラップはその点を特に補正せずに、単に基準ラップをクリアしているかどうかだけを見ますが、風の影響が強くて加速ラップになっているというのは覚えておいた方が良いでしょう。
中山ダートも追い風の影響を受けているはずですが、元々の馬場がタフなのでしょう、時計はかかっていました。加速ラップもあるにはありますが、むしろ向正面の追い風でペースが流れて止まっているレースの方が目立ちました。内枠も比較的よく来ていました。先行有利が強かったです。
阪神競馬場は予想段階の時は風について触れませんでしたが、調べてみると南西の風が強かったですね。直線は斜めからの向かい風。阪神競馬場はおにぎり型の形状のため、向正面がドンピシャで追い風になっていた模様で、ハイペースが多くなりました。
阪神芝は内枠先行有利が基本ですが、ハイペースでは差しがしっかり届いていました。
阪神ダートは短距離が先行有利で、中距離は差しが届きやすくなっていました。
中山1R ◎9.スウィバンビーナ B評価 7着 穴7.シリウス 2着
やっぱり佐藤翔馬騎手、まだ1勝なので買わないのが妥当だったかなと感じました。スタート後の感じからもっと行けそうに映りましたが、位置が悪くなり、外を回されました。先行させられるかどうかも騎手の能力の大きな一つです。3コーナーで外だったので、次走、穴で狙えるかもしれません。乗り替わりがベスト。
シリウスも、スウィバンビーナ同様に1700mからの短縮。こちらは関西馬で強かったのかもしれませんが、スウィバンビーナも札幌戦で同じくらいのレベルだったはず。ここまで人気差が出るならと考えましたが、明暗がくっきり分かれました。
3コーナー 内3 9.スウィバンビーナ 内3 10.クラウンフラッシュ 内4 11.ネガイヲカナエテ
阪神2R ◎12.オリーボーレン A評価 5着 穴8.ワイノナオミ 9着 穴11.メイショウマサユメ 8着
メイショウマサユメは出遅れましたが、ダッシュもつかず。ダートスタートは一度使えば改善することが多いので、巻き返す可能性はありますが、ダントツ人気になるような馬なので次走人気になりそう。芝に戻しそうですし、戻れば人気に応えられるのでは。
オリーボーレンはシラユキヒメ一族ですが、砂を被って嫌がり、外へ逃避。次はもう少しやれても。
ワイノナオミは初ブリンカー。いい感じで先行しているように見えましたが、全く伸びず。分かりませんが、ダートの1200mは長い可能性も。
中山2R ◎9.スカイレディ A評価 6着 穴2.ロードヴェスパー 3着
勝ったレイデラルースは危険な人気馬だと思ったんですけどねえ……。上がりが37.2秒とかかり、最内でロスなく運べたのが良かった可能性大だと思います。
スカイレディはこのハイペースを外からマクり気味に上がっては止まります。これは巻き返せる馬。
エコロレイズもスカイレディの前から外を上がっていきましたが、この2着は評価。
ロードヴェスパーは内をロスなく立ち回れましたが、直線は前が詰まりました。スムーズならもう少し際どかったはずです。
前半コーナー 内3 7.エコロレイズ
3コーナー 内3 7.エコロレイズ
阪神3R ◎13.ブライトアゲイン A評価 5着 穴7.ディーエストッキー 2着
このレースは余力ラップのブライトアゲインを大外枠なのに本命を打って失敗したんですよねえ。2歳戦なのだからスタートの悪かった内枠の馬が出していけると予想すべきでした。
ブライトアゲインは大外枠で外々を回した分、最後に伸びを欠いた印象です。それでも1.21.6で走破しているなら評価して良いでしょう。
ディーエストッキーも中枠で外目を回されましたね。
最内枠のイツモニコニコはまた出遅れましたが、内から出していけました。内枠だとこういう競馬ができてしまいます。
中山3R ◎11.スパイキーボウ A評価 9着 穴4.フィリップ 3着
フィリップは芝路線からの2頭に力負けと見なして良いと思います。2頭は素直に強かったはずで、L4が51.9秒。楽に先行できたので何の問題もありませんでした。
スパイキーボウの方は馬群の中に突っ込んでいき、もっと頑張れそうでしたが、手応えが悪くなりました。砂を嫌がっていたような感じもなかったので、ダートでは足りないかもしれません。
3コーナー 内3 9.ミカサ 内4 8.サイモンプレジール
阪神6R ◎13.スペキオサレジーナ A評価 4着 穴16.レッドデクスター 13着 穴14.ワンダーウィルク 5着
差しが決まると思っていたんですが、ディアサクセサーに逃げ切られました。ハイペースの逃げでL1は14.0秒。止まってはいますが、指数101と優秀でした。先行勢総崩れだと考えるとよく頑張ったと言えます。
ヘヴンズタイムはラストウィークの未勝利勝ち馬。セブンスストリートを破った内容は強かったですし、展開も向いたように思います。
シンゼンイズモも強い馬で、人気薄なら押さえておきたいと書いた馬。
スペキオサレジーナは後方からになってかなり苦しい位置に。あそこから伸びてくるのだから地力はやはり高いはずです。砂を被って手応えが悪くなった模様ですが、今まで問題なさそうに見えました。追走力が求められた分かもしれません。
ワンダーウィルクはまあそれなりには走っている印象。
レッドデクスターはハイペースを追走した分ですね。11.9秒の3コーナー部分で差をつけられてしまいました。
3コーナー 内3 11.ストロンゲスト
中山6R ◎6.ヴァナルガンド A評価 1着 穴12.リチャ 2着 穴2.フミチャン 3着
余力ラップ戦(L4・49.9秒)
ヴァナルガンドは順当勝ちですが、ホウオウプレシャスにマクられてかなり厳しい展開だったと思います。このタフな馬場でL4が49.9秒で加速ラップ。2勝クラスでもすぐ通用します。
リチャは未勝利勝ちの時から大きくパフォーマンスを上げています。ヴァナルガンドを破ってしまうのではないかと焦ったくらいで、これもすぐ勝てそうです。
6馬身離されたフミチャンは、自分の分は走っています。前の2頭が強すぎただけでしょう。
阪神7R ◎13.プロスペリダード A評価 1着 穴11.マメコ 2着 穴6.ダミエ 6着 穴10.ビッグボーンリタ 13着
余力ラップ戦(L2・22.7秒)
ここは内枠に速い馬が不在でした。さすがに1勝クラスだと一変する馬もいないので、外枠から出していけると考えて良さそうです。
指数最上位でテンも一番速いプロスペリダードが楽に逃げて逃げ切り。マイペース&超高速馬場とはいえ、34.6秒通過で余力ラップを出しているのですから強し。
2着マメコも指数2位でテンの速い馬。順当な結果でした。
ダミエは好発を切るものの、控えて中団から。脚は使って6着ですが、このくらいは走れる馬。
ビッグボーンリタの方はスタートひと息で後方から。差せる展開になりませんでした。
3コーナー 内3 7.エンファサイズ
中山7R ◎9.ホロニックパス A評価 14着 穴16.サンデュエル 15着
ホロニックパスは砂を被って行きっぷりが悪くなったという話。五分には出ましたが、行く馬が多くて揉まれました。直線は接触する大きな不利があって惨敗。度外視できます。
サンデュエルはブリンカー着用での距離短縮。先行できず、手応えも早々に悪くなりました。34.1秒ならもっと先行できる馬だとは思いますが……。これも度外視してみたいです。
3コーナー 内3 11.ユカリプレリュード 内4 12.メレカリキマカ
阪神8R ◎6.ヴァンドゥラン B評価 4着 穴5.タガノエリザベス 8着 穴4.アナベルヒマワリ 10着 穴8.プメハナ 2着
オラヴェリタスは久しぶりのダート戦。61.1秒で終い14.3秒だから完全に止まっていますが、先行して早め先頭。よく押し切りました。4キロ減も良かったと思います。
ヴァンドゥランは良い競馬はしていますが、勝ちにいって早め早めの競馬になった分。負けて強しの内容だったと思います。
タガノエリザベスは内からやや出遅れてハナに。ハイペースもあって度外視で良い配線です。
アナベルヒマワリは好発。1勝クラスでは二度ともハイペースで負けています。これは楽に先行できた時に穴あけると思うので注目。
プメハナは今回、思い切り砂を被せていきました。近走砂被りを避けてロスある競馬になっていましたが、これなら大丈夫そう。展開が向いたのは確かなので、次走人気して積極的に買いたい馬ではないですね。人気薄なら。
3コーナー 内3 4.アナベルヒマワリ
中山8R ◎5.アスコルティアーモ A評価 1着 穴1.ニューノーマル 2着 穴2.ルソルティール 3着
初角でエンジェリックアイは内から4頭目。ペースも流れた部分でこれは明確に不利。度外視でオッケーだと思います。
アスコルティアーモは余力ラップ該当で、今回も好時計。強いですね。
ニューノーマルとルソルティールは内で恵まれましたが、頑張ってくれました。
前半コーナー 内3 5.アスコルティアーモ 12.アリーチェ 内4 11.エンジェリックアイ
阪神9R 兵庫特別 ◎1.ブレイヴロッカー ※S評価 4着 穴3.ゴールドプリンセス 3着 穴9.リンフレスカンテ 7着
ブレイヴロッカーは位置を取らず……前3頭で決まりました……。今まで藤岡康太騎手で出していけていたのでこれは不可解。先行してくれよ……と思いました。すぐ勝てる馬です。
ゴールドプリンセスは思いの外、出していけました。直線は内で詰まっていたので不利。外に出してからまた差してきていて、まともならこちらが勝っていたでしょう。
リンフレスカンテはアオるスタートで後方から。これは度外視でオッケー。
前半コーナー 内3 8.マコトヴェリーキー
3コーナー 内3 11.レッドエンヴィー
中山9R 浦安特別 ◎10.カイタロー C評価 15着 穴16.トウカイファクター 4着 穴14.スカーレットジンク 10着 穴11.オカリナ 9着
前狙いでトウカイファクターが外枠からブリンカー再着用で逃げました。差し決着で4着なら評価しても。差し決着になったのは風の影響もあったのではないかと思っています。34.2秒なら楽逃げではありました。
追いかけたカイタローは直線接触もありましたが、手応えもなく。
スカーレットジンクは内から一旦、3番手までは浮上しています。悪くはない。
オカリナは伸びてはいるんですが、進路がなくなっていました。そう差もなかったので次走買える馬。
3コーナー 内3 8.レイテントロアー
阪神10R 仲秋ステークス ◎2.ショウナンアレクサ A評価 2着 穴7.ペースセッティング 9着 穴5.トランキリテ 7着
余力ラップ戦(L5・57.8秒)
勝ったセッションはアーリントンカップで2着の馬。好発から楽に好位。ハイペースでしたが、内で我慢して抜け出しました。2000mでも走れていた馬で実力は出せたと思います。
ショウナンアレクサも好発で内。勝ち馬を捉えきれなかっただけの競馬で、やはり覚醒していて強いと思います。直線で外に出しましたが、結局、内に進路を求めたのでその分もあったかなという結果。
ペースセッティングはハイペースの逃げで仕方ない惨敗。
トランキリテは先行馬として勝ったんですが、出遅れて後ろから。上がり3位で脚は使っています。進路もスムーズでありませんでした。
ここ、ショウナンアレクサは好走すると見ていましたが、あと差し馬を狙うか先行馬を狙うか迷ったんですよね。ハイペースで差し馬のモズゴールドバレルは3着と、この馬は展開通りきちんと差してきました。
3コーナー 内3 11.レガトゥス
中山10R レインボーステークス ◎7.デビッドバローズ A評価 15着 穴8.バルサムノート 13着
内枠先行ということで狙いましたが、より内枠だった馬での決着。
デビッドバローズはやや悪いスタートから主張。初角でかなり外を回していた分もあるかと思いますが、15着は負けすぎたかなという印象。とはいえ、1.1秒差なら殿負けというほど負けてはいません。前走は控えたのがダメだったという話で、今回は2番手でもダメだったのかもしれません。楽に逃げられそうなところで。
バルサムノートはスタート出負け気味で、緩んでいないところからマクり気味に進出。これで脚をなくしました。度外視しても。内が良い馬場で、加速ラップになってのマクりでは厳しかったと思います。
阪神11R ローズステークス ◎5.ブレイディヴェーグ 穴9.アンリーロード 穴11.ココナッツブラウン
余力ラップ戦(L5・57.3秒、L4・45.7秒)
今年の3歳牝馬はリバティアイランド抜きでも強いと思います。フローラステークスも余力ラップ戦で、ここも超ハイペースからの余力ラップ戦でレコードですからね。
マスクトディーヴァは3.4コーナーでずっと外を回していました。このペースで一番外を回して相当負荷は高かったはず。これは衝撃的です。前走も外目通して差し切り。楽勝でした。今年、忘れな草賞も、余力ラップ基準には到達していませんでしたが、L5が58.7秒でL446.3秒。勝ち時計も1.59.2とハイレベルでした。惨敗とはいえ、後方からよく差は詰めていました。この馬も秋華賞注目です。
ブレイディヴェーグも出遅れから3着には0.3秒つけていて十分に強い競馬をしています。32.9秒を使っているのだから、これ以上求めるのは酷。
マラキナイアはアルナージェインを破った2走前が好時計で、チューリップ賞は出遅れて上がり最速。0.3秒差。能力通りでしょうか。
アンリーロードは今回も折り合いが付いていました。出遅れが痛かったですね。10番人気で4着と頑張ってくれたので、予想としては満足しています。
ココナッツブラウンはマイナス14キロが……。競馬ブックでも細く映ったと書かれてありました。5着なら頑張っているでしょう。
3コーナー 内3 12.マスクトディーヴァ 15.ブライトジュエリー
中山11R ラジオ日本賞 ◎15.ダノンファスト B評価 11着 穴2.パワーブローキング 10着 穴9.マリオロード 7着
このレースはロードヴァレンチが出遅れてしまい、前が楽をできました。
このメンバーでウィリアムバローズがスッと先手を奪えるとは思えず……。強い馬が楽をできたのだから逃げ切っても当然。ベストリーガードも楽な二番手で順当。
マリオロードは園田戦から変わってきているんですよね。一旦マクり気味に上がっていったのですが、そこから外を回して離されました。ですが、最後また差を詰めてきて強い競馬をしています。
パワーブローキングとダノンファストはなんとも言えず。後方からなだれ込んだだけですかね。ダノンファストはブリンカーに期待したのですが、もう少し展開が向いてくれなければ。
3コーナー 内3 14.ニホンピロスクーロ 15.ダノンファスト 16.ケイアイシェルビー 内4 9.マリオロード
阪神12R ◎6.ワーズワース B評価 8着 穴2.ミセスバローズ 5着 穴14.メイショウキッド 4着
3F通過33.8秒だから明らかにオーバーペースで差し馬有利にはなっていますが、1.2着馬が強すぎました。2着エンペラーワケアは出遅れて内から出していく結構強引な競馬。外枠引いてスムーズならすぐ勝てるレベルです。
ワーズワースは早めに外を上がっていった分でしょうか、伸びを欠きました。
ミセスバローズとメイショウキッドは後方からよく追い込んでいます。
3コーナー 内3 13.アウグスト 6.ワーズワース
中山12R ◎1.クリノゴッホ A評価 穴3.アシャカタカ 穴4.セキテイホノオー
余力ラップ戦(L1・11.3秒)
アシャカタカがハナを奪ったところからグランプレジールがハナを奪おうと、先行争いが激しくなりました。アシャカタカは4着でしたが、L1が11.3秒は速くなりすぎました。追い風の影響でしょうが、逃げればしぶといところは見せました。
グランプレジールって外枠を引いて厳しかったはず。この2着は高く評価します。
クリノゴッホは内から先行できて良い競馬はできました。
セキテイホノオーは馬体減の446キロは減りすぎたかもしれません。デビュー2戦が430キロ台でしたが、3戦目からは450キロ。パドック映像を見てもやや腹回りが細く見えます。増えてくれば。
3コーナー 内3 13.フォースターデイズ 12.スマートオリーブ
他の余力ラップ戦
中山4R L1・11.3秒 L2も22.7秒だが、3F通過35.8秒だったので基準外。
中山5R L2・22.1秒 L1・10.8秒。追い風とはいえ、10.8秒は速い。
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