2023/9/16(土) レース回顧

※指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。過去1年半までの指数を用いています。
※評価は軸自信度になります。好走率・回収率ともにA>B>Cになっています。Sは1着まで自信あるという意味です。

自著『「永遠の初心者を脱する!」ための競馬思考』・「余力ラップ」について触れていただいた山崎元様の記事掲載の『優駿』2023年8月号・「余力ラップ」私の記事が掲載された『競馬王』2023年7月号・10月号になります。

まえがき

こんにちは。
今回の3日間開催は変なレースが少なかったです。その前の2週はどうしてそうなる……と思うことばかりで自信も揺らいでしまう感じでしたが、今まで通りで良いですね。2歳未勝利は月曜の予想にて、もう少し穴目を狙っていこうと方向転換したのが上手くいきました。適応力は競馬において重要な能力!野球でもメジャーに適応できるかどうかが大事だと言うではありませんか!ズレているなと思うところは積極的に修正していきたいですね。

中山ダート1200mが個人的に苦手意識が強く、実際に本命成績が良くありません。
メンバーを見て先行馬が多いから差し馬を狙う、みたいな方法が良くないのではないかと感じています。展開読みが外れることが多く、そもそも展開読みという考え方が間違っているのかも?と振り返って思いますね。
このコースは下級条件だと3F通過33秒台後半でハイペースという形になりますが、そのペースで先行しても残る馬が多いんですよね。前半のペースに応じて差し馬が届くかどうかよりも、純粋に速い上がりを使える馬だけが差して来られる、と考えてみようと思います。9月10日のキョウエイカンフなんかは安定して36秒台の上がりを使えるという発想で買えて、実際に来てくれています。
基本先行有利と見て、差せる脚を持っている差し馬をカバーしていく形です。ある程度、位置も取れる差し馬が良さそうですね。

予想家として活動できるようになり、自然と競馬について考えることが増えてくれています。競馬をするのにこんな素晴らしい環境はありません。苦手分野をなくせるよう、どんどん工夫していきます。競馬は「気づき」が重要だと思っています。誰でも何かしらに気づくことがあると思いますが、その「気づき」が正しいか間違っているかで大きな差が出てくる。私は数年前にスピード指数を導入してある程度上手くなったと思っていますが、今年、後半ラップの重要さを取り入れて一気に上達しました。その重要ポイントにたまたま気づけるかどうかだけの差だと思っているので、自分も素人の延長線上にいるに過ぎません。知識だけなら昔から豊富でしたから、競馬って知識じゃあないんですよね……。

馬場回顧。
中山芝は内枠先行有利で、続いて外枠先行、内枠差しの順で、外枠差し馬が明確に不利でした。3日間全て追い風が強く、加速ラップが滅茶苦茶多かったです。余力ラップはその点を特に補正せずに、単に基準ラップをクリアしているかどうかだけを見ますが、風の影響が強くて加速ラップになっているというのは覚えておいた方が良いでしょう。
中山ダートも追い風の影響を受けているはずですが、元々の馬場がタフなのでしょう、時計はかかっていました。加速ラップもあるにはありますが、むしろ向正面の追い風でペースが流れて止まっているレースの方が目立ちました。内枠も比較的よく来ていました。先行有利が強かったです。

阪神競馬場は予想段階の時は風について触れませんでしたが、調べてみると南西の風が強かったですね。直線は斜めからの向かい風。阪神競馬場はおにぎり型の形状のため、向正面がドンピシャで追い風になっていた模様で、ハイペースが多くなりました。
阪神芝は内枠先行有利が基本ですが、ハイペースでは差しがしっかり届いていました。
阪神ダートは短距離が先行有利で、中距離は差しが届きやすくなっていました。

火曜日にコラムにもしましたが、コーナーで外を回った馬を載せていくことにします。主に内から3頭目の馬から載せていきます。内から2頭目では大した不利になっていないはずです。成績表を見てが基本で、レース映像チェックで気づくことがあれば追記していく形にします。1.2コーナーは前半コーナーでくくります。3コーナーは3コーナーです。内3、内4、という書き方にしていきます。馬番のみ記載で、着順は省略させていただきます。記載なしは、内から3頭目の馬がいなかったという意味です。

まずは土曜から。
お付き合い、どうぞよろしくお願いいたします。

個別レースの予想&回顧

阪神1R ◎9.ジャスパーロブスト A評価 1着 穴8.シャイニングローズ 5着
ジャスパーロブストは新馬戦で勝つ寸前でした。2歳の今の時期では差せない馬が多いから余力ラップ基準から離れていても評価するということで修正しましたが、これが正解で1着。
2着アーマルコライトは出遅れ癖があるので疑いましたが、またもや出遅れながら2着。指数99と優秀だったので次走買えるでしょう。
シャイニングローズは良い形で先行できましたが、2F延長が響いたと思います。1400mなら見直せると思います。

中山1R ◎11.セリエル A評価 2着 穴13.アシセバイラ 1着 穴4.コパノエビータ 8着
セリエルは逃げて順当な2着。指数96で、次走以降も1200mなら。
初ダートのアシセバイラは大外枠から先行できて順当とも言える勝利だったと考えます。
コパノエビータは出遅れ。出ムチの入っていた新馬戦よりも追走力には進展あり。最後も止まらず伸びてはいます。

阪神2R ◎13.リジル A評価 1着 穴12.ディーノサンライズ 6着
リジルは前走がダートでかなりの強さを見せたので順当勝ち。
ディーノサンライズはなだれ込んだだけのレースでした。小柄な牝馬なのでダートが向かない可能性が高そうですが、もう1戦見てみても。トラックキャリアの浅い馬はまだ変わる可能性があります。

3コーナー:内3 11.ペプチドシュチク 内4 16.カヴァラ

中山2R ◎4.ジョナ A評価 7着 穴6.フィクストスター 9着
このレースは1000m通過62.4秒と速かったのですが、5F目以降全て13秒台。スタート後が追い風で、向正面が向かい風になった影響はあるはず。中盤で馬群が凝縮して出入りいも激しくなりました。かなりタフなレースになったとは思いますが、勝ち馬の指数80と低く、低レベル戦だったのも否めません。ジョナは直線で狭くなる不利があっての惨敗ですが、脚も余っていませんでした。出入りが激しくなったことの影響もあったので度外視と考えても良いですが、1800mだと長い可能性も。
フィクストスターも出入りが激しくなったところで揉まれて後退しました。

前半コーナー 内3 8.ウインラムセス
3コーナー 内3 9.ダイビングヘッド 内4 8.ウインラムセス

阪神3R ◎8.ミッキースターダム A評価 2着 穴1.ショウナンハウル 5着

余力ラップ戦(L2:22.6秒)

超スローの前残りとはいえ、余力ラップ戦でレベルは高かったと思います。L4も46.1秒と水準以上。
ミッキースターダムは後ろからになりましたが、外枠だった分もあるかと思います。上がり最速を使って差を詰めており、強さは見せました。
ショウナンハウルは出遅れて後方から。メンコを着けて落ち着いて臨めたという話です。上がり3位タイと最内から脚は使っています。

中山3R ◎2.キョウエイカンセ A評価 1着 穴1.マケタラアカン 5着
キョウエイカンセは出遅れましたが、今回は追走できて差し切り。前走は眼の外傷の影響があったという話なので、新馬戦のレベルの高さを示しました。
マケタラアカンはL1で垂れました。騎手は坂が堪えたと述べています。出脚はどんどん良くなっているので、次走もそれなりに。

阪神4R ◎5.ロードマンハイム A評価 4着 穴1.パルクリチュード 3着 穴6.レオンバローズ 2着

余力ラップ戦(L5・58.1秒)

4F通過45.6秒の超ハイペースに。
ロードマンハイムは勝ち馬の斜行で狭くなりましたが、着順に影響はなかったと思います。勝ち時計1.32.2でハイレベル戦だったとは思うので、もう少しペースが緩んで先行できればすぐチャンスでしょう。
パルクリチュードは好発から先行。+18キロに関してはすっきり映ったという話なので、成長分と考えて良さそう。ハイペースでタイム差なしの3着なら立派。ガンランナー産駒で決め手どうかという話を聞きましたが、紅梅ステークスは差す競馬で大きな不利がありました。高速すぎる上がりは微妙かもですが、それなりの脚は使えると見て良さそう。
レオンバローズはハイペースを先行しての粘り込みでやはり力があります。

3コーナー 内3 13.ロスティチェーレ

阪神6R ◎13.イエスウィズキャン A評価 6着 穴11.シゲルショウグン 4着 穴14.グラングスト 9着
このレースは結局、1000m通過61.9秒のハイペースになったので、イエスウィズキャンは動かない方が正解でした。しかしイエスウィズキャンが7.9倍は人気になりすぎ。自分も長距離は向くと見て推していましたが、ここまで妙味がなくなるとは……。長距離自体は向いていると思います。次走も注目。
シゲルショウグンはこのペースでよく粘りました。1800mでも2000mでも次走注目。勝ち馬の指数が109と優秀でした。シゲルショウグンで99です。
グラングストはスタート出遅れ。スタートが悪いことが多いので、なんとも言えませんが、手応えもイマイチで2000mが長かったか、休み明けが響いたか。+12キロ自体は太い感じはなかったという話です。

中山6R ◎11.サルフトピッチ B評価 13着 穴7.レターマイハート 12着
サルフトピッチはまたもやスタートひと息。今までスタートが悪くても強引に先行していきましたが、今回は内の馬に先に出られたのでリカバリーしての逃げも不可能でした。この競馬をしていればどこかで穴をあけそうです。石田拓郎騎手でずっと行くんですかね。スタート上手い騎手に乗り替わったら即勝負になりそうですが。
レターマイハートは8.グレイスカリヨンとスタートで接触しました。手応えも悪かったのですが、4コーナーはかなり外を回りました。騎手は砂を被ってやる気喪失したと述べています。1200m自体は戦績から問題ないはず。
やっぱこのコース、1着デュードメールに3着サクラファシナンテ、4着カリカなどは上がり最速多い馬です。こういう感じの馬はペース関係なく狙う、で良いような気がします。

阪神7R ◎5.プライムレート A評価 3着 穴10.アインシュペンナー 2着
プライムレートはここで逃げられると読めました。ハイペースになりやすい世代限定のダートで先行できず、混合戦替わりで先行して来る、というのは自分の中で完全な穴パターンとして確立できました。逃げ切りそうでもありましたが、4着にも落ちそうでした。次走も逃げられる形なら。
アインシュペンナーは1000mから延長でしたが、元々、芝では長い距離でも走っていた馬。ダート短距離でやっていけそう。
4着ヤマイチエスポは内で完全に詰まっていました。明確に不利で、空いていれば突き抜けていたかもしれません。

中山7R ◎9.ボンベール B評価 2着 穴5.チャイボーグ 6着 穴6.レヴォルタード 1着
レヴォルタートは地力が上でしたね。
ボンベールは近走、掲示板を外したのは展開不利なレースばかりだったので、今回は逃げて順当な2着だったと思います。
3頭が後続を離す展開でしたが、ボンベールと4着ノーブルクライが残りました。6着のチャイボーグはやはり力があります。4コーナーで外を回した分か、直線でやや伸びあぐねた感じはありましたが、2着とは0.5秒差。9番人気の馬ではないと思います。的場厩舎なのでそれほど人気にならないと思いますが、力確かです。次走も注目。

中山8R ◎13.マイネルシトラス B評価 4着 穴1.ツインクルトーズ 8着
1000m通過61.0秒は速かったですね。ツインクルトーズはハナを奪えたなというところからハナを奪われました。ペースもあって2番手は苦しかったと思うので、次走も買えます。
マイネルシトラスは3コーナーで内から3頭目で外を回した分、4着に留まったかなという印象。指数95と指数面も上げてきた通り、やはり短距離よりも長い距離の方が良さそうです。

3コーナー 内3 13.マイネルシトラス

阪神9R ききょうステークス ◎1.ステラスプレンダー B評価 6着 穴4.クイックバイオ 1着
クイックバイオは順当勝ち。他、延長馬ばかりでしたからね。
ステラスプレンダーは騎手が「このキレイな馬場でノメっていた」という話。いくらなんでも前に6馬身離されて負ける馬ではないので今回度外視。

中山9R 松戸特別 ◎15.レッドプロフェシー B評価 1着 穴16.ラフルオリータ 3着 穴5.シンヨモギネス 16着
レッドプロフェシーは左回りだと置いていかれてしまいますが、右回りだと走りが別。3コーナー外を通しながらも楽勝でした。
ラフルオリータは外枠先行。恵まれた枠でしたが、自分の分を走っての3着だと思うので5番人気は見くびられました。L3が全て13秒台と失速していた分、2着馬に交わされました。
シンヨモギネスは出遅れて後方のまま。距離が向かないのでしょう。度外視。

3コーナー 内3 15.レッドプロフェシー 内3 11.クールファイブ

阪神10R 鳥取特別 ◎6.スズカマジェスタ B評価 9着 穴11.アイファーテイオー 4着 穴14.ソッコータルマカ 16着
L1が13.8秒と止まってはいるのですが、結局、前の2頭で決着。
アイファーテイオーが伸びきれなかったのはタフな馬場だったかもと騎手が述べています。4コーナーで外目を回された分もあるかと思います。そこで離されているので。それなりには走っています。
スズカマジェスタは勝負所で手応えが悪かったです。それでも最後は盛り返しているのですが……。札幌での2戦の内容は良かったのですが、今回は-12キロが響いたかもしれません。
ソッコータルマカはスタートで出遅れて出ムチが入っていました。初角もかなり外目を回されて、3コーナーでも外。楽に先行できないと厳しい馬なのかもしれません。

3コーナー 内3 14.ソッコータルマカ 内3 1.フォーワンセルフ

中山10R 御宿特別 ◎4.ベレザニーニャ A評価 1着 穴1.ルミネイト 5着

余力ラップ戦(L1・11.3秒)

ベレザニーニャはエエヤン戦を評価していました。L1が11.3秒で基準クリア。追い風の影響は土曜はまだ小さかった模様。この終いを差し切ったのだから評価しても良さそう。
ルミネイトはスタートで半馬身出遅れ。直線で狭くなりながら上がり最速で0.1秒差と評価できます。もう少し前に行けると思いましたが、スタート遅れた分でしょう。

阪神11R ケフェウスステークス ◎3.アルナシーム B評価 8着 穴1.エピファニー 1着 穴10.マテンロウスカイ 9着
1000m通過が57.1秒で、L2が12.4-12.3と止まっていてさすがにオーバーペース。
逃げたマテンロウスカイ、離れた2番手だったアルナシームは完全にペースでやられているので度外視。離れていた3番手以降は特にペース的な不利はなかったでしょう。
エピファニーはペースを判断してか、すっと控えられました。良い位置で競馬ができたので実力通りの勝利でしょう。前走はどん詰まりで何もできていませんでした。

中山11R 初風ステークス ◎6.ドリームビリーバー A評価 8着 穴10.アイスリアン 1着
ドリームビリーバーは前走、中京ダート1200mの大外枠にハイペースと、先行できない要素が揃っていたので人気落ちを喜んだのですが、34.2秒と遅いペースだったのに促していて、今までよりも行きっぷりが悪くなっていますね。今までのこの馬なら勝てるようなレースでしたが、負けすぎで、次走少し買いにくくなりました。除外で延びたという話でもあるので、詰めて使えれば変わってきそうですが、次走本命は打ちにくいですね。
アイスリアンは外枠から先行して完勝。唯一の関西馬で、順当勝ちと見て良いでしょう。

阪神12R ◎9.ララマルシュドロワ C評価 12着 穴5.ダノンミカエル 3着
ララマルシュドロワはスタートで躓き。揉まれた上に外々を回されたので度外視で良いと思います。未勝利勝ちの内容から1勝クラスで通用は明らかですが、次も1400mなら同じようになるかも……。
ダノンミカエルもスタートひと息。内で揉まれた分でしょうか。こちらも現級突破の力はあるので、もう少し向く条件で。今回は外枠勢が上位でした。

3コーナー 内3 15.シンエン

中山12R ◎7.レシプロシティ B評価 6着 穴10.ヴァンナチュール 11着

余力ラップ戦(L11.3秒)

レシプロシティは4コーナーで挟まれて下がる不利。直線も進路を切り替えていますし、L1が11.3秒では差せません。盛り返してはいるので、次走は巻き返せそう。
ヴァンナチュールはいくら何でも負けすぎですね。未勝利の時よりも走破時計が遅く、さすがにこんな馬ではありません。休み明けで中身ができていなかったのかもしれません。

3コーナー 内3 11.エンライトメント

他の余力ラップ戦

阪神5R L5・58.2秒 L2・22.7秒

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