2月10~11日のラップ中心の回顧 「付いてきた先行馬を潰す型破りラップ」

東京芝は内枠先行有利の高速馬場が継続。4枠までが8勝を挙げて、5枠から外は3勝のみ。土曜6Rのショウナンナツゾラ、日曜5Rのタンゴバイラリンは能力最上位と判断していましたが、いずれも外枠で届かずの3着。内枠先行馬が勝ちました。雨でも振らない限り、傾向に変わりはなさそうです。
東京ダートは凍結防止剤の影響を受けていて、大型馬の活躍が目立ちました。注目すべきはドレフォン産駒の活躍。【3.1.1.5】の大活躍でした。1月27~28日の凍結防止剤の影響を受けた日も【1.1.2.3】と活躍。2月3~4日は【0.2.1.7】だったのでタフなダートでより力を発揮するのでしょう。昨年ダートリーディングで2位でしたが、今年は13勝を挙げてブッチギリの1位。枠は外枠有利でした。
京都芝は内回りは外枠有利。外回りはやや外枠有利だった程度。内空け馬場ではありましたが、展開に応じて差しの届くフラットな馬場。時計も出ていて、1月序盤のイメージは捨てた方が良いかもしれません。
京都ダートは土日共に含水率が高めで内外ほぼフラット。時計は水準級。
小倉芝はBコース替わり。時計は出るようになっていました。内空け馬場は継続でしたが、外枠有利だった1200mがほぼ枠順フラットに。1800m以上もほぼフラット。来週はまたもう少し外枠有利が強まってきそう。
小倉ダートは含水率が低く、やや時計が掛かっていたかなという程度。外枠が有利。1勝クラスまでは先行有利でしたが、2勝クラスでは差しが届いていました。

東京芝の注目レース

・2月11日(日) 東京9R 初音S

勝ったコンクシェルに関しては以前、競馬王にて少し触れたのですが、ハイペースの逃げを打ち、付いてきた先行馬を潰す型のラップを刻むとして注目馬に挙げていました。
この型のラップで逃げる馬は自分の競馬さえできれば、何度でも同じレースを作ってくれます。再現性が非常に高い。
今回は大逃げの2番手になって恵まれてはいますが、実質的に逃げの競馬になり、2着以下に差し馬を連れてきてくれました。1000m通過59.3秒のハイペースだったというのに、コンクシェルのL1は11.4秒!
1勝クラスでは好位追走のダントツ人気アルナージェインを沈め、2勝クラスでも2番手の2番人気ロンズデーライトを沈めました。
この手のハイペース耐性の高い逃げ馬は、馬毎に覚えておいた方が良いでしょう。
コンクシェルの1勝クラス勝ちは、中京マイルのレコードに0.1秒差の超好時計です。
オープンクラスでも同型不在なら同じ競馬を続けてくれるのではないでしょうか。

東京ダートの注目レース

・2月10日(土) 東京2R 3歳新馬
L2を11.6-12.6でまとめた余力ラップ戦。勝ったカフェニクスは出負けから差し切り。おそらく追い切りの本数が少なかったのも超人気薄の要因かと思いますが、中館厩舎は牧場との連携が上手く取れているのか、少ない本数で走らせてきます。このラップなら上でも。3着馬までは高く評価。

京都芝の注目レース

・2月11日(日) 京都5R 3歳未勝利
L2が11.8-11.4の加速&余力ラップ。
勝ったハワイアンティアレは2戦目でスタートがだいぶマシになりました。位置を取れて力通りだったという印象。
2着リチャードバローズは内目を通しての好走。対して3着ダノンアルムは外を回りすぎました。上位3頭はすぐ順番が回ってきそう。

京都ダートの注目レース

・2月10(土) 京都4R 3歳新馬

スローペースからL2は11.9-12.2。同日古馬1勝クラスもスローでしたが、これよりも速い勝ち時計でした。
勝ったヨーカイディスコはスタートひと息も二の脚の速さが抜群でした。1400mでも問題なさそうなので、上でも展開が向けば。
2着タミゼはすぐに順番が回ってくるはず。次走、抜けた人気にならなければ、積極的に買いたい馬。

小倉芝の注目レース

・2月10日(土) 小倉12R 4歳以上1勝クラス
3F通過33.4秒と流れたというのに、終い11.6秒でまとめて逃げ切ったリシャールケリーは一枚上の馬でした。1.07.7は同日2勝クラスより0.9秒も速い勝ち時計。前走は少しインで待たされた分、前を交わせませんでしたが、今回は逃げて展開を作りました。上でも通用するでしょう。
前々走の12/9(土)中京12Rのラヴォルタ戦が出遅れながらも33.2秒の上がりで差して3着まで来ました。当時の勝ち時計1.08.0も速かったので、この組と共に注目です。

小倉ダートの注目レース

・2月10日(土) 小倉3R 3歳未勝利
勝ったセッテイロクは、以前に取り上げた1/14(日)中山3Rで5着だった馬。今回は1000m戦だったとはいえ、離れた5着のこの馬ですら7馬身差の圧勝をしたとなれば、ますます注目しなければなりません。同着の3着だった2頭は次走ともに2着でしたが、展開面で負けたという印象。

重賞

・クイーンC
3F通過こそ35.4秒と緩みましたが、その後が緩まず、1000m通過が58.7秒。差し有利の展開になりました。
L5は57.7秒と速くなり、勝ち時計も優秀です。
コーナーで外目を回して差し切ったクイーンズウォークは上のグレナディアガーズよりも切れる印象。
先行して負けた組は巻き返せるでしょう。逃げて5着のモリノレッドスターは東京だと切れ味で劣ると思うので、中山ベストだと思います。次走、中山で見直せます。

・京都記念
1000m通過は59.7秒。アフリカンゴールドの逃げでペースが速くなりました。
今年の4歳でクラシック路線で戦ってきた馬はややレベルが低いのかもしれません。ベラジオオペラはプラダリアに完敗。
別路線や上がり馬の方が妙味があるかもしれません。ブレイヴロッカーは元々、サトノグランツやサヴォーナと差のない競馬をしてきた馬。直線では他馬と接触。道中外目に出せず、直線も窮屈なところを通りました。もう少しやれるでしょう。

・共同通信杯
1000m通過62.7秒は流石に遅いものの、L2の10.9-10.8は相当に速い。スローとはいえ、簡単に出せるラップではありません。
昨年のレーベンスティールの1勝クラスが同コースで1000m通過61.4秒。L2を10.8-10.9でまとめましたが、このレースと同等の評価を与えて良いでしょう。ジャスティンミラノは高く評価できます。
2着ジャンタルマンタルも速い上がりに対応できて、もう隙がなくなったという印象。
3着パワーホールは恵まれたという見方をされていますが、この馬自身はL5が58.4秒、L4が45.7秒でまとめている計算になります。新馬戦のL2を11.2-11.1でまとめた馬で、キャプテンシーを相手に4馬身差を付けた馬。次走以降も穴で面白いと考えています。東京よりも中山の方が良さそうです。

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