1月13~14日のラップ中心の回顧

中山競馬場は日曜、直線の追い風が強くなりました。
追い風が強くなると加速ラップになりやすいので、その点は注意が必要です。降雨の影響はさほどなかった印象です。

中山芝は超高速馬場の水準を保っていて、マイルまでは内枠先行有利。今週も1800mはありませんでした。クッション値は土日ともにまだ10以上をキープ。
中山ダートは土曜の含水率が3.6%。先週の1.8%よりも高くなった影響でしょう、先週よりも先行が有利になっていました。日曜は6.2%の稍重まで悪化しましたが、日曜の方が差しが決まっていました。これは直線の追い風の影響だと思われます。
京都芝は内回りで内枠先行有利が顕著。外回りは内外フラットでしょうか。全体的に差しが利きにくかった印象。時計は先週よりも出ていたように思いますが、大きな差があったとは捉えていません。タフな芝だと見て良いでしょう。
京都ダートは土曜の含水率が1.4%、日曜が1.2%でタフな差し馬場。土日ともにスローペースが多く、先行馬が残すレースも少なくありませんでしたが、ペースが流れれば差しがしっかり決まっていました。
小倉芝は例年、冬場は時計が掛かるのですが、今開催に関しては高速馬場の水準。差しはよく決まっていました。
小倉ダートは土曜の含水率が4.9%、日曜は2.7%でした。2022年が含水率5%程度で時計の掛かる差し馬場になっていました。今年も土日共に差しが決まっていました。

次週は3場共に雨が降る予報。雨量によっては傾向が変化するはずなので注意が必要です。
京都芝はBコース替わりになるので内枠優位になりそう。

中山芝の注目レース

1月13日(土)中山6R

1000m通過61.7秒で、後半1000mが58.5秒。L2が11.2-11.3の余力ラップ戦です。
L5の58.5秒は中山としてはかなり速い水準ですが、2着ショウナンナツゾラは13.1秒の5F目でマクってハナに立ちました。実質、6Fもの長い脚を要求されていて、最後に止まったのは仕方ありません。

ショウナンナツゾラに付いていく形で進出した1着ヘデントールも同様に厳しいラップを刻みながら、終いまで伸び続けての勝利。勝ち時計は京成杯よりも0.3秒速くなりました。ヘデントールは重賞級のはずで、クラシック戦線に乗ってくると思いますが、本番でも勝負になりそうなレベルだと考えています。

終い2着に浮上する寸前だった3着ベンサレム、マクられた逃げ馬の4着サトノエピック、ヘデントールの後ろから付いていった5着マイファミリーまで評価します。

1月13日(土)中山5R
L2が11.4-11.5なら水準以上。
1月13日(土)中山12R
3F通過33.4秒のハイペースだったというのにL2が11.9-11.7の加速ラップに。

中山ダートの注目レース

1月14日(日)中山3R

3F通過は35.3秒と遅くなりましたが、追い風があったとはいえ、L2の12.4-12.2は流石に速い。同着の3着馬の後ろは3馬身半離されています。

京都芝の注目レース

1月13日(土)京都6R

1000m通過は60.9秒と平均的。その後は12秒台が続いてペースアップしませんでしたが、終いが11.5秒まで加速。勝ったインファイターは4馬身差圧勝。今の京都芝で終い11.5秒は優秀です。これまでの3戦全てが余力ラップ戦で全て0.3秒差以内の僅差でした。上でも通用するでしょう。

1月14(日)京都5R
L1が11.5秒まで加速。上位4頭と、最後方からダントツの上がりをマークしたレッドエヴァンスまで評価します。

京都ダートの注目レース

1月13日(土)京都4R

1000m通過65.4秒の超スローペースだったとはいえ、後半3Rのは12.5-11.9-12.4という芝並みのラップになりました。L4も49.8秒の余力ラップ戦です。
日曜7Rで勝ったグレンが未勝利戦を似たようなラップで勝っています。1000m通過65.9秒で後半3Rが12.1-11.7-12.7。当時の3着馬がタイガースパーク(未勝利・1勝クラス連勝)、4着が3勝クラス在籍のコパノパサディナでした。時計の掛かるタフなダートの、しかも1800mで後半3Fだけでも芝並みのラップを出せるというのは力がなければできません。
番手から抜け出して勝ったダノンケイツー、逃げて2着に残したメイショウカシワデは強いでしょう。
負けた組にも強い馬が潜んでいそうで、1番人気で7着に負けたオメガナビゲーターまでは次走警戒します。

1月13日(土)京都3R

3F通過36.7秒の超スローとはいえ、終いは12.2秒まで加速。デビュー戦で2着に差してきたストレングスは力があります。

1月14日(日)京都10R

ヤマニンウルスが完勝。1000m通過62.9秒は遅いながらもL4の48.9秒はかなり速い水準です。ヤマニンウルスはスローを先行させれば、速い上がりでまとめられるので重賞でもやれそう。疑うならハイペースになる時でしょうか。ミラクルティアラは出遅れて5着まで追い込んできました。特に終いの脚は際立っていました。ハイペースで逃げても簡単に止まらない馬。この競馬でも崩れなかったとなれば、3勝クラスはそろそろ。

小倉芝の注目レース

1月14日(日)小倉9R

1000m通過61.5秒のスローで単なる前残りだったとはいえ、L5の58.2秒は速い水準。34秒台前半で上がった馬は巻き返す力があるとみています。
12番人気9着ながら上がり最速の34.2秒をマークしたダンツエスプリはウマい馬券で大穴を期待して本命を打った馬。1勝クラス勝ちは、2勝クラスで通用しているシュタールヴィントを差し切ってのもの。休み明けで馬が変わったのだろうと見ていて、フロックでは出せないラップだったはず。とにかく追走力がなく上がりにも限界がある馬。展開向くところで大穴をあけてくれそう。

小倉ダートの注目レース

ありません。

愛知杯は1000m通過57.4秒の超ハイペース。勝ったミッキーゴージャスは1000m過ぎから促して進出する形に。「上がっていくのが早すぎる!」と思って観ていましたが、よくぞ残しました。強い!
京成杯のアーバンシックは直線で内にモタれていました。上がり33.9秒は速く、力は示しました。ジュンゴールドは折り合いを欠いていたので参考外でも良いでしょう。
日経新春杯は3F通過が33.7秒の超ハイペース。今の馬場で2.23.7はかなり速いはず。サヴォーナは先団に付けてハイペースに巻き込まれています。それを考えれば、強い2着だったと言えます。