エリザベス女王杯2019 回顧 スミヨンの神騎乗

ラップ
200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m2000m2200m
12.724.337.650.31:02.81:15.61:27.91:39.51:51.02:02.42:14.1
12.711.613.312.712.512.812.311.611.511.411.7

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レース回顧

予想はこちらから

展開はクロコスミアの逃げでした。
ラヴズオンリーユーが意外にも二番手からの競馬。
逃げ候補だったゴージャスランチはゲート内で暴れて出遅れました。
もう一頭の逃げ候補サラキアは外枠だったので無理しなかったですね。
予想していた以上にスロー。
3ハロン目で13.3秒と緩んだのを見てルメールがポジションを上げていったのは流石。ほぼ通過順の結果になったので、あれがなければセンテリュオはもう少し着順が悪かったでしょう。

1200メートル通過辺りからクロコスミアが徐々に後続を引き離しにかかります。
完全な上がり4ハロンの競馬に持ち込みました。
鞍上の好判断だったと思います。
二番手がラヴズオンリーユーだっただけに、付いては来ないと分かっていたのでしょうか。デムーロも、ラヴズオンリーユーは末脚ある馬だから流石に早仕掛けはできない。
ここで動けなかった分、二番手以降は3ハロン競馬に近くなったかと思います。
三馬身ほどのリードを保ったまま直線。
ラヴズオンリーユーは内にモタれて追いづらそうにしていました。その分、三着止まりだったという印象です。
ラッキーライラックは最内を突き、上がりが圧巻の32.8秒。
予想のところに長い脚が使えないと書きました。ラヴズが二番手だった分、3ハロンの脚で十分という展開になったからでしょう。
もちろん、スミヨンがしっかりと脚を溜めて、最内にエスコートしたのも良かったのだと思います。とにかく、スミヨンの神騎乗という他ありません。脱帽です。
二着以下はほぼ通過順通りの着順。
ポジションが命運を握ったレースでした。
後方待機組は次走要注意です。

以下、他に気になった馬を挙げていきます。

クロノジェネシス。
とにかく展開。この馬は引っかかるのでポジションを上げる訳にもいかず、厳しいレースになりました。差を詰めているから評価を落とす必要はないです。

サラキア。
もう少し積極的な競馬もできたと思います。川田ならやってくれそうだなと思っていましたが、最近、不調気味なのもあるのでしょうか。少し勿体ない。

スカーレットカラー。
外枠とおそらく距離でしょう。
外から伸びかけたのですが、最後、脚色が悪くなっての七着。
もう少し短い距離なら当然見直せます。

サトノガーネット。
ここ二走よりも良いポジションを取れて「しめしめ」と思っていましたが、道中手応えが悪くてポジションを下げてしまいました。
それでも一番大外を回りながら、上がり2位の33.2秒で差は詰めています。
もう少し流れてくれれば違ったでしょう。
ここ二走は距離が短すぎて、今回は展開不向き。
ペースが流れやすい牡馬混合戦が狙い目かと思います。近いところでは、中日新聞杯、中山金杯辺りが面白いかもしれません。