毎日王冠2020 レース回顧

ラップタイム
200m400m600m800m1000m1200m1400m1600m1800m
12.523.234.546.258.01:10.11:21.91:33.81:45.5
12.510.711.311.711.812.111.811.911.7
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指数

タイムランク:C
メンバーランク:C
勝ち馬指数:99
馬場差:-0.2

レース回顧

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※マイルチャンピオンシップ前に当たる11/19執筆

予想の方では「馬場の回復は見込めないだろう」と書いたが、想定以上に回復して、稍重で馬場差は-0.2秒と、まさかの馬場差-まで回復した。
前半4ハロンは46.2秒と、馬場差も考えれば超の付くハイペース。
後ろを離していたトーラスジェミニとコントラチェックの二頭は、このペースで脱落。
ラップで注目すべきは、ラスト1ハロンで加速していること。
丁度、残り1ハロンのところでサリオスが先頭に立ったので、その前の11.9秒はバテたトーラスジェミニの作ったラップだが、それでも加速したラスト1ハロンを作ったサリオスは全く止まっていない訳で、まだまだ余裕があるような勝ち方。
勝ち時計の1.45.5も馬場差-0.2を考えれば優秀。
昨年のダノンキングリーが馬場差-1.7で1.44.4の勝ち時計だったが、残り100mを切ったくらいで先頭に立ったそのラスト1ハロンは11.8秒。

サリオスの毎日王冠は時計からもラップからも非常に優秀だと分かる。
今回の相手は弱くても、古馬相手でも堂々とトップクラスを張れる馬だろう。
そのレベルの評価を与えて良い毎日王冠だった。

馬場の回復は想定以上だったが、馬場差-0.2でレース上がり35.4秒なら想定通り消耗戦に近い側のレースになった。
2~4着は▲○△の印を打った馬だが、全て消耗戦タイプの馬。
キレが武器のザダルは5着。
自信の消しのサトノインプレッサは、出遅れもあったが、古馬オープンでは現状、通用しないだろう。予想にも書いた通り、指数が低すぎる。

2着ダイワキャグニー
こういうタフなレースが向くのはエプソムカップでも昨年のジャパンカップでも証明済み。
次走の天皇賞(秋)でも崩れず6着。
「去勢をして体と走りが柔らかくなっていた」とウチパクが今回のレース後に話していることからも、おそらく去勢は成功で、安定感が増している可能性がある。

3着サンレイポケット
これも消耗戦タイプ。
前走新潟記念は上がり3ハロンだけ見れば瞬発戦だが、ラスト4ハロン目から急激にペースアップするロンスパ戦。こういう時は消耗戦タイプが台頭する。ルーラーシップ産駒の新潟の成績が良いのも、3ハロン戦ならキレ必須だが、4ハロン戦になると持久力が必須になるからだという。新潟は直線が長すぎて4ハロン戦になりやすいのだ。
次走のアルゼンチン共和国杯は馬場の悪い内に突っ込む羽目になっただけで、安定感は評価して良い。

4着カデナ
同様、消耗戦タイプ。
意識してポジションを取りに行ったという三浦騎手の話。
追い出しを我慢したが、一度交わした馬に差し返されたところを見ると馬場の影響もあったかもしれない、とも話しているが、おそらく馬場は関係ないと思う。
むしろ得意なはず。

5着ザダルは瞬発戦で見たい馬。
7着コントラチェックは難しい馬になってしまった。今回は馬場が渋ってくれたから消せたが、良馬場になってくると消しにくい。超ハイペース追走ならバテて当然で、まあこんなものだろう。
あとは丸山騎手のコメントが大変気になる。
「以前よりテンのスピードが遅くなっている。掛かり通しでした」とのこと。