毎日王冠2020　予想　引き続き重たい馬場。過剰評価、過小評価を見極める。

雨は土曜深夜まで小雨予報。
その後、曇りに変わっても降水確率は40％程がレースまで続く。
これなら馬場の回復は見込めないだろう。
土曜の東京の芝だが、前残りになったり、追い込みが決まったり、超大穴が飛び出したり、本命で決まったり、傾向がバラバラ。
それでも重馬場得意な馬を狙うというセオリーに沿って予想するだけ。
ブレてはならない。
幸いにして、重の巧拙が分かりやすいメンバー構成だろう。

◎　9　サリオス
○　7　サンレイポケット
▲　5　ダイワキャグニー
△　10　カデナ
✕　6　トーラスジェミニ

◎サリオス
軸は三歳世代ナンバー2のサリオスで良いだろう。
ハーツクライ産駒はあまり馬場の影響を受けない。無難にこなす、と言っても良いだろうか。
東京競馬場は重賞勝ちが多く、得意な部類。
サリオス自体の適性を見ても、サウジアラビアロイヤルカップのレコード、ポジションを悪くしたダービーでも二着確保と、東京競馬場は得意だろう。
また、皐月賞で馬場差+0.8秒（「先週の結果分析」評）に適応。ハイペースを先行しながらも最後までしっかり伸び、三着を突き放す二着。
ここまで見る限り、万能、という言葉がぴったりで、大崩れは考えにくい。
古馬との力関係も、皐月賞で出した優秀なタイム指数、54キロ、加えて微妙な古馬のメンツ、を考えれば、通用しないことも考えにくい。
重馬場適性で何かにやられる可能性はあっても、馬券内は堅い、という意味での本命。

○サンレイポケット
こちらは適性を買いたい。
新潟記念を穴人気して三着になったが、その時の理由が軽量に加えて「ロンスパ戦に強い」というものだったと思う。こういう重たい馬場も持久力必須で、ロンスパ戦と似たような適性が求められる。
事実、この馬は前々走で不良馬場で勝ち切っている。
下級条件でも常に上位の上がりを使い、差のない競馬をしてきた。
ここでも見劣ることは全くない。

▲ダイワキャグニー
この馬の東京適性を疑う者はいないだろう。
陣営も東京ばかり使い、全8勝を東京で挙げている。
また、重馬場適性もジャパンカップで意外な高さを見せつけ、エプソムカップでそれがフロックでなかったことを証明した。
不安点は去勢明けなのと、脚質的に差し決着になるとあっさり惨敗するだろうこと、この二点か。
展開さえ向けば、あれよあれよという間に逃げ切る可能性もあると見ての単穴評価。

△カデナ
執筆現在、六番人気というのは、重馬場適性を疑われているのだろうか？
確かに、タフな馬場になった宝塚記念で惨敗。不良馬場の天皇賞・秋で惨敗しているが、個人的にはここ、向くと見ている。
雨の降った渋った馬場と、時計のかかる馬場というのは一概に同じ扱いには出来ないのだが、個人的には両者をほとんど区別していない。
向くという根拠は、今年の小倉大賞典。
この日の小倉は馬場差+2.0秒というかなりの重い馬場だったのだが、それを苦にせず、久しぶりの重賞勝利を挙げている。
昨年に復調した時（個人的には「成長」と見ているのだが）、上がりのかかる福島、函館で好走、ロンスパ戦の小倉、新潟でも好走、とタフなレース自体は間違いなく向く。
雨で渋った馬場さえこなせば、ラップ的には適性があるのである。
妙味あるオッズになった。来てくれればありがたい存在。

✕トーラスジェミニ
おそらくはこの馬の逃げだろう。
この馬も消耗戦タイプ。
エプソムカップを0.2秒差の3着で、それがフロックでなかったことはその後の好走が証明している。
必ず押さえておきたい。

他。
コントラチェックはそもそも馬場が向かないだろう。東京適性にも不安があり、ここで買うのはギャンブル性が強すぎる。
サトノインプレッサは自信の消し。まず、毎日杯のレベル（タイム指数）が低すぎる。マイルカップもダービーも自信の消しだったが、ダービーでよもやの四着。だが、ダービーはスローで力のない馬でも来られるような展開になった。しかもこの馬は絶好の最内枠を活かしての競馬。展開が向いての四着としか評価出来ない。来るとすれば、よっぽどこの夏で成長したか、重馬場が相当向くか（こちらの方があり得る）、どちらかしかないと思っている。