エンプレス杯2021予想 3/3はかなりの前有利傾向。元々前有利のレース傾向もあり、先行馬多数でも前の組から狙いたい。

枠順出走予定馬騎手斤量(負担重量)馬体重(前走)
1マドラスチェック森泰斗(船橋)55520
2レーヌブランシュ松山弘平(JRA)56460
3ヒキュウ笹川翼(大井)55454
4サルサディオーネ矢野貴之(大井)55526
5プリンシアコメータ岩田康誠(JRA)56495
6シャイニングアカリ御神本訓史(大井)55481
7ダノンレジーナ本橋孝太(船橋)55483
8ローザノワール石橋脩(JRA)55468
9ハクサンアマゾネス小杉亮(船橋)55449
10グランデストラーダ本田正重(船橋)55498
11マルシュロレーヌ川田将雅(JRA)56468
展開

2012年は降雪の影響で中止。
過去9年の逃げ馬成績は[0.3.3.3]で、逃げ切りは0だが、2番手からの勝利が4回あり、基本的には前有利傾向のエンプレス杯。

3/3の川崎が相当な逃げ有利傾向。
逃げ馬の成績は[8.0.2.2]という、とんでもない数字。

着外の内、1回は900mで2番人気が5着、もう一回はかなりのハイペースになったメインレース、11番人気が4着で、オール掲示板。
本日は稍重で、明日はおそらく良馬場。
かなり極端な傾向だったので、明日の馬場は必ずチェックしたい。

逃げはローザノワール。
今回は逃げにこだわるという陣営からのコメントが出ている。
前走はスタートで挟まれ、前々走は外枠でそこまでハナにこだわっていなかった。
スタートしてから最初のコーナーまで400mもあるコースなので、ここは押して押してハナを取り切るはず。外枠なので外から被せられる心配もない。
テンの速いサルサディオーネは安定して好位を取れるはず。
プリンシアコメータ、シャイニングアカリもなるべく前に行きたいクチで、内枠のマドラスチェック、レーヌブランシュは外から被されてその後ろ辺りになりそう。

6回コーナーを回るコース形態から、どうしても前半は緩みがち。
昨年こそ速めの流れになって差し馬決着になったが、逃げ・先行馬が揃っても前の組を買うのがセオリー。

本命馬は自信あり。

◎ 5 プリンシアコメータ

○ 6 シャイニングアカリ
▲ 2 レーヌブランシュ
△ 1 マドラスチェック
△ 11 マルシュロレーヌ
注 4 サルサディオーネ
注 8 ローザノワール

見解

印を打ちすぎだが、本命馬から相手に穴が来ると見て手広く買うのでご容赦願いたい。

◎プリンシアコメータ

タフなレースになってもバテないプリンシアコメータが本命。
昨年は相当速いペースになり、速め先頭に立ったこの馬には不利な展開。それでも4着なのだからタフさはこのメンバーでも1番だろう。
2年前1着、3年前2着と、舞台適性でも1番だと見て馬券圏内の堅軸と見る。

前走のTCK女王盃は58キロを背負っての負け。
前々走のJBCレディスクラシックは相当前有利のトラックバイアスで、マルシュロレーヌも差して来られなかったようなレース。
そこでポジションを取れなかった。切れる脚を持っている馬ではないので、6着敗退も致し方ない。

勝ったブリーダーズゴールドカップは門別なのでラップこそ出ていないが、上がり最速でも40.6秒かかったタフなレース。
そこで勝ち切ったのだから、距離は伸びれば伸びるほど相対的に有利になる。
実際、交流重賞を使い始めてから、2000m以上のブリーダーズゴールドカップとエンプレス杯では、前述した昨年のこのレース以外、連を外していない。
昨年のブリリアントステークスは6着だが、東京ダートは本質的にスピードが求められるので度外視で良い。レース上がりも36.7秒と速すぎた。

馬柱が汚れていることや、年齢的なこともあってか、そう人気にならなそうなのはありがたい。
常々言っているが、競走馬も人間も基本的にスピードから衰えていく。スタミナはスピードよりも衰えにくいので、年齢的なことは全く気にしなくて良いだろう。

今回、人気馬に追い切り不安の馬が多いが、この馬はいつも通り豊富に乗り込んで、2/24の追い切りで抜群の動きを披露している。

堅軸。
不安なし。

○シャイニングアカリ

前々走の報知オールスターカップの時計・指数が優秀。
4着で、上位馬がタービランス、マンガン、サウンドトゥルーという錚々たる顔ぶれ。
53キロ、マイペースで逃げられたという幸運もあったが、走破時計が2.17.1なら馬券圏内はあって全く不思議ない。レースレベルが高くならなければ、馬券圏内は十分にあると見ている。

前走は揉まれてしまって早々に手応えがなくなった。
今回、この馬とのコンビで好成績を残している御神本に鞍上が戻るのだから期待は高まる。

3走前は時計遅く、指数も低いが、同舞台でしっかり勝ち切っている。
4走前は川崎2000mで6着だが、スピード指数は報知オールスターカップと比べて少し低いだけ。
5走前は時計の出やすい重馬場で2.16.7。
そのスピード指数は報知オールスターカップにやや劣るが、基本的に川崎の長距離なら安定していると見て良いだろう。

川崎での追い切りをどう見て良いのかはちょっと分からないが、末強めで馬なりの3歳馬と同入。
追い切り時計自体はダート重馬場で馬なりだった前走時よりも3秒ほど速くなっている。

前走時

川崎調左重 70.1-53.1-39.3 馬なり

今回(2/27)

川崎調左良 67.3-51.7-38.3 末強め
ルイジアンナ(サラ3歳)馬なりの外同入。

新聞の評価も「少なくても前走以上には」というもので、問題はないだろう。
牝馬限定の交流重賞は混合戦よりも低レベルのため、地方馬が来やすい。
このレースも昨年は単勝万馬券のナムラメルシーが2着、一昨年も8番人気のブランシェクールが2着。
中央の実績馬の移籍が増えてレベルが上がっている南関東。
ごく普通に通用するはずで、今年の穴筆頭はこの馬。

プリンシアコメータとの三連単軸二頭マルチは必ず買いたいところ。

▲レーヌブランシュ

ダートのオープンクラスで3歳馬は指数が低い場合が多くて買いにくい、とよく主張しているのだが、この馬もそう。前走は2着だが、スローペースだったのもあり指数は低く出た。その低い指数でも馬券になるのが、牝馬限定の地方交流重賞。
勝った関東オークスの分だけ走れば、ここでも勝負になる。

前述したタフなブリーダーズゴールドカップでも3番手から3着したように、タフさに関しては中央馬で次点だろう。

シャイニングアカリより下の印にしたのは調教の内容から。
地方交流重賞、特に牝馬限定戦は、出るだけでも賞金が稼げる場合が多いから下手な状態で出てくる場合が非常に多い。
「下手な状態で出てくる訳がない」などという甘い考えは完全に捨てるべき。

たとえば、ホワイトフーガのJBCレディスクラシック。
美浦坂路での最終追い切りが一杯に追って、53.5-39.7-26.9-14.0、という終い完全に止まるような状態で出て11着に惨敗した。その上、このレースを最後に引退した。

この例だけでも、如何にレースに合わせて出走してくるかが分かると思う。出られるレース、出て勝負になるだろうレースが限られているから、状態が悪くても出てくるのだ。

で、このレーヌブランシュ、17日の(一応)1週前追い切りが酷い。

2/17 CW 重 助手 88.7-73.1-58.8-45.6-17.7 一杯 位置6 終いバテ

17.7秒という失速は、条件馬以外で見たことがないレベル。
その1週間後の実質的な最終追い切りは時計こそ出ているものの……。

2/26 CW 良 松山 82.9-68.4-54.7-41.3-12.8 位置9 馬なり 順調

あれだけのバテ方から、2週間で中身が出来上がるものだろうか……。
正直、半信半疑の「疑」の方が圧倒的に強い。
それでも単穴に推したのは、出来上がっている可能性と舞台適性、この二つ以外の何者でもない。


△ 1 マドラスチェック

この馬の前走こそが、下手な状態で出てきた好例だろう。
休み明けでも追い切り時計こそ出ていたが、+13キロの太め残りで4着に敗退。
今回は叩き二走目で、上積みはさすがにあるだろう。

正直、ちょっと良く分からない馬だ。
ダートの重馬場巧者だという声も聞くが、以前、好走した関東オークスは重馬場でも時計はかかる馬場状態だった。
が、ここでの能力比較は前述のブリーダーズゴールドカップが参考になる。
逃げたとはいえ、プリンシアコメータ、レーヌブランシュからかなり離された5着で、おそらくはスタミナ面でこの二頭に劣る。

ダートの重馬場巧者というよりも、上がりがかかるレースが苦手で、速いレースが得意なのではないだろうか。連続2着のレディスプレリュード、JBCレディスクラシックのこの馬の上がりはそれぞれ、38.0秒、37.4秒と、地方交流重賞ということを考えると速い部類。
エンプレス杯でもその位の上がりが出るレースになることは少なくない。
よく分からないことから、押さえておくのがベターだろう。
このメンバーなら普通に互角に戦える能力があるのは戦績が示している。

△ 11 マルシュロレーヌ

馬券の鍵はこの馬の着順だろう。
適性自体は、ない、と想像が付く。
ダートでの全3勝は緩めの流れで、この馬のキレ味が活きるレースだった。
JBCレディスクラシックは、前述した通り、前有利のトラックバイアスにやられたのが大きいが、それでも締まったペースになり、上がり最速を使えなかった。
ポジションもまず後ろになりそうだし、陣営も「器用な方ではない」と6回コーナーを回るコースを不安視している。
それが全てだと思う。

能力自体は抜けているので、来れば能力の違い、来なければ適性がなかった、で片付けられるのではないか。
前走は本命に出来たが、距離延長の今回は本命に出来ない。
単勝オッズも前走とそう変わりがないのなら、ここは軽視がベターだろう。

ちなみに、この馬も追い切りに不安あり。

2/24 CW 良 助手 81.5-66.2-51.9-39.0-13.5 位置9 伸び一息

元々、追い切りでそう動くタイプではないが、流石に終い13.5秒は気になる……。
追い切りも含めて、軽視が妥当。

注 4 サルサディオーネ

今では確実に距離は長い。
正直、勝手に沈んでいくのではないかと思っているが、3日の逃げ有利馬場を見てしまうと切るという判断も難しい。

休み明けを使って上積みがあるという話だが、前走の負け自体は気にしなくて良いと思う。
それは休み明けだったから、という訳ではなくて、報知グランプリカップ当日は逃げ馬の馬券絡みが少なく、レース前からこの馬場では危ないと思っていた。(筆者は基本、交流重賞以外の地方はやらないが、偶然、遊びでやっていた)

明日の馬場も見た上で、押さえるかどうか最終的に判断したい。

注 8 ローザノワール

こちらの注は、馬場関係なしに押さえておきたいと思う。
元々、京都ダートで凄まじい時計を出して勝った馬で、出世間違いなしと思っていたのだが、伸び悩んだ。ブリンカー初着用で2勝クラスを楽勝、3勝クラスもすぐに突破した。
正直、京都で出した時計が凄まじかったから、中山・阪神で勝ったとはいっても、本質的には軽いダート向きのように思う。中京ダート1900mで未勝利を勝っているが、距離も本質的に長いと思う。

それでも一応3勝クラスを突破しているのなら、地力自体は通用するだろうし、適性だけで切るには惜しいオッズでもある。逃げはほぼ確実だから、展開利も見込める。

押さえることにはする。
追い切りは元々動く馬で、今回もよく動いている。

購入馬券。見たところ、馬場は特に逃げ有利ではない模様。サルサディオーネを切り、プリンシアコメータから相手5頭で勝負!
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