アルゼンチン共和国杯2019 回顧

アルゼンチン共和国杯の回顧です。

ペースは超スロー。逃げ馬不在だったので、こうなるかなという結果。逃げたオジュウチョウサンは先頭に立ったら進んでいかなかったという松岡騎手の弁。昨年の有馬記念を見る限り、平地でもそこそこやれると思うのですが、今年の二戦は凡走。条件が整わなかったにしても、年齢的なものもあるかもしれません。

一着ムイトオブリガード。
横山騎手がこの馬に乗る時はポジションを取りにいく場合が多かったのですが、今回も好位を取りました。好位を取れて超スロー。末脚切れるこの馬に勝ってくださいと言わんばかりの展開でした。
能力は認めるのですが、ルーラーシップ産駒にしてはペースが流れると良くない印象。母系が強く出ているのでしょうか。今回は完全に展開が向いたので、次走は人気するようだとちょっと疑いたいところです。

二着タイセイトレイル。
瞬発力勝負になると思って嫌ったのですが、まさかの上がり最速33.5秒で二着。完全な消耗戦タイプだと思っていました。事実、今まで33秒台の上がりを使ったことがない馬です。他馬が避けていた内を突いて伸びたのは、この馬のパワーなのかもしれません。
それにしても安定感のある馬。
次走、どのレースでどういう人気になるのか分かりませんが、ちょっと注目はしておきたいところです。

三着アフリカンゴールド。
予想の参考にしている井内氏が「追い切りで褒められるところはない」と言っていたので切りましたが、 しっかり三着は確保。 去勢前は調教ですらまともにできない馬だったということなので、その効果はあったのでしょう。
超スローで多少行きたがってましたが、むしろ心配なのはペースが流れた時。スピード指数で劣るので、力要求されるレースになった時こそが試金石。

四着ルックトゥワイス。
いつも通り後方から。大外回して最後は一番良い脚だったから、評価できるだろうけども、それでも超スローでのもので上がり最速でもなかった。
今回だけでは評価が難しいのが正直なところ。基本消耗戦向きだとは思います。

負けた馬の中ではハッピーグリンに注目。
この馬は明らかな消耗戦タイプ。今回は完全に展開不向きだった。
地方からの転厩初戦。栗東坂路の追い切りでも動く馬だと分かりました。環境が変わってプラス体重で出走できたのも良かった。
消耗戦になりそうなところで狙いたい馬です。