3月2~3日のラップ中心の回顧

馬場読みが非常に難しい週になりました。

・中山芝は2週連続で雨の影響を受けて早くもインが悪化しました。外枠の方が好成績でした。時間が経つほど外差し有利に。日曜に時計が速くなったのは追い風の影響だと思われます。弥生賞はペースが流れたとはいえ、2分を切ってくるとは驚きました。来週もAコースなので、外枠狙いで良いと思います。

・中山ダートは先週に続いて1200m.1800m共に外枠が圧倒的有利でした。先行馬有利だったので、位置を取りやすい外枠が良いのかもしれません。道悪なので時計は出ていました。

・阪神芝は外枠の方が好成績。コーナーで外を回していた馬もよく来ていました。ここ数年は京都改修のため頻繁に使うからでしょう、インが悪化しない馬場になっていました。今年は阪神が改修されることで、ロングラン開催を意識せず、荒れやすい馬場になっているのかもしれません。来週も注意が必要です。雨の影響を受けてやや時計が掛かっていました。

・阪神ダートは傾向通りに外枠が有利。1200mだけは道悪になると内枠有利になりやすいですが、行われた2Rは内枠有利でした。雨の影響を受けていたにもかかわらず、時計が掛かっていました(京都ダートに合わせている?)。上がりが掛かって差しも比較的、届いていました。

・小倉芝は日曜が特に先行有利に。馬場全体が荒れたことで差して来られなかったのだと思われます。最終週ということで時計は掛かっていました。

・小倉ダートは通常のやや重よりも少し時計が掛かっていたかもしれません。というのも、外枠の方が好走率が高く、差しも届いていました。

※今週は注目レースが少なく、強いて言えば……というレースが多くなっています。

中山芝の注目レース

・3月3日(土) 中山11R 弥生賞ディープインパクト記念
例年、スローになりやすい弥生賞。今年は1000m通過60.4秒と速くなりました。勝ち時計1.59.8も優秀です。ダービーに繋がりやすいレースですが、今年のラップ的には皐月賞に繋がると言えるでしょう。
勝ったコスモキュランダは馬場や展開が向いたのは確かですが、超高速馬場だった1月よりも時計を短縮してきました。時計だけ見れば皐月賞でそのまま通用する水準。前走も1.59.9と好時計で走っていたというのに人気がありませんでした。本番も人気にならなそうですが、注目して良いと思います。
人気3頭はそれぞれ敗因があったように思います。
トロヴァトーレはスタート後にシンエンペラーと接触。その後は引っ掛かっていました。馬場も気にしていたという話。
ダノンエアズロックも力み気味で、馬場を気にしていたとのこと。
シンエンペラーは細く映ったという話。トライアル仕様だったのでしょう。
驚いたのが3着シリウスコルト。芙蓉Sは凡戦、ホープフルSは不利を受けた馬が多い中、スムーズに乗れた、としか思っていませんでしたが、速いペースを自ら刻んで残したのは立派です。
4着エコロレイズは前走通りの時計で走っており、未勝利勝ちは3着に7馬身差を付ける強い内容でした。軽視されすぎていたという印象で、この位はやれる馬です。

中山ダートの注目レース

・3月3日(日) 中山1R 3歳未勝利
L2が12.4-12.1の加速&余力ラップ戦。
3着フクチャントウメイは力ある馬で、水準級の時計で走っていますが、勝ったカシマエスパーダが強すぎました。初戦も終い良い脚で伸びていました。上でも通用するでしょう。
2着ホレーニョも水準以上。

阪神芝の注目レース

・3月2日(土) 阪神11R チューリップ賞
800m通過46.0秒とかなりのハイペースで、1.33.1も好時計。
スウィープフィートは前走、力んで進出。阪神JFは外を早めに進出する競馬に。今回は武豊騎手が上手く溜めて弾けました。強いので桜花賞でもチャンスはあるでしょう。
2着セキトバイーストはハイペースの逃げでよく残しました。赤松賞のレベルの高さを再認識しました。赤松賞3着のオメガウインクがフィリーズレビューに登録しています。今年は牝馬が粒揃いですが、注目の1頭でしょう。
3着ハワイアンティアレは前走が余力ラップでの勝利。展開は向いていますが、これも力はあります。強い世代なので相手関係がカギ。
4着タガノエルピーダは運もありませんでした。朝日杯に続いてハイペースに巻き込まれる形に。
私の本命ショウナンマヌエラは出遅れ。スタートセンスの良い馬でしたが……。脚は使っており、桜花賞の穴候補として注目しておきます。速い上がりが使えないので逃げてこそ。

阪神ダートの注目レース

・3月2日(土) 阪神7R 4歳以上1勝クラス
強いて挙げればこのレース。L4は50.2秒で余力ラップに近い水準。
勝ったジョウショウパワーはずっと追いかけていた馬なのですが、未勝利を勝ってからはゲートを出ていきませんでした。ひと息入れた効果なのか、メンコを外した効果なのか、距離延長や芝スタートの効果なのか分かりませんが、今回は良いレースが出来ました。2勝クラスでは人気になりそうもないですが、今回の内容なら上でも穴をあけてくれそう。
2着ウォーターハウスは未勝利でレッドプロフェシー(現3勝クラス)の僅差2着だった馬。現級上位だと思うので、先行さえできれば、次走も買える馬。

小倉芝の注目レース

・3月2日(土) 小倉1R 3歳未勝利
こちらも強いて挙げれば。L5から加速し続けるラップで、終いは11.7秒。
クインズスピカは前走が2.00.9で好時計で走っていました。今年の牝馬は強力なので上ではどうか……と思いますが、穴なら狙ってみても。
2着オレンジダンサーは2戦連続、加速ラップ戦の2着。中距離で二の脚の速さを生かして逃げる競馬が合っているようです。

小倉ダートの注目レース

・3月2日(土) 小倉7R 3歳未勝利
1000m通過60.0秒とハイペース。1.44.7は速い。
逃げ切ったカリフォルニアは揉まれ弱い馬。1勝クラスはペースが流れやすいので現状どうかとは思いますが、1勝クラスも突破できる馬。世代限定戦で惨敗を繰り返して、古馬混合に替わってあっさり勝ち上がりそう。
カセノルーパスもすぐ順番でしょう。
14着のエクササイズという馬は新馬戦がハイレベルのテーオーパスワード戦。今回は終始、1番外を回されていました。負けて仕方ない内容でしたが、今回の惨敗で次走はオッズチャージして買えそう。私は買います。

その他の重賞

・オーシャンS
1分7秒台の出やすいレースですが、今年は1.08.0。終い11.6秒ならまだ余力がある水準。
トウシンマカオは好発を切って完勝。毎回、外枠で来るので買いにくいですね……。
ビッグシーザーはスタートがひと息も、しっかり差してきました。この形でも崩れなかったのは収穫。3~5走前は不利で負けているだけ。能力は高い。
3着バースクライは勝負どころで外に出しました。4着のヨシノイースターも1枠から外目に出したのが印象的でした。この時点でインが良くなかったのでしょう。バースクライは3勝クラス勝ちが優秀。ヨシノイースターは出遅れてばかり。このくらいはやれる馬。5着キミワクイーンも不利続きだったので巻き返す余地はありました。