3月9~10日のラップ中心の回顧

中山芝は向かい風の影響が強すぎてカオスな状況になっていました。総合的に見れば、枠順フラットで、脚質は差し有利でしたが、ペースによって傾向が一変していました。基本的にはインが悪い外差し馬場です。次週は直線追い風になる予報。追い風になってくれれば差し狙いで良いので楽なんですが……。

中山ダートは外枠先行有利が強固ですね……。1200m・1800m共に、です。これも風の影響でしょう。直線一気は届かない→向正面やコーナーで外から早めに進出できる馬が有利、という構造なのだと思われます。

阪神芝は内枠有利。外枠からもよく来ていますが、外から先行した馬が絡んでいて、外枠差し馬は明確に不利。

阪神ダートは向かい風の影響で思っていたよりは差しが届かず。土曜の方が先行有利で、日曜は差しも来ていました。次の土日は晴れ&微風。今開催の阪神ダートはタフなので、次こそ差しは届きそうです。

・中京芝は時計が掛かっていました。インが悪い訳ではないですが、コーナーで外を回しても来られる馬場。

・中京ダートも時計が掛かっていました。内枠の優位性は低く、内外フラットでしょうか。差し届きやすい馬場のはずですが、スローペースが多かったです。ペースが流れれば差し有利になるはず。重賞のない日曜は良い騎手が集まらないので差し有利になりそうです。

中山芝の注目レース

・3月9日(土) 中山7R 3歳1勝クラス
重馬場で2.01.9は優秀。
勝ったヘデントールの上がり36.6秒は次点に0.9秒差を付けるダントツの数字。
ヘデントールはダービーでもチャンスあると考えています。

中山ダートの注目レース

・3月9日(土) 中山6R 3歳1勝クラス
余力ラップではありませんが、ペースが流れた中で圧勝したグラウンドビートは1.53.3で勝利。同日古馬2勝クラスが1.52.9。2勝クラスと0.4秒差なら力があります。1勝クラスはもちろんのこと、3歳オープンでも。

阪神芝の注目レース

・3月10日(日) 阪神5R 3歳1勝クラス
L5が58.0秒の余力ラップ戦に。
混戦だった分、お宝レースになりそう。
10着馬まで全てマークしておいてもオッケー。

阪神ダートの注目レース

・3月10日(日) 阪神12R 4歳以上2勝クラス
同日1勝クラスよりも時計が遅いですが、あちらがレベルが高かった。
この馬の1.12.0も水準レベル。L2を12.5-12.5の持続ラップにしたのは優秀です。

中京芝の注目レース

・3月10日(日) 中京5R 3歳未勝利
L2は11.3-11.5に留まりましたが、時計の掛かる馬場に2200mだったことを考えるとスローでも価値は高い。オールセインツ

中京ダートの注目レース

・3月10日(日) 中京12R 4歳以上1勝クラス
時計の掛かるダートで1勝クラス1.24.0はかなり速い。
L2の12.1-12.4も優秀で、勝ったアルシオーネは3勝クラスまでは行けるはず。

重賞

・中山牝馬S
3F通過37.4秒は超スロー。1000m通過61.5秒だけ見ると遅さに気づかないかもしれません。前有利で、差してきたククナもこれで引退。
私の本命ラヴェルは再三の不利。不運な馬で、引き続き。
タガノパッションは最内枠でどんどん位置を下げました。最内を突いて巻き返してきており、力があります。

・金鯱賞
1000m通過58.4秒はあまりに速すぎました。
プログノーシスはこのペースを追走してL2を11.2-11.5の余力ラップでまとめていてお化け(笑)スタートもマシで、道中で上手くインに潜り込みました。直線もインから突き抜けてやばいですね。まともな競馬ができるかどうかだけ。天皇賞で1.55.8で走った実力は本物。力差が出やすいところが良いですね。
ドゥレッツァは追い出しを待たされる場面がありましたが、スムーズでもプログノーシスには勝てなかったでしょう。
前で唯一残したヨーホーレイクには驚き。
先行して崩れた馬は全て度外視。

・フィリーズレビュー
3F通過33.8秒なら前も残れる流れでした。エトヴプレは逃げるとは思いませんでした。逃げた鞍上のファインプレー。時計も速い。
コラソンビートは待たされた分もありますが、終い12.0秒のところで脚色が同じに。案外パフォーマンスが低かった印象ですが、持ち時計は詰めています。本番も前有利になれば。
オメガウインクは実力2番手なのに評価が低いということで本命を打ちましたが、ほぼ最後方まで下がってしまいました。5着はやはり強い。