スプリンターズステークス2020 予想 例年より馬場が重く、外差し有利。

展開

逃げに関しては言うまでもなく、モズスーパーフレア。
それも超ハイペースですっ飛ばすのもほぼ間違いない。

京阪杯の時、上り坂で前半時計の出にくい京都を34.2秒で逃げて「遅すぎた」と言うくらい。その言葉通り、シルクロードステークスでは33.9秒で逃げてあわやの4着に残した。いくら時計がかかるとはいっても、中山ならもっと速いペースで逃げるだろう。
中山は馬場が重くて、1200mは特に外差し有利な傾向が続いている。
先週の土曜は1R、それと9Rの二歳少頭数のカンナステークスだったので、これらを無視して枠の傾向を載せてみよう。
先週日曜、9/27(日)8R 11-8-9
今日土曜、10/3(土)3R 14-10-9
今日土曜、10/3(土)10R 16-9-8
はっきり言って、内枠はほぼ壊滅だと思う。
ここまで極端ならトラックバイアス重視。中枠から外枠を狙いたい。

◎ 10 グランアレグリア
○ 13 レッドアンシェル
▲ 14 エイティーンガール
△ 5 メイショウグロッケ
△ 6 ライトオンキュー
△ 7 ミスターメロディ
△ 9 ダイアトニック
✕ 2 モズスーパーフレア
✕ 3 ダノンスマッシュ
✕ 16 アウィルアウェイ

見解

◎グランアレグリア
正直、筆者はこの馬のことを見くびりすぎていた。
アーモンドアイクラスの怪物なのだと、今更ながら確信した。
阪神カップの時に気づくべきだったと後悔しきりである。
高松宮記念の敗因は出遅れに尽きる。
元々、スタートは上手い方ではないが、下手でもない。高松宮記念は遅れすぎた事故だと判断したい。
不安要素で言われているのが、ハイペースが苦手ということ。
実際、筆者がこの馬の能力に気づくのが遅れた理由がそれである。
ハイペースになったマイルカップで、この馬は唯一、馬券圏外に飛んでいるのだ。が、レースをよく見てみると、外差し決着になったのを先行したこと、この馬自身が加害馬になったが、不利もあったこと、が分かる。ルメールは外が馬場が良いと見切って外に出したかったのだろう。すんなりなら差はなかったと思う。
また、阪神カップのラップを見れば、この馬がハイペースなんて関係ないのが分かる。グランアレグリアはスタート一息。前後半33.9-34.2のミドルペースだが、残りほぼ200mの時点で先頭に立ち、5馬身を付けた。この馬がいなければ、33.9-35.0のハイペースなのである。前半4ハロンの45.2秒というのを見ても、明らかに速く、ハイペースが苦手だという話は馬鹿らしく聞こえてくる。
あとは、高速馬場向きという声もある。事実、その通りだと思うが、通常より0.7秒かかる馬場(「先週の結果分析」の馬場差評価)だった高松宮記念で上がり最速を使っているのだから問題ない。
執筆現在2.7倍だが、このオッズで買えるのは最後かもしれないと思うくらいだ。
外差し馬場なのもあり、自信の本命を打つ。

○レッドアンシェル
とにかく地味な扱いになっているが、スロー、ハイペース関係なく、馬場の良し悪しも問わない万能感がある。
一時の着順悪いのは休み明けやトラブルの影響だっただけ。
本来なら上位人気になっても良い馬。
トップハンデの前走がとにかく楽勝。
外差しが出来る脚質、枠順でもあり、このオッズは美味しいだろう。
馬券妙味関係なく、普通に二番手評価だ。

▲エイティーンガール
内枠に人気馬が揃ったのもあり、この馬を単穴に指名したい。
平坦コースを使うことが多いので、平坦巧者に見えるのがこの人気の原因ではないか。阪神での好走もあり、特に坂は苦にしないはず。
外差しが利くレースなら、堅実な馬。
UHB賞は出来一息、揉まれる競馬が敗因だと聞いているし(それと位置を取ったのも敗因だろう。これは中京の浜松ステークスと同様)、函館スプリントステークスは前残りのレースになった。
今回は完全に条件が向いた。
G1で活躍する池添なのも心強い。
本当の追い込み決着ならという意味で単穴。

△メイショウグロッケ
馬場もあって差し利きにくいレースになったセントウルステークスで2着まで差してきたので、狙っていたのだが、枠順だけが……。
1200m二度目で慣れが見込めるし、今の重い馬場はメイショウサムソン産駒なので得意な方だろう。
△の中でも、ダイアトニックと同等の評価としたい。

△ライトオンキュー
この馬も明らかに上がりのかかるレースは得意。
これも枠順だけ。

上手く外に出せるかどうかが鍵を握る。

△ミスターメロディ
実は筆者はこの馬を全く評価しておらず、高松宮記念で3番人気になって勝った時も何が魅力だったのか、今でも分からない。
それでも昨年のスプリンターズステークスを外枠から4着なので侮れない。福永もレッドアンシェルではなくこちらに乗る。
枠順もギリギリといったところで、叩き二走目で調子を上げてくる藤原厩舎。
能力に関しては筆者には分からないので、その点を評価しての連下。

△ダイアトニック
前走は完全に外差し馬場に泣いた。
まともな枠順なら上位だったのでこの人気は美味しいだろう。
この馬に関しても、ハイペース適性を疑問視する声を聞くが、正直、ハイペースの方が得意だと思う。

スローだった昨年のマイルチャンピオンシップの惨敗(これは外枠も響いたのだが)、古くなるがダービー卿チャレンジトロフィーの4着(筆者はこれを評価している)、を考えれば、むしろここでパフォーマンスを上げてくるのでは。
鞍上も怖いノリを配してきた。外差し馬場になり、何を仕掛けてくるか不気味でもある。

✕モズスーパーフレア
とにかく逃げればしぶといのは確実なので、残っても不思議はない。
が、今の馬場とこのメンバーで上位評価は出来ない。

逃げてどこまで粘れるかだけ。
得意の中山、もちろん、逃げ切っても不思議はない。

✕ダノンスマッシュ
正直、枠順が不運すぎる。
印を打たなくても良いかなとも思ったが、一応能力の高さだけで印を回した。

✕アウィルアウェイ
前傾ラップは得意中の得意だが、問題は坂。
平坦巧者は明らかで、坂のあるコースだとパフォーマンスを落としている
ので、枠順を活かしてどこまでやれるか。

馬券的には、印を打っていない外枠勢全部に流すことも考えている。
ここまで極端なトラックバイアスなので、印を打っていない外枠が来たら後悔する。
今のところ、中心はグランアレグリア頭の馬券の予定。