ファンタジーステークス2020 予想 タフな阪神芝1400mをこなせる下地のある馬を。

展開

開幕週の土曜ということで、馬場読みが出来ない。
開幕週なので基本的に内有利とは見たいが、幸いにして少頭数になったので、枠や脚質でそこまで大きな影響は出ないのではないか。
明日は雨予報。
元々、タフな阪神芝1400mがよりタフになるだろう。

モンファボリ、フリード、ヨカヨカ、1200mで速い馬がいるのも、タフさに拍車をかけると読む。
今回、京都の代替開催ということで傾向に関してはきちっと調べて的中につなげたいところ。
一番傾向として近いと思われるのが、3歳牝馬限定G2のフィリーズレビュー。

フィリーズレビューの特筆すべき点は、前走1200m組が[0-0-0-29]と全滅なこと。
前傾ラップなので短距離実績が活かせそうでいて、この成績ということは相当スタミナが必要なのだろう。ちなみに、フィリーズレビューは前走1600mで先行していた馬が距離短縮で好成績だという。
今回は2歳戦ということもあり、前走1200m組が8頭もいる。それ以外の4頭を全部買えば当たりそうなものだが、流石にそう簡単にはいかないだろう。
それでも距離をこなしている馬を中心に。

◎ 4 サルビア
○ 9 ラヴケリー
▲ 6 オパールムーン
△ 2 フリード
△ 5 ミニーアイル
△ 10 メイケイエール

見解

◎サルビア
ここに向きそうな馬といえば、真っ先にこの馬を挙げたくなる。
前走のりんどう賞は相手に恵まれた感が強いが、圧勝。
そのレースラップは4ハロン目から4ハロン続けて11.8秒という持続ラップ。馬場差+0.4秒というタフな京都で、スローペースではあったが、バテない末脚を見せたのは立派の一言。
この馬、新馬戦も同様にラスト2ハロンを11.3-11.3という持続ラップを刻んで勝っているややスローだったが、それでも2ハロン22.6秒は立派な数字で持続力も瞬発力も見せたと言える。
ダイワメジャー産駒でもあり、阪神替わりも全く問題なくこなしてくれるだろう。
対抗馬と本命は迷ったのだが、1400mでの連勝という事実を重視して本命。

○ラヴケリー
函館2歳ステークスは上位の中では後方からただ一頭追い込んで3着。これで能力の高さを見せつけたが、その次走のクローバー賞も好内容。
ラスト3ハロン11.9-11.7-11.9というほぼ持続ラップのレースは質的にここにもつながるレースで、内容的にも素晴らしい。
抜群の手応えで4角を回り最内突くも、馬場の良い外を通した勝ち馬にアタマ差屈しただけ。前がすんなり空いていれば分からなかっただろう。
指数的にもまずまずで、1400への距離延長でパフォーマンスを落としそうな馬が多いこのメンバーなら十分通用するだろう。
前走を評価しての対抗。

▲オパールムーン
新馬戦は実質2本の追い切りだけで勝利。
別に距離短縮組というだけで狙っている訳ではなく、十分な好内容。
勝ち時計がまず優秀。馬場差を考えれば、ラヴケリーのクローバー賞には指数的に劣るが、1.29.4という走破時計だけ見ればラヴケリーよりも速い。
この新馬が、11.8-11.7-11.8という持続ラップ。
ラヴケリーの項目でもクローバー賞のラップを書いた。あちらがラスト3ハロン11.9-11.7-11.9。時計的にはほぼ互角なのだが、馬場差を考えれば、ラヴケリーの方が価値はある。
とはいっても、向こうはオープン戦で、こちらは新馬戦。
劣って当然なのである。

それよりも上積みに期待。
実質2本の追い切りだった新馬から中13週空けて、今回は5本しっかりと時計を出している。
これなら印上位二頭を呑み込んでも全く不思議ない
という意味で、単穴評価に推する。

1200組は極力軽視。連下までの評価に控えた。

△フリード
小倉の良馬場の未勝利戦ではレコード勝ち。
小倉2歳ステークスがハイペース&馬場が悪かったので、明日の馬場が時計出るようなら、よりチャンスは膨らむだろう。
新馬戦も正直、悪くはない。
+0.4秒という時計のかかる馬場差で、差し決着になった。
この馬は2番手追走だったので、苦しくなって8着だが、この時4角先頭だった3着ショックアクションはその後連勝で新潟2歳ステークスまで勝ち上がった。新馬戦ではそれと0.3秒差しかなかったのである。
スタミナさえ保てば、巻き返し可能だと見る。

△ミニーアイル
未勝利戦の時計が好時計。
馬場差-0.5秒で、1.08.4。

ちなみにヨカヨカのフェニックス賞が馬場差-1.1秒で、1.07.9だから、単純に0.6秒速く見積もればミニーアイルの未勝利の方が価値は高い(ただ、このくらいの速い時計だとこれ以上時計が出ないという問題に陥り、比較が難しくなるのは確か)。
それでも人気の逃げ馬ヨカヨカを買うくらいなら、脚質にも差し決まりそうなこのレース、こちらを買いたい。

△メイケイエール
この馬は相当強いかもしれない。
新馬戦、前の組がこの馬以外壊滅。そんな流れをこの馬は持ったまんまで大楽勝。
小倉2歳ステークスも京王杯2歳ステークスのモントライゼのところで書いたが、通常、失速するラスト1ハロンを0.3秒も加速するという異質な流れ。この馬向きのペース、位置取り、直線の進路取りになったにしても、どこまで強いのかまだ分からないところがある。
底知れぬ、という意味ではこの馬が一番怖い。
△の中では一番。次にフリード、ミニーアイル、の順。

他。


当然注目の三連勝中の九州産馬ヨカヨカの評価。
九州産限定のひまわり賞は、重い斤量背負っても敵なし。時計的には全く評価出来ない。
フェニックス賞は好時計だと言えるだろう。
新馬戦は高水準ではあるが、特別、優れているようなところは感じない。
今回印を回さなかった一番の理由は、一週前のCWの調教。
10/29 CW 95.8-66.0-51.8-38.6-13.2 一杯
外シゲルカセイ馬なりを7Fで0.8秒追走1F併せで0.3秒遅れ

JRAレーシングビュアーでもこの馬の一週前追い切りの動画が配信されているので、興味があれば見てみてほしい。CWで一杯に追ってラスト13.2秒、併せで遅れ、はやはり距離不安を感じさせるような内容。本命党になってから追い切りは「悪い時に消す」(良い時に買う、ではなく)の方向性を選んでいるが、これは明らかに悪いレベルだと思い、印は打たないことに決めた。

モンファボリ。
こちらはフランケル産駒で何とも分からないところがあるが、ここは速い馬揃っていて、前走は展開も向いたはずの競馬で早々に失速では買いにくい。怖くはあるが、思い切って消す。

投げ銭のお願い
当ブログでは投げ銭を募っております。
予想の結果、読み物としての内容、が参考になった、気に入った、等ありましたら投げ銭していただけると大変喜びます。もちろん、無料で読んでいただくだけで十分嬉しいことに変わりはありません。
受取人のEメールアドレスに「magumagumagu.com@gmail.com」を入力していただければ、まぐに届きます。15円から可能です。是非、よろしくお願い致します。