京王杯2歳ステークス2020 予想 例年、低レベルのスロー。その恩恵を受けるのは……。

展開

今回、以下の本の「京王杯2歳S」の頁から引用してみる。

レースのグレードこそGⅡだが、2歳重賞が増えた影響でレベルの低下が著しい。出走頭数も少なく、過去10年の平均で13.1頭。2017年からの直近3年は8~11頭立てと少頭数が続いている。この少頭数+出走馬のレベルの低下はレースラップにも大きく影響しており、1400m戦なのに前後半差が2秒近い後傾ラップで超スローの凡戦が多い。前半の800mが超スローになる反面、さすがに上がりは瞬発ラップでそれなりの高さにはなっているが、レース全体のタイムが1分21秒台後半より遅い決着ではもはや重賞とは呼べないレベル。
 超スローの上がり勝負なので、3コーナー通過番手別成績では前が優勢、上がり順位別成績は3位以内が優勢。ただ超スローを逆手に取り、人気薄の前残りで穴が狙える。

引用以上。
ここで疑問が湧いてくる。
今年はフルゲートで、メンバーレベルはどうか?という疑問だ。
メンバーレベルはただ1頭を除けば、全体的に低レベルだと感じている。
多頭数になったため、ではペースはどうなるか、という読みなのだが、ほぼ間違いなく後傾ラップになるだろう。過去10年、前傾ラップになったことが1度もない。3ハロン計算でも4ハロン計算でも同様。
あとはどの程度の後傾ラップになるかが問題。
割と逃げ・先行馬は揃い、一見、ハイペースになりそうだが、行く馬は弱いメンバー、かつ、生粋の逃げ馬がリメス(函館2歳Sは出遅れ)くらい。
また、Bコースに替わった先週の東京を見る限り、スローなら前が十分残っている。ほぼフラットな馬場と判断して良いだろう。
スローになり、前有利と見て予想する。

◎ 11 リフレイム
○ 6 モントライゼ
▲ 14 ストライプ
△ 2 リメス
✕ 1 ロンギングバース
✕ 4 リンゴアメ
✕ 5 ニシノガブリヨリ
✕ 7 プルスウルトラ
✕ 13 クムシラコ
✕ 16 ユングヴィ
✕ 17 ロードマックス
✕ 18 ブルーシンフォニー

見解

◎リフレイム
とにかく前走の内容が圧巻。
話題になった新馬戦後は「2着馬ギャリエノワールの方が強い。直線を斜めに走るというのは意外にもそうタイムロスがないと聞く。比べられるものではないかもしれないが、コーナーで膨れる方がロスは大きいと耳にしたことがある。リフレイムは次走、勝ちっぷりから人気して負けるだろう」と思っていた。
あの新馬戦のロスがどの程度だったかはこの際どうでも良い。
注目したいのは今回と同舞台、東京1400mの前走。

ラップ12.4 – 11.3 – 12.0 – 12.3 – 11.5 – 11.4 – 11.7
ペース12.4 – 23.7 – 35.7 – 48.0 – 59.5 – 70.9 – 82.6 (35.7-34.6)
※スマホからの場合、左右にスクロールして見ることが可能です。


4ハロンの前後半48.0-46.9の後傾ラップを1勝クラスでは好タイムで大楽勝。
上がり3ハロンの時計は、次点よりも1.0秒も速い。スローなのに、上がりの時計で1.0秒も突き放すは並の器では出来ない。
このレースは雨の影響を受けて、馬場差が-0.2秒だったが、明日は多少降水確率高くてもおそらくは良馬場。時計自体はもっともっと詰められる。
今回と似たようなラップで楽勝出来たのだから(予想のラップに過ぎないにしても)、今回も当然、上位濃厚だろう。
不安材料は、上手く競馬が出来ない気性と、中一週のローテーション。
前者に関しては牧場で相当矯正を図ってきたようなので心配していない。
後者はやってみないと分からないが、これほどの牝馬をわざわざ中一週で使うのだから確実に取りに来ているように感じる。通常なら大事に使いたいところだろう。ここは前向きな中一週だと判断したい。

とにかく、前に行こうが後ろから行こうが能力でねじ伏せてくれるはず。
馬券は頭固定でも良さそうに思っているが、おそらく単勝オッズ1番人気、複勝オッズだと2.3番人気になるのではないか。三連単の頭固定は買うが、三連複も購入するかどうかはオッズと相談して。

他は一長一短のメンバーだが、前の組を推奨する。

○モントライゼ
今回、スロー想定でスタミナはそう不要だと読む。
それならば、今回は距離延長でも、1200mで高い指数をマーク、高いスピード能力を見せているこの馬を順当に対抗に抜てきする。

レースを見れば、テンのスピード能力には疑いようがない。
出負け気味の新馬でもすぐにリカバリー。未勝利は好スタートから1200mにしては緩めの流れを大楽勝の逃げ切り。三戦目の小倉2歳ステークスも楽に二番手に付けた。外のフリードが押しているのに対してこの馬はほぼ馬なり。馬場差+1.0秒をテンの3ハロン33.9秒で通過しているのだから、ここで先行出来ない姿はちょっと想像しにくい。
その負けた小倉2歳ステークスは、通常、減速する最後の1ハロンで0.3秒も加速しており、この馬が悪かったというよりは、勝ったメイケイエールの切れ味と位置取り、直線での進路取りを褒めるしかないのでは。
レース見てても折り合いは付きそうなタイプ。
先行して、あとは、スローを味方にして前残りを狙うだけだろう。

▲ストライプ
まず、新馬戦の敗因は単純に仕上げていなかったことに尽きるだろう。
入厩後、追い切り3本だけで、いずれも馬なり、時計も遅かった。
二戦目で追い切り時計良化、順当に上積みがあっての快勝だろう。
その指数も非常に優秀。
馬場差が±0で勝ち時計の1.21.9はタイムランクA評価。東京の馬場にそのまま換算すれば、例年なら十分好勝負になるレベル。

問題点は、その未勝利がハイペースによって作られたものであるところ。
ルーラーシップ✕ダイワメジャーという血統からも、ハイペースに強い馬だと想像が付く。

逆に考えれば、ハイペースで好位追走出来たということは、ここでも好位を取れそうだと言える。加えて、内枠に逃げ・先行勢が揃ったため、内はごちゃつきそう。その間に外からすんなり先行出来るのではないかと読む。
本命馬以外は一長一短あるメンバーなので、一短に関しては大目に見て単穴に抜粋する。

▲リメス
前述の通り、前残りと見ているが、逃げたいのはおそらくこの馬だろう。
函館2歳ステークスは致命的な出遅れ。前に行かなければ勝負にならないようなレースで6着なら立派と言っても良い。

このメンバー、二度逃げている馬は他に不在。
この馬の逃げはどちらも1200mでのもの。

能力ではもっと上の馬は沢山いるだろうが、逃げさえすれば、スローペースの利を活かして粘り込みもあると見て、連下評価に推する。

他。
✕は沢山打ったが、基本は前行く馬ばかり。
馬券的には三連単・三連複のフォーメーションの3列目。
正直、2歳戦で位置取りが今まで通りに行くかどうかという不確定要素が強いので、総流しをかける手も十分ありだと考えており、筆者もどこか総流しをかけてみたいと思っている。
あるいは、本命から印を付けた馬だけに馬連・ワイドで流した方が良い可能性もあるので、当日のオッズを吟味して購入したいと考えている。

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