『2020年版中央競馬全重賞データ攻略ブック』感想

 毎年、年末になると発売される重賞のデータブック。
 主に掲載されているのは、過去10年の1~3着の枠順・性齢・斤量・人気・単勝オッズ・騎手・調教師・タイム差・馬体重・通過順など。
 その他に、過去10年の騎手別成績・人気別成績・前走別成績。加えて、必勝&高配当のカギという項目に、それぞれのレースで重要なファクターが載っている。
 たとえば、ジャパンカップなら「騎手・性齢・前走・G1実績・厩舎・生産者・馬体重・3歳時実績」といった具合である。
 更に、実際の馬券例を挙げたりもしている。
 また、凱旋門賞や中山大障害も掲載されている。

 他社からも類似商品が出ているが、これは価格が1210円と安いほうだろう。
 その点はオススメ。
 他社の本も以下に載せておく。

 こちらが2200円と1000円近く高い。

 正直どれを手にしても大した変わらないとは個人的に思う。
 加えて、このくらいのデータならば自分で調べようと思えば簡単に調べられる。たとえば、netkeiba.comのデータベースで無料で調べることが可能だ。
 ただし、時間はかかる。
 だからこの手の本は、過去データ重視の人、また、予想の時間を短縮させたい人に価値があると思う。1レース換算したら10円にも満たない価格なのだから十分だろう。

 個人的にこの手の本に載せてほしいのがラップ。
 ラップさえ載っていれば「一人一冊」とまでは言わなくても、是非とも勧めたくなる仕上がりになるのだが、そこだけが残念。
 netkeiba.comのデータベースならラップは分かるのだが、ウインドウを切り替える必要があり、一目で把握できない。
 改善点として要望を出したいくらいである。