2023/10/7~9日(土・日・月) レース回顧

※指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。過去1年半までの指数を用いています。
※評価は軸自信度になります。好走率・回収率ともにA>B>Cになっています。Sは1着まで自信あるという意味です。

自著『「永遠の初心者を脱する!」ための競馬思考』・「余力ラップ」について触れていただいた山崎元様の記事掲載の『優駿』2023年8月号・「余力ラップ」私の記事が掲載された『競馬王』2023年7月号・10月号になります。

まえがき

こんにちは。
回顧記事、かなり時間奪われるのでもう少し簡潔にしていくことにしました(無理すると続かない……)。注目レースのみアップしていきます。
今週末、全レース予想を辞めて自信と妙味あるレースのみ予想していこうかなと思っています。
全レース予想は「このレース予想しようがない……」というレースまで予想する羽目になること、自分としても予想した以上は買わざるを得ない、3場開催になる、という3つの理由からです。
とは言っても、極端にレース数減らすつもりはありません。
また、レース数を絞る分、印を増やす予定です。
基本的に軸自信度A評価以上のレースになりますが、穴馬が本命の場合は載せるかもしれません。
ご理解、どうぞよろしくお願いいたします。

馬場回顧

東京芝はクッション値の高さから内枠先行有利になると予想しましたが、金曜の9.9から9.6、9.4、8.7とどんどん下がっていきました。それも一因だと思いますが、いつも通り、外枠差し優勢です。とはいっても極端ではなく、ほぼフラットと見ても良さそう。月曜は雨の影響で外枠差し傾向が強まっていました。
東京ダートは金曜の含水率8.4%から土曜には3.3%まで下がりました。
これって読めませんよね?
夏場の方が乾きやすいと思いますが、秋にここまで下がるって読めるものなんでしょうか?湿度が低い方が乾きやすいのかもしれませんが、いやー、これは降参ですね。月曜に雨の影響を受けて途中から不良馬場まで悪化。
という訳で、月曜の東京ダートは内枠有利になりました。差しが案外届いていませんが、これは雨が降りすぎて先行馬でも速い上がりを使える馬場になったからでしょう。土日は外枠先行有利です。

京都芝は内回り・外回り問わず、内枠先行有利でした。月曜に雨の影響を受けたので、来週、外回りは外枠有利に傾きそうです。JRAの馬場画像確認してからですね。
京都ダートはとにかく先行有利でした。外枠の方がやや良いです。やっぱり春同様、時計がかかっています。月曜に雨が降っても時計がかかっているので、こういうダートになったのだろうと考えるしかありません。

個別レースの予想&回顧

10/7(土)

京都2R ◎13.ブルーサン A評価 2着 穴14.クレスコサンダー 4着 穴15.オペラプラージュ1着
このレースはラスト4Fが50.9秒。指数104と高く、ハイレベル戦だったと見て良いでしょう。勝ったオペラプラージュはここがデビュー戦。未勝利でデビューしてくるだけあって自信もあったのでしょう。L1での伸び脚が際立っており、余力もあったように思います。
2着のブルーサンも指数101と優秀で、3着には7馬身差を付けています。
これも次走は順番かもしれません。

東京3R ◎2.ニシノリピート A評価 9着 穴1.パストラーレ 2着 ※立川サロンアネックス提供予想
このレースはL2が22.6秒。1400mは600m通過35.5秒以下をL2基準の条件に入れているので35.6秒だったこのレースは基準外になるのですが、ほぼクリアと見て良い水準です。
本命のニシノリピートがインで絶好の展開に見えましたが、これが全く伸びませんでした。特に不利もなく、不利な最内枠とはいえ伸びてきて良かったと思うのですが……。ちょっと分かりません。次走は相手には入れておきたい馬です。
勝ったアグラードは新馬戦が余力ラップ戦で3着だったのですが、内で馬群から抜け出せず、かなり苦しいレースを強いられました。進路が開いてからは抜群の脚で差してきているように脚を余す形に。外枠が不利でなかったので、順当勝ちでしょう。
パストラーレは新馬戦でショーマンフリートの2着。ショーマンフリートはホープフルステークスを勝てる!と思っているだけにパストラーレのタイム差なしの2着は安心しました。秋の中山は風の影響で加速ラップばかりになりましたが、評価を落とす必要はありませんね。1つ、評価を落としてしくじったレースがありました。
5着ピックアチェリーは出遅れて上がり最速の33.0秒。新馬戦も出遅れていましたが、それよりも大きな出遅れでした。新馬戦はバスターコール戦で、このレースは前傾ラップで評価していませんが、スローで差す競馬に回れる馬は評価しても良さそう。ピックアチェリーは次走、まともに出れば勝ち負けでしょう。

東京5R

余力ラップ戦 L2・22.3秒、L1・11.0秒

この新馬戦はハイレベルです。競馬って年間通してどの時期に良い2歳馬が出走してくるだとか、3歳馬が成績を落とすだとか、そういうことを知っておいた方が良いのだと学んだように思います。
勝ったタリフラインは33.4秒と上がりダントツ。これは上でも通用する馬です。
2.3着馬も34.0秒の上がりは使っており、次走注目です。
5着のダノンロッキーはスタートで大きく出遅れましたが、上がり2位の33.8秒をマーク。これも素質ある馬です。

京都8R ◎8.レオンバローズ A評価 6着 穴1.アレンテージョ 2着 穴3.ベルシャンブル 7着

余力ラップ戦 L2・22.6秒

このレースはコーナーで内を通した馬のワンツースリー決着。L2も速くなり、外を回すロスが響く結果になりました。
レオンバローズに関しては内から3頭目を回しており、仕方のない敗戦です。0.3秒差ならさほど負けていないので、次走、少しでもオッズが甘くなれば断然買いです。
上位で外を回していたのが、4着のゴートゥファースト。新馬戦では加速ラップの中、上がり2位の脚で差しくるも、前残りの厳しいレースに。戦績から強いことがバレていませんし、私も見逃していました。次走、差し決まるレースなら買いです。
ハイレベル戦で8着までが0.3秒差以内。
万馬券で5着だったコートパルフェはデビューの未勝利戦ではハイレベルだったサンクフィーユの勝ったレースで7着。指数95とこの馬も頑張っています。その後、地方に移籍して、今回は中央再転入4戦目。そろそろ大穴で来るかもしれません。
スイープアワーズは弱くはないと思っていますが、ディープにスイープトウショウということで過剰人気が続いています。軸にしたくないタイプです。

東京8R ◎3.ウィステリアリヴァ A評価 13着 4.リックスター 11着 7.イングランドアイズ 2着
デッドリーはYouTubeでの回顧で、次走はハイペースになる可能性が低く危険と話した馬。ハイペースにはなりました。この馬が引っかかって逃げ馬に絡んだ影響で。1000m通過58.9秒はオーバーペース。先行して負けた馬は全て度外視で構いません。
このレースは勝ち時計が1.57.2と、1勝クラスとしては破格の好タイムでした。
勝ったダニーデンは新馬戦がガストリックの2着。0.3秒差でギリギリ僅差負けということで余力ラップに含みました。にしても、異常な強さで鞍上によると「前走とはデキが違った」という話。このペースでL1が11.4秒と、基準クリアも衝撃。上でも通用します。
イングランドアイズはやはり強いですね。相手が悪かっただけで3着に5馬身差は立派。すぐ順番が回ってくるでしょう。

京都9R 宝ヶ池特別 ◎9.ディオ A評価 2着 穴5.トゥードジボン 1着 穴1.ムーンリットナイト 6着

余力ラップ戦 L5・58.0秒 L4・45.3秒 L2・22.0秒 L1・11.3秒

基準オールクリアでハイレベル戦と見て良いでしょう。前有利になったのでトゥードジボンは順当勝ち。前目に付けつつ速い上がりを使える馬です。
ディオはかなり外を回しながら2着と強い競馬をしました。決め手ある馬なので勝ち切れていないのは時の運でしょう。2勝クラスはいつでも突破できます。ディオは本当に強い競馬だったので次走も注目です。
ムーンリットナイトは上がり性能の高い馬で、今回も自分の分の上がりを使っています。どこかで出番は回ってくるでしょう。

東京9R tvk賞 ◎4.カナテープ A評価 1着 穴6.マイネルケレリウス 4着

余力ラップ戦 L5・57.9秒 L4・45.3秒 L2・21.8秒 L1・10.9秒

このレース、L2が10.9-10.9と異常な速さになりました。勝ったカナテープは当然上でも通用します。
同じ上がり32.6秒のルージュカルミアも展開次第ですぐ勝てます。
マイネルケレリウスは強い馬ですが、さすがに上がりが速くなりすぎたという印象です。4着とはいえ、特に気にするような負けではありません。

京都10R 長岡京ステークス ◎11.スコールユニバンス A評価 10着 穴1.ロワンディシー 5着 穴12.アルトシュタット 4着 
このレースはスコールユニバンスのみ語っておきます。
直線では前が壁になったり、進路を切り替えるロスがあったり、まともなレースができていません。2走前が4着と、3勝クラスでも通用する力はあります。今回は不利が大きく響いたので、次走、注目です。

京都11R 藤森ステークス ◎14.カルネアサーダ A評価 11着 穴15.チェイスザドリーム 4着 穴4.アッティーヴォ 13着
このレースもカルネアサーダのみ。カルネアサーダはスタートが元来上手い馬で、特に一歩目が速いレースが目立つのですが、今回は一歩目が非常に遅く、他馬に前に出られてしまいました。そこから無理して2番手を奪いましたが、これでは勝負になりません。今回は完全度外視でオッケーでしょう。

東京11R サウジアラビアロイヤルカップ ◎3.ボンドガール A評価 2着 穴1.シュトラウス 3着 穴8.マリンバンカー 9着

余力ラップ戦 L2・22.5秒 L1・11.3秒

ボンドガールとシュトラウスは出遅れて引っかかっていたのが敗因でしょう。
ゴンバデカーブースの新馬戦はまずまず評価していました。33.5秒の上がりは次点のボンドガールに0.6秒差を付けました。2頭自滅だったとはいえ、ゴンバデカーブースは高く評価すべき馬だと思います。
マリンバンカーは道中、酷くひっかかっていて、4コーナーでは外に膨れるロスもありました。1600mでは通用しません。1200mか、せいぜい1400mまで。次走で人気落ちれば狙っても。

10/8(日)

東京3R ◎2.フイノマジワリ A評価 8着 穴3.マイネルフランツ 1着
マイネルフランツの新馬戦は、追い風の影響でL2が11.4-11.2と加速ラップになりました。追い風の影響がどの程度だったのかと、少し心配していましたが、そのままラップを評価して良いですね。同日5RでL1を10.9秒で駆け抜けたショーマンフリートも相当でしょう。
2着のユイノチョウシンキは、新馬戦がエコロマーズ戦。2着だったコイヌールが中山で強いレースをしていただけにハイレベル戦と見て良いのかどうか迷っていましたが、この馬の2着でハイレベルと見て良さそうです。
フイノマジワリは騎乗が酷い。「後ろにワープした」というコメントを見て笑ってしまいました。前走先行した意味だとか、何故に後ろにワープしたのかだとか、色々と突っ込みどころが多いですが、とにかく小幡初也騎手から乗り替われば即買いです。

東京4R

余力ラップ戦 L4・49.7秒 L2・24.3秒

ダート戦もハイレベルな新馬戦が出てきました。L4が49.7秒ならこれはハイレベルと見て良いでしょう。L2部で11.9秒を刻めたのも立派。しかもタフな良馬場でした。上位3頭までは評価。3頭ともスタートを決めたので次走も安心して買えそうです。

東京5R

余力ラップ戦 L2・22.0秒 L1・11.0秒

L2の11.0-11.0の持続ラップは極限に近いラップです。ドスローとはいえ、高く評価します。特に勝ったシャンパンマークはスタート後に隣の馬にぶつけられる不利がありました。上位3頭と、上がりを使えて人気でもあった6.7着馬までは評価しておいても。

京都6R ◎16.バレル A評価 14着 穴10.エミサキホコル 1着 穴15.エメラルドビーチ 2着
バレルは絶好のスタートを切って逃げの手に。600m通過35.1秒なら厳しいペースではありませんが、大敗を喫しました。おそらくは休み明けの分だと思います。次走もノーマーク厳禁だと考えます。
このレースはタフな京都ダートでL2が12.0-12.4。ほぼ余力ラップと見て良く、1.2着のエミサキホコルとエメラルドビーチは高く評価できます。指数もそれぞれ101.100と優れています。

京都8R ◎13.レッドテンペスト A評価 10着 穴14.サク 5着 穴7.サウンドレイラ 8着
このレースは道中、レッドテンペストとサクは絶好のポジションだ!と思って見ていたのですが、伸びず。これは伸びなかったというよりも、600m通過が35.7秒と古馬戦としては異例の遅さで、L2も22.5秒と速くなってしまったためです。外を回して差し届かなかった馬は全て度外視で良いレース。レッドテンペストは次走も穴で買えそうです。
対して、サウンドレイラが絶好位に付けて伸びきれず。分かりませんが、休み明けが響いたのかもしれません。

京都10R ◎14.サーマルソアリング A評価 1着 穴7.マナウス 7着
サーマルソアリングはまさかの牝馬限定3勝クラス。さすがに負けませんね。タフな京都でL4・49.2秒も立派で、L2も24.5秒と余力ラップに。まだ時計を縮める余力があるとは、この馬は古馬オープンで牡馬相手にも通用しますね。
このレース、余力ラップの3歳馬・4歳馬で5着まで独占したレース。マナウスに行く必要はなかったかなという印象でした。

東京11R 毎日王冠 ◎9.バラジ B評価 9着 穴8.ジャスティンカフェ 7着 穴1.シュネルマイスター 3着 穴10.ソングライン 2着

余力ラップ戦 L5・57.4秒 L4・45.8秒 L2・22.7秒 L1・11.4秒

エルトンバローズはマイルベストと言ってしまって失礼しました。ラジオNIKKEI賞は福島だったのでラップが分かりにくくなんとも言えなかったのですが、今なら1800mも問題ないということでしょう。マイルに距離短縮して勝った馬だからマイルベストと思い込んでいました。体力が付けば距離もこなせるようになりますね。
見返すとシュネルマイスターはかなり強い競馬をしていますね。インにいて出すところがなく、一旦はジャスティンカフェより後ろになったというのにそこから差してきました。能力の衰えを感じさせないと書きましたが、むしろ強くなっているのではと思わせる内容。
ジャスティンカフェはそれなりに速い上がりは使っていますが、出遅れて最後方からでは厳しかったかもしれません。とはいえ、シュネルマイスターの強さを見てしまっては、この馬も霞みますね。
ソングラインはそれなりに走っていますが、やはり1F長いのでは。

東京12R ◎11.ラックスアットゼア A評価 3着 穴5.ドラゴンゴクウ 12着 穴4.フィールザワールド 6着
新馬戦以来のダートのバグラダスがかなり強い競馬での勝利。L2の11.7-11.9は芝並です。タフな良馬場だったことを考えれば破格。先行してこの脚を使っては、後続はなす術がありません。
ドラゴンゴクウは休み明けで太かったにせよ、ちょっと贔屓目が入っていたかもしれません。

10/9(月)

東京3R ◎4.コガネノソラ A評価 1着 穴1.ベストミーエヴァ― 3着
コガネノソラは柴田大知騎手から横山武史騎手に乗り替わり。逃げて順当勝ちだと思いますが、雨もかなり降っている中でL2が11.5-11.5は優秀なのでは。
ベストミーエヴァーは出遅れが響いての負けです。

京都5R

余力ラップ戦 L2・22.3秒 L1・11.3秒

重馬場でかなりタフな中で余力ラップを出すのだからこれは評価して良い新馬戦です。34秒台の上がりを使った上位4頭までは高く評価します。中でも、3コーナーで外を回されたジャスティンアースとメイショウタバルは評価して良いでしょう。

東京5R

余力ラップ戦 L2・22.3秒 L1・11.2秒

こちらもやや重での余力ラップということで評価。京都よりは東京の方が時計が出ていたんどえ、京都5Rの方が価値は上だろうと考えます。上位3頭は評価しますが、出遅れて上がり2位の脚を使った4着ダノンデサイルも評価。

東京9R 昇仙峡特別 ◎12.ソムリエ A評価 7着 穴15.ヨリノサファイア 3着

余力ラップ戦 L4・49.6秒 L2・24.5秒

差しの決まりやすいコースで、しかも不良馬場。3-7着馬は差し馬なので、1.2着の強さが際立ちます。L2を24.5秒でまとめられては、後方からは差せません。
1.2着馬は指数も101.99と優秀で素直に評価。
差して負けた3-7着馬も速い上がりを使っているので、評価を落とす必要はありません。

東京11R グリーンチャンネルカップ ◎8.ハセドン A評価 穴15.ブラックアーメット 穴7.スマッシングハーツ 穴9.オメガギネス 穴5.ペリエール

余力ラップ戦 L4・47.7秒 L2・23.3秒 L1・11.8秒

古馬オープンのダート1600mなので余力ラップは出ますが、それにしてもオメガギネスの1.34.3は超優秀な時計です。立ち回りの上手な馬なので東京で良さが出るのか半信半疑でしたが、強いの一言でした。
東京ダートは重馬場くらいまでなら差し有利なのですが、不良馬場にまでなると、先行馬も速い上がりを使えてしまうので、先行有利になってきます。
ハセドンは速い脚を使っているというのに、レースの見た目では止まったように映ります。速い脚を使っているので、評価を落とすことはありません。
ここまでの馬場になると、内を通した馬で決着しましたね。

東京12R ◎5.ダノンミカエル A評価 1着 穴8.パイアイヤー 2着 穴11.カズオ 8着

余力ラップ戦 L2・23.4秒 L1・11.8秒

この馬場では余力ラップが出てしまいますが、ダノンミカエルはようやく1勝クラスを卒業。芝並のラップを刻んでいる訳で、上でも通用するはずです。
パイアイヤーはロスなく回ってきて力通りでしょうか。
カズオはまたしても外を回って折り合いを欠く競馬に。上がり性能は高いので、どこかで内枠に入って脚を溜められれば、穴をあけてきそうです。

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