2023/10/14(土)「余力ラップ2.0」予想

※指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。過去1年半までの指数を用いています。
※評価は軸自信度になります。好走率・回収率ともにA>B>Cになっています。Sは1着まで自信あるという意味です。
※勝負レース表記は、全レースの予想が終わってから付ける予定です。

自著『「永遠の初心者を脱する!」ための競馬思考』・「余力ラップ」について触れていただいた山崎元様の記事掲載の『優駿』2023年8月号・「余力ラップ」私の記事が掲載された『競馬王』2023年7月号・10月号になります。

まえがき・馬場予想

こんにちは!
土曜は全レース予想をやめて、基本的に軸自信度A評価になるであろうレースのみアップしていきます。妙味も考えて、A評価でないレースもアップしていきます。
という訳で、ブログタイトルも変更してみました。
Web2.0のマネです。

最近、ずっと不調だと感じていたのですが、どうやら買うべき馬を間違っている=馬の能力比較が上手くできていない、ということだと思います。
「余力ラップ」という理論は2.3歳用に作成したので、どこかで躓くだろうとは思っていました。
古馬混合戦になる6月に、これまで通りの予想で通用するのか心配で仕方ありませんでしたが、案外スムーズに通用してしまいました。ここで躓かなかったツケが回ってきたのだと考えます。

3歳馬は、混合戦スタートの6月をピークにしてどんどんと成績を落としていきます。
「強い3歳馬は勝ち上がり、弱い3歳馬が勝てずに現級に残る」「勝ち上がった3歳馬も上のクラスでは苦戦する」という理屈だと思っています。
つまり、9月辺りから3歳馬の優位性が薄れているのに、3歳馬を中心にしているから不振なのだろうと推測しています(ちなみに2歳未勝利は余力ラップ該当馬が少なすぎて難しいだけだと考えています)。
そこで出番が回ってくるのが、「2.3歳時に余力ラップを出した4歳馬」(4歳になってから余力ラップを出した馬ではありません。区別しています)。
9月・10月の複勝回収率がなんと100%オーバーしています。好走率は3割程度なので穴をあけてくる馬が多くなっています。余力ラップ3歳馬も同様ですが、何戦かの凡走で人気を落とした馬が穴をあけやすい。
ちなみに、古馬優勢のダートの方が優秀な成績になっています。6.7月は悪く、これは強い3歳馬に負けるからでしょう。8月から成績アップしてきています。
月ごとに成績が上げてくるのは、
「現級を勝ち上がれていない3歳馬に先着できる実力を備えている」
「3歳馬が過剰人気で古馬が過小人気になりやすい」

ということだと思われます。
好走率自体は3歳馬>4歳馬なので、あくまで4歳馬の評価を今までよりも上げていくという程度です。

土曜・東京10R・白秋ステークスのヤクシマは余力ラップの3歳馬ですが、この馬を買いたいかと問われれば、買いたくない思う人の方が多いのではないでしょうか。
他、未勝利と1勝クラスを連勝して2勝クラスまで上がってきた馬も判断迷うところです。京都9Rのマチカゼとルカンの2頭が該当しています。そろそろ壁にぶつかってもおかしくありません。
一覧表には余力ラップ4歳馬も載せました。表記も年齢別にしてみました。ちなみに余力ラップ5歳馬もチェック馬登録しておけば、有効だと思いますが、時間的に間に合いません。来週、チェック馬登録しておこうと思います。

「競馬は一年通して勝つのが難しい」
その原因はおそらくですが、一年通して通用する理論というのが少ないから、でしょう。
余力ラップはそもそも、若駒限定を前提にして作った理論ですが、古馬まできちんと理論に組み込めれば無敵!目指すべきは最強!
と、ここまで書いて修正しているのに結果を残せないと格好悪いので頑張ります(笑)

馬場予想

3場開催ですが、全て晴れ&風は弱めです。

東京芝のクッション値は9.1。
JRA画像では、雨の中の開催があったため、内がやや悪化しています。外枠有利で良さそうです。
東京ダートの含水率は6.7%。先週金曜が8.4%ありましたが、翌日に3.3%まで下がりました。このあとはずっと晴れているので乾くはず。外枠先行有利と見て予想します。

京都芝のクッション値は9.6。
JRAのホームページでは「先週の競馬による傷みは少なく、引き続き良好な状態です」と書いてありますが、画像見る限り、雨の中の開催のダメージが見受けられます。先週は内回り・外回り共に内枠先行有利でしたが、もう少し外枠差し寄りになってくるはずです。
京都ダートの含水率は5.2%。
先週月曜の結果から、京都ダートは雨が降っても時計がかかると確信しました。外枠先行有利でしょう。

新潟芝のクッション値は9.4。
馬場の内側の痛みが残っています。昨年・2年前共に開幕日から外枠有利でした。いきなり外枠差しが決まるはずです。
新潟ダートの含水率は6.6%。どこまで乾いてタフになるかは分かりにくいのですが、良馬場なので外枠有利で間違いはないはず。

余力ラップ該当馬一覧

※余力ラップ基準
該当馬には僅差負けを含みます。僅差負けの定義は、芝で0.3秒差以内、ダートで0.5秒差以内です。L1基準のみ0.2秒差以内で統一します。
基準をクリアしていても、僅差負けでないため漏れる場合があります。
古馬混合になりましたが、3歳馬、及び、今後出てくる2歳馬については全て載せる予定です。

2.3歳(芝)

L1L2L3L4L5
11.4秒以内
※距離不問
22.7秒以内
・1200mは3F通過35.2秒以内・1400mは3F通過35.5秒以内
上がり差で2位に0.5秒以上付けている45.9秒以内・1500m以上に限る
※距離が伸びれば伸びるほど評価できる
58.2秒以内・1500m以上に限る。
※距離が伸びれば伸びるほど評価できる

2.3歳(ダート)

L1L2L3L4
12.3秒以内
※距離不問
1150-1400mは24.3秒以内
1600m以上は24.6秒以内
※東京1400-1600mは多めに出て精度が下がるので他基準と合わせて確認する。
上がり差で2位に0.5秒以上付けている50.0秒以内(1700m以上)
東京ダート1600mは49.7秒以内

余力ラップ2歳馬

京都3R
9.バレルターン
京都8R
5.ナムラフッカー

余力ラップ3歳馬

新潟8R
6.メイショウクーガー
11.セレクティオ
新潟9R 十日町特別
13.アルルカン(ダート)
新潟10R 松浜特別
6.ヴァイルマティ
8.レシプロシティ
9.メイショウノブカ
12.エルチェリーナ
新潟11R 飛翼特別
13.ダノンセシボン(ダート)
東京4R
1.トリオンファーレ
2.ブレイゼスト
3.ロジホーム
5.ロミオボス
7.キープブライトン
8.ヴァンナチュール
東京6R
2.オーラビルス
3.トロピカルタウン
東京8R
7.ジュドー
8.コレクテイニア(ダート)
東京10R 白秋ステークス
6.ヤクシマ
東京11R アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス
11.シンリョクカ
京都6R
2.マイネルエンペラー
6.ヴェルテンベルク
京都9R
1.マチカゼ
11.ルカン
京都12R
1.ハンベルジャイト

余力ラップ4歳馬

新潟3R
10.ジャマン
新潟8R
3.ワンダフルタウン
東京4R
10.ダノンフューチャー(芝)
東京7R
1.ケリーズノベル
東京8R
10.キセキノエンジェル
東京10R 白秋ステークス
5.スコールユニバンス
11.ミスボニータ
12.モチベーション
東京11R アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス
2.エリカヴィータ
3.ルージュスティリア
4.ストーリア
5.ルージュエヴァイユ
東京12R
9.リッキーマジック
京都11R 太秦ステークス
1.メイクアリープ
4.タイセイドレフォン
8.ジャズブルース
京都12R
8.エルパソ
12.ゼットノヴァ

予想

印は◎>○>▲>△>✕、の順番にしますが、集計のため、◎は今までの「本命」、○▲は今までの「穴」と同義として扱います。

東京1R ◎8.ドッビアーコ A評価 ○6.サイモンプレジール ▲11.ユイノオトシアナ △4.サトノレイズ △5.デビルシズカチャン ✕9.アルヴィア
ドッビアーコの新馬戦は、陣営が「ポジション取りの差が出ました」と述べています。レースを見ても、外から被される内枠だったから後方からになってしまったという印象です。最後は上がり2位の脚を使って4着と健闘しています。ラスト4Fの51.1秒も、タフ目のダートだったことを考えれば上々です。
今回は芝スタートの外枠を引けました。ポジション意識の強い松山騎手が、先行させて粘らせる競馬をしてくれそうです。

サイモンプレジールはダート替わりの前走で2着に好走。こちらはラスト4Fが51.9秒。3着に下したフィリップは先週、東京ダート1600mを優秀な時計で勝利しました。2戦とも出遅れていること、6番枠とドッビアーコよりも内枠であることから対抗までとします。

ユイノオトシアナの前走は中山ダート1200m。芝スタートでまずまず行き脚は付いたので、1600mへの延長は先行できそうでプラス材料です。前走は1.2着馬が抜けて強かったと言えますが、上がりはその2頭に次ぐ3位。差しの決まらないレースで二桁通過順から7着まで追い上げたのは一定の評価を与えて良いでしょう。

サトノレイズは新馬戦で出遅れ。その後、押して出していったら引っかかるという滅茶苦茶な競馬に。それなりに粘ったので、ダート替わりと1600mへの短縮に期待。デビルシズカチャンは芝の1200mを3回使って先行している通り、テンの速度は1番。ルメール騎手を配してきたのは不気味。ベストウォーリア産駒は2年目になりますが、芝での3着内が0。ダート替わりはプラスに出るはずです。

新潟2R ◎6.スペイドアン A評価 ○12.アムレ―トゥム ▲10.リュウノアラス △3.ルクスマーベリック △1.エクステンシヴリー △7.ピエサエルモソ
スペイドアンは新馬戦を見る限り、二の脚が速く安定して先行できそうなタイプ。新馬戦は不良馬場だったにせよ、1000m通過63.3秒で、ラスト4Fは51.3秒。今の時期の2歳戦としては時計もラップも優秀です。今の時期の2歳ダート馬はまだ差す力を持っていない馬が多く、この馬がすんなり逃げれば、勝ち負けになるでしょう。

アムレートゥムに対抗を打ちます。乾いた新潟ダート1800mは外枠有利なので大外枠はプラス。前走はスタートを決めて先行しましたが、内にいたため、勝負所で上がっていけませんでした。最後は4着馬に迫る勢いで追い上げているだけに勿体ない競馬になりました。外枠からスムーズな競馬ができれば、浮上してくるはずです。

リュウノアラスの前走は出遅れが響きました。最後は上がり3位の脚でよく追い込んでおり、スタートさえ決まれば馬券に絡んでも不思議ない存在です。ただし、新馬戦でも出遅れているだけにきちんと出る保証はありません。2キロ減で外枠と好材料は揃っているので、一発あると考えて単穴評価とします。

ルクスマーベリックは関西馬で最上位の能力を持っていると思いますが、先行意識の強い西村淳也騎手から、我流を貫く秋山真一郎に乗り替わり。どちらに転ぶか分かりません。エクステンシヴリーは前走逃げて5着でしたが、今回はスペイドアンに被されるか、早めに競られて潰されそうな点が不安。ピエサエルモソは距離を延ばしての積極策を示唆しています。スペイドアンの外を付いていって残す可能性も考慮に入れておきます。

京都2R ◎4.パシュミナ A評価 △1.3.6.8
パシュミナの前走は牝馬限定戦ではありましたが、芝で好走してきた馬や良血馬が揃ったメンバーランクの高い一戦。
ダートでの走りは良く、上がり2位タイの脚で差してきました。
スタートで出遅れたのが大きく響いた印象です。
今回は距離延長+3キロ減の田口貫太騎手を起用と、先行してくる可能性が高いと見ています。新馬戦はスタートを決めていたので、普通に出れば先行できるはず。
父のマジェスティックウォリアーは中距離型のダート馬を多く出す種牡馬で、距離延長成績も平均的な水準より良好。
改修後の京都ダートは時計がかかり、かつての内枠先行有利から、今では外枠先行馬有利になっています。1.ヒロノラメールや3.カフジテルビウムは能力こそ認めますが、内枠からスムーズな競馬ができるかがカギ。
外枠有利傾向から、初ダートの6.ブーヤカ、8.スカイハイまでカバーしておきます。

新潟3R ◎11.パルメリータ A評価 ○8.トラストベル ▲6.スマイルヴィヴァン △3.4.9.10.13
パルメリータの前走はアオるスタートで、道中は砂を被っての惨敗で度外視。前々走は外枠から逃げましたが、ラスト2Fを12.3-12.4と余力あるラップを刻んでおり、まだまだ時計短縮は可能です。破った相手も2-4着馬に7.8着馬までが勝ち上がっており、相手も揃っていました。
今回は多少出遅れたとしてもリカバリーのしやすい11番枠。
砂を被らずに逃げか先行できそうでチャンス到来です。

現級の安定勢力トラストベルに対抗評価。前走は1.2着馬が強すぎました。ラスト4Fが12.1-12.7-12.6-12.5で、合わせて49.9秒の余力ラップ。1.4秒差とはいえ、このメンバーなら足りるはず。1800mがやや長い可能性もありますが、距離延長馬の走りやすい新潟ダート1800mなら問題にしないはずです。

面白いのがスマイルヴィヴァン。
前走は中央再転入で-22キロ。地方でも3勝を挙げるのにかなり時間を要しており、買える要素がありませんでしたが、上がり最速38.2秒で0.4秒差の6着と大健闘。しかも3角ではかなり外目を回されました。
元々、新潟ダート1800mでは未勝利を勝てる水準で走っており、中央の砂が相当に向くのかもしれません。陣営は「中間はトモに力がついた感じで気配が上向いている」と述べています。この発言から、おそらく馬体重も増えているはずです。
前走は丹内騎手もおそらく勝負にならないと思って乗っていた可能性が高いと思いますが、今回は色気たっぷりに乗ってくるでしょう。

京都3R ◎9.バレルターン A評価 ○7.インユアパレス △3.メイショウブルー ✕5.ヴェッターホルン
バレルターンの新馬戦は出遅れましたが、二の脚の速さでスッと集団に取り付きました。道中もやや引っかかり気味で、雑な競馬になってしまったように思います。それでいながら、ラスト5Fが58.2秒・ラスト2Fが22.7秒という余力ラップ戦でタイム差なしの2着。走破時計1.34.5も優秀です。やや外目の枠を引いてしまったのは減点ですが、内枠に強力な馬はいません。2戦目になることと、スタートの上手い西村淳也騎手の継続騎乗でスムーズに出さえすれば、力の違いで押し切れるでしょう。

インユアパレスも新馬戦で出遅れた馬ですが、上がり最速の34.2秒で5着まで追い込んできました。このレースは新馬戦にしてはペースが流れたので、後ろになったのは気にしなくて問題ありません。出遅れの多い秋山真一郎騎手から、スタートの上手い坂井瑠星騎手に乗り替わるのはプラス材料。こちらも今回はまともに出る可能性が高いと見て対抗に推します。

メイショウブルーの新馬戦は2番手追走。終い止まりはしましたが、ラスト5Fの58.5秒、ラスト4Fの46.4秒も水準以上です。0.6秒差負けとはいえ、1.35.2で走っているなら、4キロ減もあり、残しても不思議ありません。同レースでメイショウブルーに0.2秒差のヴェッターホルンは新馬戦でスタートこそ決めたものの、行き脚が付きませんでした。和田竜二騎手ならガシガシ押して先行してくる可能性十分です。

東京4R ◎2.ブレイゼスト ※S評価 △3.4.6.8 ✕7
ここはブレイゼストの能力が2枚3枚ほど抜けていると考えています。
前走はやや重とはいえ、1.35.2という走破時計で2着というのは3勝クラスでも十分通用する水準です。このレースを勝ったコスタノヴァが次走2着に負けて、3着パープルナイトが次走4着と負けてくれているので、もしかすると2倍くらい付くかもしれません。
前々走はユニコーンS3着のブライアンセンスに負けただけで、3着には6馬身差。3走前もユニコーンS2着のサンライズジークに負けただけです。
不利な内枠ですが、内枠で勝ったり好勝負してきている馬だけにさほど心配はしていません。

良馬場で先行勢での決着になりそうで、嫌うならロミオボスだろうと考えました。この馬は世代限定戦の東京ダート1600m特有のハイペースになってバテ差ししてきただけで、自力で差してきている馬ではありません。前走は混合戦になりましたが、速い上がりを使えず7着に敗退しました。

おそらくブレイゼストの三連単アタマ固定で配当は取れるはず。
3.ロジホームは前走のラスト4Fの48.6秒が優秀で余力ラップに該当。
4.ヤングワールドは辞める面があるという話ですが、3走前はハイペースで逃げて好時計の6着です。ここ2戦の函館はペースも厳しくて。
6.イエヴァンポルッカの前走のラスト4Fは49.7秒で余力ラップ基準クリア。ラスト1Fでアウグストが13.4秒と止まったところで差してきています。この馬自身は止まっていません。
8.ヴァンナチュールは前々走のラスト2Fが12.5-12.1と加速ラップを差し切り価値。余力たっぷりの勝利です。
もしも三連単5頭流しで配当が取れないなら、7.キープブライトンを消しということで✕評価。このメンバー内では先行力が不安定。走る気を欠いているということでブリンカーを着けて挑みますが、内枠勢の方がテンが速いので、半端な位置でも競馬を余儀なくされる危険性が高いと考えています。

東京6R ◎3.トロピカルタウン A評価 ○16.レジーナローズ ▲8.トモジャシーマ △2.オーラビルス ✕10.13
トロピカルタウンは元々、1800mから1600mに短縮して勝利を挙げた馬なので、1800mはやや長いのではないかと前々走時に考えていました。ですが、その前々走で5着とそれなりに走ったので、前走で本命を打ちましたが、伸びきれず完敗。前々走は重馬場のダートだから1800mでも走れただけで、良馬場なら短い方が良いのだろうと敗因を分析しました。
陣営も同じことを思ったようで「1800mは長かったのかもしれない」と述べて1400mに短縮してきました。内枠が不安ではありますが、二の脚の速さで先行する馬で、このメンバーにはテンの速い馬がほとんどいません。内枠からでも先行できるでしょう。1400mでこれまでにないパフォーマンスを発揮してくれると期待します。

なるべくなら先行できるタイプを狙いたいのですが、逃げられそうなスマートメイプルはダートで未勝利で1400mも未知数。さすがに手が出にくい馬です。
対抗にはレジーナローズを抜てき。
初勝利を挙げた浦和の交流戦は出遅れたのですが、時計・ラップ共に優秀でした。このレースで1400mもこなせるところを見せていますし、芝では1600mで上がり最速をマークしています。ここ2戦はしっかりスタートを決めているのは安心材料。前走はキョウエイカンフが好時計で勝ったレースですが、0.3秒差なら現級上位の力を備えています。この馬は大外枠から先行できそうです。
単穴にトモジャシーマ。
後ろからになった2戦目では上がり最速で5着。前が残る展開だったことを考えれば優秀です。ダートでは1400m未経験ですが、前々走は芝1400mで現級上位のサトノヴィレに先着。1400mをこなせる担保があり、新馬戦や3戦目の内容から先行力も備えています。先行意識の強い横山武史騎手が騎乗する点も好材料です。
オーラビルスは前走のラスト2Fが11.8-12.2。余力十分のラップで勝利しています。能力上位だと見ていますが、スタートが悪い馬の内枠という点に不安が残ります。
押さえに2頭。
休み明けのルプランドルは3歳馬と戦って通用するかどうか。
タイキマクスウェルは去勢明け初戦です。外枠から先行できそうな枠は良いものの、去勢後、ホルモンバランスが整うまでには約半年かかると聞きます。まだ4ヶ月ちょっとという点で割り引きました。

新潟7R ◎10.スリリングチェイス A評価 ○15.アンブロジアーナ ▲9.プリティユニバンス △2.3.4.6.7.13
10月の新潟開催は馬場の内側が回復していないため、開幕日から即外枠有利になりやすくなっています。ここは未勝利馬も多く揃って混戦模様の一戦ですが、スリリングチェイスは1勝クラスをすぐに突破できる力を備えているはずです。
初戦が未勝利戦になりましたが、出遅れてかなり外を回しながら、現2勝クラスのニホンピロキーフの2着に好走。重馬場の小倉芝でラスト2Fが11.7-11.5というのはかなり速い水準ですが、スリリングチェイスは後方から上がり最速をマーク。1勝クラスは突破してもらわなければ困る逸材でしょう。追い切りも動いていて、角田大和騎手が騎乗。あまり良い騎手の揃っていない新潟ではベターな選択でしょう。1番人気だとは思いますが、手頃なオッズに落ち着くはず。軸に据えて問題ない馬です。

相手混戦ですが、外枠からアンブロジアーナを抜てき。前走は休み明け&久しぶりの芝でしたが、珍しく出遅れ。後方から上がり3位タイの脚は使いました。1.47.2も悪くない時計です。地方移籍前は芝で未勝利を突破できる水準で走っていた馬です。1800mもこなせたので、あと1F、平坦の新潟で。

プリティユニバンスが札幌と函館で崩れたのは前残りが原因。きちんと流れた時は函館で3着と好走しています。同コースでも5走前に2着があり、かなり高い割合で上がり最速をマークしています。前走の盛岡戦は直線に入った時の隊列のまま決まっていて、おそらくは重馬場で差しにくくなったものだと思われます。新潟の長い直線なら変わってくるでしょう。

京都7R ◎7.アンクルブラック A評価 ○5.ピエナパイロ ▲2.サンデーファンデ―
改修後の京都ダートの特徴は、外枠有利と、もう一つはとにかく差しが利きにくいこと。先行馬から狙います。
アンクルブラックの前走は、内枠有利の中京ダート1800mで終始、外を回されたもので度外視可能です。
前々走はラスト4Fが50.1秒で、余力ラップ基準の50.0秒すれすれ。3走前はラスト4Fが50.4秒で、上がりは最速でした。実質的に余力ラップ基準をクリアしているので、このメンバーでは能力上位です。
すぐ外のヒロシクンのテンが速いので、この馬を行かせて好位で運べれば崩れないでしょう。

対抗にピエナパイロ。揉まれると良くない馬ですが、この馬より外枠で速いのはヒロシクンのみ。少頭数なのでヒロシクンを行かせても、外に出して揉まれない競馬ができそう。アンクルブラックまで被せてくるのが最悪の展開で、そのパターンもなくはないと考えて対抗までにしました。中京ダート1900mで2分を切ってくるのだからここで通用の力は当然あります。

単穴にサンデーファンデ―。
新馬戦のラスト3Fが12.7-12.3-12.6と、タフだったダートを速い上がりでまとめています。3.4着馬は共にすでに2勝を挙げている強い馬。距離延長で人気の落ちていた前走が買いでしたが、惜しくも4着。とはいえ、先着されたシュプリンガーは京都ダートで差せない危険性が高く、逆転の可能性は十分にあるはずです。

京都8R ◎5.ナムラフッカー A評価 ○3.ジュンゴールド △1.ホルトバージ △4.フナデ
5頭立てなのでほぼ順番通りに当てなければ意味がありません。
ナムラフッカーは前走が単勝万馬券での勝利でしたが、ラスト4Fが46.1秒と水準以上。ラスト2Fが10.9-11.7で余力ラップに該当します。マグレで出せるラップではなく、相手も好走していた馬ばかりで強かったと言えます。素直に評価します。

相手にジュンゴールド。これも人気になるようですが、新馬戦のラスト1Fは11.7秒で、L1地点では先頭と約3馬身ほどありました。ジュンゴールド自身は11.2秒ほどでまとめています。さすがにこの馬も強いはずで、坂井瑠星騎手がこの馬で勝った写真をツイートしていました。
一騎打ち濃厚ですが、さすがに三連単を仕留めたくなるレース。

ホルトバージの新馬戦はエンヤラヴフェイス戦でしたが、このレースはラスト5Fが58.0秒と非常に速くなりました。ホルトバージはエンヤラヴフェイスと同じ上がりの34.3秒を使っており、ラスト5Fに関しても同じ水準で走っています。高い持続力を秘めているのは確かでしょう。2戦目は勝ち切った点だけを評価します。3戦目の新潟2歳Sは最内枠で出遅れましたが、それ以前に暑さが堪えていたという話。跳びが大きく、新馬戦では追走に苦しんだ馬だけに外枠が良かったのが正直なところですが、少頭数ならあまり関係ないかもしれません。

フナデは新馬戦のラスト2Fが10.9-11.4。0.4秒差でしたが、この馬も余力ラップ基準の22.7秒以内では走っています。2戦目では新馬戦で先着されたゲンヨウサイを逆転しての勝利。前走の野路菊Sはラスト5Fが58.5秒と水準以上のレースに。0.7秒差を付けられましたが、フナデは外目を回されたのも敗因です。ラスト5F自体は58秒台後半で走っており、モアリジットを撃破しています。3着候補の2頭目に推奨します。

東京8R ◎7.ジュドー A評価 ○10.キセキノエンジェル ▲16.バーミリオンクリフ △3.6.8.9.14.18
多頭数で混戦模様の一戦ですが、持ち時計としてはジュドーの未勝利勝ちの1.32.8が際立っています。この時の東京Cコースは時計が出すぎたのではないか?と疑ってもみましたが、2着コントラポストが未勝利・1勝クラス連勝、3着ガールズレジェンドが2走後に未勝利勝ち、4着バロックダンスが次走未勝利勝ち。しかもラスト5Fが57.9秒、ラスト2Fが22.6秒と余力ラップ基準をクリアしての好タイム。これは評価せざるをえません。
前走は伸びてきたものの、ゴール前でやや狭くなりました。ラスト1Fも11.4秒と速くなったので差すにはスムーズさも必要になりました。東京マイルなら勝ち負けできるでしょう。

対抗にキセキノエンジェル。ここ2戦、上がりが33.2秒、33.6秒という高速上がりを使っており、本格化したと見るべきでしょう。
今回は連闘になりますが、前走は強力3歳馬が集まった中での0.7秒差。今回はメンバーランクも下がるのでチャンスはあると見ます。出遅れ癖があり、追走力もない馬ですが、ダントツの上がり性能があるだけに、団子になるスローペースの方が差しやすいでしょう。丸田恭介騎手の継続騎乗となりますが、この馬では3度とも上手く乗っています。

外枠有利の東京マイルということでバーミリオンクリフを単穴評価に。
前走の札幌戦は出遅れに馬場の悪い内を通らされたので度外視しても。前々走はラスト2Fが22.7秒の余力ラップ戦で0.4秒差の3着。3走前はラスト5Fが57.9秒、ラスト4Fが45.8秒の余力ラップ戦で0.3秒差の5着と、ハイレベル戦で頑張っていて枠も恵まれている割には人気にならないようです。

混戦と見て手広く流します。

新潟9R 十日町特別 ◎16.プリモカリーナ ○18.クリノゴッホ ▲13.アルルカン △4.5.6.7.8.10
10月開催の新潟芝は開幕週から外枠有利がセオリー。ここは中枠勢のテンが速いですが、その少し後ろから差して来られる馬を中心視します。
プリモカリーナの前走はやや出遅れましたが、1.08.7という、函館としては優秀な時計で走破しました。ラスト1Fが11.6秒と止まっていない中、後方からクビ差まで追い詰めた内容は秀逸。かつてはこのような競馬はできていませんでした。
一週前追い切りでは栗東坂路で51.1秒の自己ベストを更新した通り、力を付けているのだと思われます。
昨年の同レースでは好発を切りながらも、位置を下げる競馬になりましたが、当時よりも先行力も身についています。今年は届くはずです。

クリノゴッホは黒竹賞では好時計で2着した通り、実力のある馬ですが、朱竹賞3着のあとに不振に陥りました。3走前から復調気配。その3走前は前に残られるレースに。前々走は外枠有利のレースで最内枠を引いてしまいました。前走は最内枠から良い競馬ができましたが、ラスト1Fが11.3秒と追い風の影響もあって速くなりすぎたのと、2着馬が壁になって窮屈になりました。
今回は前が止まってくれそうなメンバー、かつ、有利になるはずの外枠。馬券内に届くレースになるはずです。

単穴にアルルカン。前々走、前走と右にササる面が出ての惨敗です。馬具も工夫しているそうですが、今回は右側だけのブリンカー着用で挑みます。ラスト2Fが11.2-11.5と余力ラップ基準をクリアしたフェニックス賞では上がり2位の33.9秒をマークした通り、芝でも強い馬です。テンの速い中枠勢を見つつの競馬ができるのではないでしょうか。

テンの速い中枠勢の全滅はないと考えて、中枠勢を中心に押さえます。

東京9R プラタナス賞 ◎14.ハンデンカイザー A評価 ○6.ライジンマル ▲12.アマンテビアンコ
ハンデンカイザーはどうやら人気薄になりそうですが、ここは自信ありです。新馬戦はテンの1Fとラスト1F以外全て12秒台。しかも逃げたスペイドアン(新潟2Rで本命を打った馬です)をラスト1Fで捉えるのに差があったので、ハンデンカイザー自身はラスト1Fをも12秒台で走破しています。ラスト4Fも51.3秒と、不良馬場ではありましたが、他のレースと比べても優秀な部類です。1F短縮&有利な大外枠ということで俄然、買いになる訳ですが、鞍上で嫌われているのかもしれません。陣営も「1800mは長いと思っていたので1600mは良い」と述べています。余力ラップの見せ所です。

ライジンマルの新馬戦はラスト4Fが50.5秒で、1700m以上のレースでは最速。ライジンマルの上がり3F・38.0秒はメンバー4位になりますが、上位は1000~1400mで出した上がりです。実質、最速上がりを使っているので、これは人気になって当然でしょう。

アマンテビアンコの新馬戦はラスト2Fが12.2-12.4と良馬場としては速くなりましたが、この馬自身はラスト1Fを12.0秒近くで走っているはずです。これなら距離延長はこなせるだろうと見て、単穴評価とします。

新潟10R ◎12.エルチェリーナ A評価 ○9.メイショウノブカ ▲6.ヴァイルマティ
余力ラップ戦の勝ち馬、僅差負けの中から3頭を抜てきします。レシプロシティも余力ラップ戦で0.1秒差がありますが、マイルの新馬戦でのもの。余力ラップは1F延長までは評価しますが、2F以上の延長は疑います。レシプロシティは2000mで未勝利戦こそ勝っていますが、その後が微妙で、短縮で狙ってみたい馬。

本命はエルチェリーナ。新馬戦勝ちのみの戦歴ですが、ラスト2Fが11.3-11.4の余力ラップ戦を差し切り。2着に下したウィズユアドリームが3勝を挙げている以上、この馬も評価します。

対抗にメイショウノブカ。京都芝2000mでラスト2Fが11.4-11.3の余力ラップ戦を33.0秒というダントツの上がりで差し切り。上がり2位が34.0秒だったので、メイショウノブカの末脚の凄まじさが際立ちます。その後は北海道を使ってきましたが、結果的に洋芝は合わなかったのでしょう。新潟なら変わってくるはずです。

単穴にヴァイルマティ。今年のスイートピーSはラスト2Fが22.4秒の余力ラップ戦。同時にハイレベル戦でもあり、惨敗した馬も巻き返している馬ばかりです。ここでの5着は当然高く評価できるのですが、その後はタフな馬場で苦戦続き。追走力のなさも悪い結果に作用しています。スイートピーSで33秒台の上がりに対応できているだけに、新潟の外回りの末脚比べで今一度期待してみたい馬です。

ジェモロジーが1番人気だと思いますが、この馬は速い上がりの担保がありません。地力は1番だと思っているので、上がりを要するところで評価したい馬。不利になるはずの内枠でもあり、今回は思い切って軽視します。

東京10R 白秋ステークス ◎11.ミスボニータ A評価 ○5.スコールユニバンス ▲9.ジューンオレンジ 注.12 モチベーション △1.2.3.6.8
逃げそうな馬がダート路線から回ってきたドリームビリーバーか、モチベーションか、というメンバーでスロー濃厚でしょう。先行しつつ、速い上がりを使える馬を中心視します。
ミスボニータは3勝クラスに上がってから1400mでは全てハイペースでの負けです。1200mでは現状、位置が取れません。2勝クラス勝ちが同コースでしたが、600m通過35.8秒というスローの逃げを打ち、ラスト2Fを10.9-11.4でまとめました。余力ラップでの勝利なので、もう少し時計は詰められるでしょう。
2勝クラスに近い展開になれば粘れて当然なので、ここは見直せる馬です。

対抗にスコールユニバンス。後ろからになりそうなのが不安ですが、前走はハイペースを控える競馬で手応えは抜群。直線では前がどん詰まりでまともな競馬ができませんでした。ダメージのない競馬だったので連闘という話です。矢作厩舎の連闘は買い。前々走のようにある程度位置を取れれば。

単穴にジューンオレンジ。前走は外目を回りながら先行して完勝。最後は持ったままで非常に強い競馬でした。ここも先行しつつ、速い上がりでまとめられるでしょう。

モチベーションの前走は押して出していって超ハイペースに。今回は大外枠からそっと出していけそうです。3勝クラスに上がってからの同コースでは、ハイペースが2回に、スタートミスが1回。ゆっくり行けるだろう今回は巻き返しがあっても。

東京11R アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス ◎12.イズジョーノキセキ A評価 ○4.ストーリア ▲11.シンリョクカ △3.ルージュスティリア
昨年の府中牝馬ステークスの勝ちタイムは1.44.5。一週前の毎日王冠が1.44.1のレコード決着で、それと0.4秒差ということから高く評価していました。
勝ったイズジョーノキセキは岩田康誠騎手のイン突きがモロにハマった形だったとはいえ、力がなければソダシには勝てません。その後は有馬記念4着と好走もありましたが、春2戦は惨敗に終わりました。この馬にとって1600mは少し短いのかもしれません。
前々走のクイーンステークスはスタート後に狭くなって最後方からに。4角では絶好の手応えでしたが、直線でもなかなか進路が開けず。直線半ばでようやく進路が開けてからは鋭く伸びましたが、さすがに間に合いませんでした。続く札幌記念では強豪相手に上がり3位の7着と、やはり力はあります。
今の東京芝は先週の雨の影響でインが荒れていて外有利のはず。今回の一週前追い切りは栗東坂路で53.0秒と自己ベストを更新しましたが、最終追い切りでは52.8秒と更に自己ベストを更新。デキも外枠も良いはずです。1800mなら力を出せるでしょうし、今回、人気馬に1F長いのでは?と疑わしい馬が多くいます。人気落ちでの激走に期待大です。

ストーリアは関越ステークスが1.44.4という好タイムでの勝利。2着に下したアドマイヤハダルは毎日王冠でも4着に健闘しました。上がりのかかったマーメイドS、福島牝馬Sではイマイチで、スローの2F戦になった中山牝馬Sで好走。やはり瞬発力が持ち味の馬で、東京は合うはずです。

シンリョクカは桜花賞の1.32.7も持ち時計として優秀ですが、オークスでも5着と健闘した通り、1600mよりは1800mの方が良さそうです。53キロも外枠も有利で、大きくは崩れないのではないでしょうか。

ルージュスティリアは2勝クラス勝ちの時計が優秀で、阪神牝馬Sとヴィクトリアマイルでも期待して本命を打ったのですが、案外な結果に終わりました。中京記念では4角で躓く不利がありながら、また伸びてくる立派な内容。阪神牝馬Sは狭くなる不利もありました。ヴィクトリアマイルは参考外にしてもう一度狙ってみたい馬です。

京都12R ◎12.ゼットノヴァ A評価 ○8.エルパソ
ハイペースになってもなかなか差せないのが今の京都ダートです。
ゼットノヴァに関しては先行力もあり、距離もコースも問わず堅実。現級上位は明らかで、崩れることはなさそう。
エルパソは連闘策ですが、前走は3番人気だった馬。前走は最後、耳を絞ってやめていたという話で、今回は距離短縮にブリンカー着用。松田大作騎手も先行型騎手で、今回も出していってくれるはずです。

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