天皇賞(春)2020 予想 膨れ上がった期待値。

展開

高速馬場で行われる天皇賞。
長距離の割には上がりは速くなりやすく、ラップ的にはラスト4ハロンの持久力戦になりやすい。
勝つためには基本的に四角で5番手あたりまでは押し上げている必要がある。
また、内枠有利で外枠ははっきりと不利。
今年は飛ばすような馬も不在で、例年通りの傾向になると読む。

◎ 2 エタリオウ
○ 4 ダンビュライト
▲ 14 フィエールマン
△ 5 ミッキースワロー

見解

◎エタリオウ
昨年の天皇賞・春はご存知の通り、デムーロが離れた最後方からレースを進めて、離された4着に敗退。
あれで4着なら上々の結果だろう。
菊花賞でもハナ差2着で、舞台適性はあるはず。
この馬、昨年の天皇賞以降、全てちぐはぐな競馬。
宝塚記念は前に行かなければ勝負にならない馬場を後方から進めて惨敗。
京都大賞典は開幕週、前有利の馬場を最後方から大外を回して5着。
JCは消耗戦になり、内を回らなければスタミナをロスして勝負にならないレースになった。エタリオウは先行するも、外々を回されてスタミナ切れ。
有馬記念は超ハイペース。先行したこの馬には厳しかった。
日経賞も外差し有利の馬場・ラップになり、先行したこの馬には厳しい流れ。
全て明確な敗因があり、能力が落ちた訳ではないと思っている。
まともなら菊花賞ハナ差負けのフィエールマンと同等の能力があるはず。
にもかかわらず、着順の影響でオッズには大きな差が出た。
今回、フィエールマンは大外枠。一方、エタリオウは絶好の二番枠。逆転は可能だろう。
昨年は先行出来ない馬だったが、今なら前に付けることが出来る。
川田への乗り替わりも好材料。
最終追いきり軽めは前走と同様。元々、追いきりで動く馬ではない。
三週続けて併せ馬で先着しているので状態は問題ないだろう(今までは遅れることが多々あった)。
この馬の2勝目はなんとしても当てたいとずっと思ってきた。
ここは最大のチャンス。
馬券は単勝メインで勝負。

○ダンビュライト
追いきりは一週前に攻め駆けするインディチャンプに先着するほど(この時、栗東坂路がかなり重かったようで、終いかかっているのはインディチャンプが勝ったことからも問題ない)。
最終追いきりも抜群の動き。
元々、京都巧者なのと、去勢効果に大きく期待したいところ。
ポジションを取れる脚質なのも良い。枠も良いところを引けた。
一発の可能性は秘めている。

▲フィエールマン
こちらも二週続けて抜群の動きで、評価を下げる理由は特にない。
昨年の覇者。
大外枠の不利を最小限に防げれば。

△ミッキースワロー
ラスト4ハロンの持久力戦は得意にするところ。
一週前にノリ騎乗で時計を出して、最終は調教師騎乗で素軽い動き。
菊花賞は単に馬場が悪くて負けただけだろう。
押さえておくべき一頭。

他。
キセキはどんどんとスタートが悪くなっているのを見ても、強調は出来ないだろう。これはいきなり悪くなった訳ではなく、一昨年の有馬記念からずっと悪い。川田が上手くリカバリーして先行していただけ。
そのため、スタートをまともに出たとしてもハナを奪おうとすれば苦労するのではないか。
前走は出遅れさえなければ、レコードで駆けていた計算にはなるが、実際のレースでそう上手くいくだろうか。
持久力は化け物クラスだが、ここはトップスピードも必要になる舞台ということを考えても、やはり強調は出来ない。
ユーキャンスマイル
前走は正直驚かされた。ペースアップの早い長距離のロンスパ戦に対応出来るとは思わなかったから。押さえようとも思ったが、脚質面、及び、印を打った馬には劣るのではないかと考えて無印にした。