自信あり。
大井1800mの牝馬交流重賞傾向については、昨年のJBCレディスクラシックの予想に書いたので、引用してみよう。
牝馬限定地方交流重賞のTCK女王盃やレディスプレリュードが行われる舞台。今年のようにJBCレディスクラシックが行われた年もある。
脚質的には意外にも逃げが相当苦戦している。
TCK女王盃、レディスプレリュード、大井で行われたJBCレディスクラシック、全て合わせても何と逃げ切りが0。
途中から先頭に立って押し切ったというのはあるが、純粋な逃げ切りはダートにも関わらず0である。
逃げ自体の馬券圏内も多くない。
先行が最も有利で、差しが続く印象。次いで逃げだろう。
引用以上。
逃げ苦戦については、おそらく、多くの人が意外に思っているはず。
逃げるのはローザノワール。
問題はこの馬が残れるかについて。ここで書いてしまおう。
まず確実なのは、ローザノワールは圧倒的に軽い馬場巧者。
株を上げた京都1勝クラスが118という圧巻の指数だった。当時の馬場差は-0.1秒と軽くはなかったが、京都ダート自体が元々急坂もなく軽いので向いたのだろう。
その後、阪神2勝クラスは馬場差-1.5秒、中山3勝クラスが-1.0秒。
おそらく、陣営は天気予報を気にしてレースを選択しているのだろう、京都の圧勝以降、11戦使っているが、良馬場になったのは、何と0!
今日の馬場、天気予報を見る限り、前有利ではないし、雨も降らず良馬場濃厚。
これだけで十分な消し材料。
しかし、これだけの馬の出世を阻んできた理由は一体なんだろう?
その要因は、逃げ馬にしてはスタートが遅いこと、一本調子なのでアップダウンの激しいラップに弱いこと、が挙げられる。
スタートに関しては今は改善しており、ここは逃げ馬不在でもあるので問題ない。
もう一点の「一本調子なのでアップダウンの激しいラップに弱いこと」というのは確信まで持てないのだが、逃げて負けているレースを見る限り、ラップが大きく緩んだかと思えば加速するというじぐざぐなラップになっていることが多い。
15着に負けたフィリピントロフィー
ラップ | 12.7 – 11.1 – 13.8 – 12.4 – 11.6 – 12.2 – 12.1 – 12.4 – 13.3 |
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2ハロン目が速くなるのは当然として、その後、13.8秒、12.4秒、11.6秒まで加速して、その後また緩んでいる。マラソンなんかをしていると分かるが、一定のペースで走った方がスタミナロスが少ない。1000m通過タイムだけ見たら普通でも、こういうラップはスタミナを浪費するのだが、その中でも粘れる先行馬はいる。
2番手からフィリピントロフィーを勝ったダノンスプレンダーは、指数が足りなくて「はっきり言って弱い」と断言しているのだが、それでもアップダウンのあるラップでもバテないから大きく崩れないのだろう。
余談になったが、今後の馬券に活かしてくれれば幸いである。
勝った2勝クラス、3勝クラスは共に同じようなラップが持続するレースだった。
内房ステークス
ラップ | 12.7 – 12.0 – 12.9 – 13.0 – 12.1 – 12.1 – 12.4 – 12.2 – 13.0 |
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リボン賞
ラップ | 12.7 – 11.0 – 13.2 – 12.4 – 12.1 – 12.6 – 12.2 – 12.1 – 13.0 |
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で、TCK女王盃で向くかと言えば、向かないと思う。
東京大賞典の予想でも書いたが、大井競馬場は広いのだが、コーナーがキツくて、コーナー部が緩み、直線で一気に加速するレースになりやすい。コーナー部のラスト3ハロンからほぼ直線部のラスト2ハロンで(レースにもよるが)1秒前後もの落差がある。
結局、緩めのペースで逃げれば、直線一気に速くなって加速性能に劣るし、速めの逃げになればタフな良馬場の大井では厳しい。実際に、前走はかなり前有利のトラックバイアスの中、逃げられなかったが、それでも惨敗しているので手は出にくい。
成長はしているのだろうが、相当恵まれなければ厳しいと見て無印にする。
買うべきは、その後ろに付ける組。
◎ 4 マルシュロレーヌ
○ 5 マドラスチェック
▲ 3 プリンシアコメータ
◎マルシュロレーヌ
前走のJBCレディスクラシックはかなりの前有利のトラックバイアスにやられただけ。
大井でJBCが3レース行われていたのでよく見ていたが、スプリントは前半3ハロン33.4という中山ダート1200mでも速いレベルのペースで、前が沈んで当然の流れ。確かにサブノジュニア差し切り、出遅れたブルドッグボスが3着に来たが、前に行ったマテラスカイ、モズスーパーフレアが2.4着に粘れたのはトラックバイアスのおかげだろう。
クラシックの方は割と流れたが、その割には後方勢は大井得意のミューチャリーが4着に来ただけで、逃げたダノンファラオですら5着に粘った。
当時のトラックバイアスをよく見ていれば、ここで頭を間違うことはないだろう。
大井は不良馬場だが楽勝しているし、重い馬場も小倉ダートで-0.2秒という重めの馬場を楽勝。
小倉での指数が100もあり、オープン換算すれば92。
この指数だけあれば、ダート路線の牝馬では十分抜けた存在。ちなみにローザノワールの3勝クラス勝ちの指数が90で、オープン換算すれば82。
前残りのレースを差し切ったマルシュロレーヌと、前残りのレースを逃げ切ったローザノワールの力量差はかなりのものがある。
斤量も55キロと恵まれすぎた。
頭固定、自信の本命。
○マドラスチェック
大井は[1.2.0.1]という好成績のマドラスチェック。
惨敗した一戦は、状態も良くなかったか、道中から何度もムチが入り、流れに全く乗れなかった。
その点、今回は美浦坂路の追い切りで、51.6-24.0-11.8、と自己ベストには及ばないが、自己2位の時計。
中間は6本乗り込んでおり、体制は万全のはず。少なくとも、惨敗した時のようなことはないだろう。
惨敗した一戦だけが良馬場だったことから、馬場が敗因ではないか、という見方もあるかもしれないが、おそらく、それはない。
マドラスチェックの中央での2連勝は-0.1秒、+0.4秒と、時計のかかる馬場でのもの。大井の良馬場も心配ない。
そもそも、昨年のTCK女王盃は重馬場だが、厳寒期ということもあり、かなり時計のかかる馬場だった。
今日も厳寒期だが、その時計の出方を軽く見る限り、良馬場だが昨年よりは重くないはず。
対抗。
おそらく、この二頭で決まるが、3連系、もしくは馬連の保険としてもう一頭挙げておきたい。
▲3 プリンシアコメータ
58キロはかなり背負わされたが、それでも大井で前に付ければ崩れていないこの馬を3番手推奨。
今回、9頭立ての少頭数で、前に行けないということはあるまい。
追い切りは中間9本乗り込んでいるが、最終追い切りが南Wで3ハロン追いという点だけが心配といえば心配。まあ、3ハロン追いを多用している馬だし、最終追い切りで3ハロン追いは初めてだが、それだけ中身が出来ているから長めに追う必要がなかったのだと好意的に解釈したい。
事実、休み明けの好走が多い馬で、使い込んでいるよりは良いだろう。
おそらくレーヌブランシュの方がかなり人気になると思うが、常々言っているように、三歳の実績馬は古馬オープンクラスでは指数が足りなくて過剰人気になる場合が多い。
レーヌブランシュもまさにそうで、高い指数を持っておらず、古馬と戦うようになってから全て着順が人気より下。
明け4歳になっても斤量面での優遇がなくなり、大幅な成長をしていない限り、過剰人気確実だろう。
それならプリンシアコメータ。
中央では東京を多く使っているが、キレる脚はないので上がりはかかった方が良い。
先行して粘り込みを図る。
他。
レーヌブランシュは書いた通りだが、三連単の3着付けなら全然あり。
今回は堅くても馬連・馬単、オッズ妙味と余裕があれば単勝で勝負する予定なので。
サルサレイア。
中央では2勝クラスの馬。
それでも足りてしまうことがあるのが、牝馬限定の交流重賞だが、大井での指数が低い。
クイーン賞では3着と好走したが、サルサディオーネが速いペースで逃げて前の組を一掃したのが大きい。当時から斤量も4キロ増えて流石に厳しそう。
マルカンセンサー。
買うならむしろ、大井巧者のこちらを買ってみたい。
54キロとサルサレイアよりは1キロ恵まれているし、少頭数でさばきやすいだろう。
2年前の2着は超内伸び馬場に助けられてのものだが、大井ではそれ以降も軒並みまずまずの指数を出している。3着候補なら。
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