日本テレビ盃2021 展開と馬場が大きな鍵を握る。

※中央での指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。
※地方での指数はnetkeibaのタイム指数を参考にしています。

枠順
netkeiba.comより
予想印

◎ 2 クリソベリル
○ 1 ダノンファラオ
△ 9 メイショウダジン
△ 11 ラストマン

見解

長期休養明けのクリソベリルの状態面を先に述べておこうと思います。
この中間は追い切り本数9本で、51秒台が3回出ています。
一杯で追っているのが3回ですが、最終追い切りは栗東坂路を馬なりで51.8秒をマーク。
調整過程を見る限りでは何ら不安はありません。
陣営も「坂路とプール併用で、中間はいつもより多めに乗り込んできた。追う毎に息遣い、動きともに良化。初戦から楽しみにしている」とコメントしていますが、これも追い切りの過程から嘘ではなさそうです。
「まだ重いことは重い」という専門誌の評価を目にしましたし、息が保つかどうか半信半疑な部分は残りますが、多少重めでもこの馬の地力なら勝つ可能性が高いと読みます。

この馬の三歳時は驚かされました。
ダート路線において、古馬オープンの壁は三歳馬にとって非常に厚い。
そのため、2019年の日本テレビ盃の単勝1.1倍は過剰人気だろうと思っていたのですが、かなり高い指数での楽勝。netkeibaの指数では、サルサディオーネが過去全レースを振り返っても一度も出せていないレベルの高さでした。

その後、日本では、負けた昨年のチャンピオンズカップも含めて全てG1級の指数をマークしています。
その負けたチャンピオンズカップにしても、体調面の不安、不利な外枠、1000m通過60.3秒というハイペース、が重なったもので、前の組で残ったのはインティとクリソベリルだけになります。
チュウワウィザードはいつもよりも控えて展開も向きました。
ゴールドドリームも同様です。
フェブラリーステークス向きの軽い適性を持っていて、タフな舞台のチャンピオンズカップでは厳しいと思われたモズアスコットが後方から5着まで追い込んできているのを見ても、展開が厳しかったのは間違いないでしょう。

ここは勝つと見て、三連単の頭固定で買いたいと思います。

次に、無印のサルサディオーネについて。
船橋・川崎の1600~1800mでは無類の強さを誇る馬で、私はかしわ記念でも対抗を打ちました。
実際、かしわ記念は平凡な時計での決着で、この馬の持っている時計だけ走れば、馬券圏内のレースだったのです。
1000m通過は60.4秒で、速いのは間違いないのですが、この馬なら粘れるペースでした。
にもかかわらず惨敗したのは、カジノフォンテンが早めに捉えにきたから、でしょう。
サルサディオーネは2月の報知グランプリカップでもリンゾウチャネルに早めに来られて5着に負けています。
ハイペースでも単騎なら粘れるが、緩いペースでも早めに捕まえに来られると苦しくなるタイプの逃げ馬なのだと思います。
今回はクリソベリルとダノンファラオが早めに捕まえに来る展開になりそうですので、無印にしました。クリソベリルのデキが悪くて早めの進出が出来なければ残り目あり、でしょうが、その場合は予想の根底から間違っていることになりますので、変わらず無印評価です。

もう一点。
28日の船橋は、逃げ切りがメインのリッカルドのみ、でした。
5Rでは、到底届かないだろうと思われる位置にいたインディードシチーが最後方から差し切っています。
逃げ馬の馬券圏内も少なく、逃げのメリットはかなり少ないと見て良いでしょう。
本日は昼から夕方にかけて多少雨が降るみたいなので、どこまで馬場が変わるかが問題ですが、現時点では逃げのメリットは少ない、と見ています。

対抗のダノンファラオについて。
前走の帝王賞はペースが速すぎました。
かなりのハイペース適性を備えているオーヴェルニュですら3番手から運んで7着と惨敗していますので、その前にいたダノンファラオの失速は致し方ないでしょう。度外視で良いと思います。
三歳時は能力を疑っていましたが、ダイオライト記念は高い指数での勝利。
四歳を迎えて順調に成長していると思います。

他の敗戦について。
昨年の東京大賞典は前半1000m64.9秒という超スローペース。
2番手からの競馬だったので、展開的に向きそうなものですが、あまり速い上がりを使えるタイプではありません。また、大井外回りはコーナー角がキツくて、一旦コーナーでペースダウン、直線に入ってから再加速が求められます。ダイオライト記念の快勝を見てもこの手のレースは得意ではないのでしょう。

12.7 – 12.6 – 12.7 – 11.6 – 12.4

これは東京大賞典のラスト5ハロンですが、直線400mなので11.6秒のところで再加速が必要なのです。
このレースに限らず、大井外回りはコーナー部のラスト3ハロン目で緩んで、直線入ってのラスト2ハロン目でペースアップしやすい。これは覚えておいて損はないでしょう。(ちなみに、勝ったジャパンダートダービーはペースがキツくて再加速がさほど求められませんでした)

昨年のJBCクラシックは、同じ大井で行われましたが、東京大賞典とは対照的にハイペース。
かなり前有利のトラックバイアスながらも5着に沈みましたが、敗因はペースと、まだ三歳で成長し切っていなかった点に求めて良いと思います。
ジャパンダートダービーよりは時計を詰めていますので上々の結果でしょう。

昨年の日本テレビ盃は前半58.6秒という超ハイペース。
隊列を見ても非常に縦長でした。
これだけのペースを3番手から追っかけてしまっては失速も当然です。
2番手から競馬をして、4角で楽に先頭に立ったように見えたアナザートゥルースも5着と失速しています。逃げたサルサディオーネも9着に惨敗。この馬は7着でした。

今回、川田騎手から横山武史騎手に乗り替わりですが、横山武史騎手も川田騎手同様、前への意識が非常に強い騎手です。
ダイオライト記念で豊富なスタミナを持っていると分かりましたので、積極的な競馬をすれば崩れる危険性は少ないと見て対抗にします。

また、これでノンコノユメの無印の理由も分かった人がいるかと思います。
先に書いたように、前走、帝王賞は前半60.8秒のハイペース。
後方にいたノンコノユメに展開がバッチリハマりましたし、道中、ずっと内にいて脚を溜められました。
衰え自体は少ないと思いますが、大井や東京がベストの馬のため、船橋は割り引きです。

連下にメイショウダジンとラストマン。

ラストマンから。
中山での3勝クラスを圧勝、東京での昇級戦で見せ場なし、の内容。
前走の盛岡マーキュリーカップは「能力、適性共に1枚劣ると思います」と書きました。
能力の方はさておいて、盛岡の馬場がかなりタフになっていたので適性自体は向いたと思います。
レースは前有利になりましたが、中団から差を詰めて3着とは僅差の5着。上がり38.5秒は3位で、想像以上に強いレースをしたと思います。位置取りの差が出たかなという印象。
中山のタフなレースを勝っているように、持久力戦には強いはず。
船橋1800mは良いと思います。

メイショウダジン。
前走は小倉ダート1700mで勝っていますが、元々はタフな中京ダートで好走している馬です。
特に3走前が秀逸。
6ハロン目に11秒台突入、そこから減速し続けるという前の組には厳しいラップでしたが、先行して3着に残っています。
この馬も船橋の持久力戦には向くはず。

他の馬は力量不足で勝負にならなそうです。

見解は以上になります。
馬券を購入したら貼り付けたいと思います。

毎回の愚か者の私は船橋で大敗しているので、ここで取り戻すしかありません……w

競馬予想本を本ブログ、noteにて執筆しています。
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