札幌記念2020 人気二頭軽視。

展開

例年、12秒前後のラップが最初から最後まで続く持続ラップになる。
要求されるのは、持久力。
枠は内枠有利。
差しはイメージされているよりも届く。むしろ差しの方が良い。
逃げるのは外からトーラスジェミニだろう。
トーセンスーリヤ、ドレッドノータス、カウディーリョ辺りが続く。
ペースは読めないが、トーラスジェミニの今までのラップを見ても極端なスローはないはず。
力勝負。

◎ 3 トーセンスーリヤ
○ 11 アドマイヤジャスタ

見解

◎トーセンスーリヤ
評価したいのは新潟大賞典。
この時、調教派の井内氏が本命を打ち、見事に勝ち切った。
井内氏が本命にしたのを見ても、戦績を見ても、成長分もあったのだと見込む。
ラップもいい。
新潟大賞典はラスト4ハロンの持久力勝負になり、それを勝ちきっていることからこの舞台も向く。
前走は前総崩れの消耗戦になったので参考外でいいだろう。
7着はむしろ立派。
それ以前のレースも、横山和生が乗って先行するようになってからは、全て勝利か僅差。
0.1秒差3着、0.0秒差1着、0.1秒差2着、0.1秒差3着、0.0秒差1着、そして新潟大賞典が0.2秒差の1着。
ほとんど負けていない。
勝ち切る脚はなくても、安定感は抜群。
内枠も引けた。
最終追い切りは札幌ダートでよく判断出来ないが、一週前追い切りは良い。
本命。

○アドマイヤジャスタ
外枠を引いた時に心がぐらついたのだが、思えば函館記念も外枠からそこそこのポジションを取り、まさかの横綱相撲で勝っている。
ここは初志貫徹。
元々、能力はあった馬だが、真面目に走らなくなっていたのだろう。
鳴尾記念から付けたパシファイアー効果はてきめん。
前走の函館記念はハイペースになったのもあるが、タイム指数が抜群の数値。
荒れた函館で1.59.7秒は速い。
元々、持久力勝負でこそ力を発揮する馬で、展開も向いた。
そしてここも当然向く。
函館記念上位組が札幌記念でほとんど来ていないという話を聞いて調べてみたが、単に出走数が少ないだけだった。負けてる組は来ているし、函館記念と似たラップになるここで結果が連動しない訳がない。
斤量は増えるが、少頭数で函館記念の時よりは内枠なので、条件としては悪くない。

馬券は馬連・ワイドの一点で仕留める。

ラッキーライラックの軽視理由。
まず、叩き良化型っぽい点。
府中牝馬ステークスなんかは展開向いたと思うのだが、完敗の3着。
札幌記念で十分に仕上げてくる理由も見当たらない。
もう一点はラップ。
オルフェーヴル産駒なので消耗戦タイプなのかと思いきや、この馬は瞬発戦タイプ。札幌記念が向くようには思えない。
それでも能力は一番。能力だけで来ても何ら不思議はない。

ノームコア
血統だけ見れば長距離向きなのだが、距離適性を疑いたい。
2000以上で好走歴はあるが、紫苑ステークスは超高速馬場、エリザベス女王杯はスローを先行するも伸び案外、愛知杯はドスローを切れで追い込んできただけ。
つまり、軽い馬場の2000ならこなせるが、重い馬場の2000は微妙なのではないかということ。
出遅れ癖も不安材料。
マイル好走馬も多数好走しているレースではあるが、2番人気という人気に値するかどうかと考えたら、値しない、と判断する。