◎ 3 バンクオブクラウズ
○ 9 ヒストリーメイカー
▲ 2 マスターフェンサー
△ 11 デルマルーヴル
✕ 1 クインズサターン
まず、盛岡競馬場の特徴ですが、非常に時計が出ることで有名です。
昨年はマイルチャンピオンシップ南部杯でアルクトスが日本レコードを出しました。
そのため、他の地方交流重賞とは別物と見る必要があります。
以下は、私が作成したダート中距離のマトリックスです。
上軸が「軽さ」、下軸が「タフさ」、右軸が「高速」、左軸が「低速」となっています。
盛岡競馬場は東京競馬場よりもキツい坂がありますが、基本的には右上の東京ダート側の適性が求められる、と言って良いでしょう。
適性差で分かりやすい例が、コパノリッキーとホッコータルマエです。
コパノリッキーはフェブラリーステークスを連覇した名馬ですが、マトリックス左下の中京ダート1800mで行われたチャンピオンズカップでは、4度出走して3着が1回だけという成績でした。
対してホッコータルマエはチャンピオンズカップを1勝、5着1回。5着はハイペースに巻き込まれての失速でした。
マトリックス右上の方にある阪神ダート1800mで行われたジャパンカップダートで3着が2回。フェブラリーステークスも1度出走して2着には来ていますが、コパノリッキーに先着を許しています。
この二頭の盛岡競馬場での成績は明暗がくっきり分かれています。
コパノリッキーは盛岡競馬場で3戦3勝、2000mのJBCクラシック1勝、マイルチャンピオンシップ南部杯2勝です。
対してホッコータルマエは盛岡競馬場で3戦して未勝利。その内訳は、2着1回、3着1回、4着1回です。
やはり必要なのは、東京競馬場向きの適性だと言えます。
本命は東京ダート2100mを得意としているバンクオブクラウズ。
戦績を振り返って見ましょう。
2勝クラスを東京ダート2100mで挙げて、昇級戦の仲冬ステークス(中山ダート1800m)で惨敗しています。これほどの馬がどうして惨敗したのか不可解だったので、レース映像を見てみました。
何のことはない、手応え抜群で勝つ勢いでしたが、内でどん詰まりになってズルズル後退しただけでした。
次走、金蹄ステークスですぐ3勝クラスを勝ち上がりました。
このレースは淀みない流れになり、逃げたバンクオブクラウズには厳しい展開だったのですが、フェブラリーステークス前日で極端な内伸び馬場でもありました。そのため、私は次走も半信半疑でした。
その次走、名古屋大賞典は、地方交流の鬼とも言えるクリンチャー相手の2着ですから十分に力を見せつけたと言っても良いでしょう。それに、名古屋は合わないタイプだとも思います。
ブリリアントステークスも淀みないラップで流れて前の馬には不利でした。
勝ったヒロイックテイルが強すぎただけで、3着以下は後方待機勢で占めていますから強い2着だった、と言って良いでしょう。
前走、スレイプニルステークスはスタートで出遅れましたが、更に厳しい流れでしたので幸いだったとも思います。が、普段と全く違う競馬をして崩れなかったのですから、実力は本物だと言えます。
これほどの馬が54キロで出られるのですから、文句なしに本命に推します。
崩れる姿は想像が付きません。
追い切りに関しても前走同様動いていますから、状態面にも不安はないでしょう。
対抗にヒストリーメイカー。
地方交流重賞の成績が悪いですが、まず、昨年のマーキュリーカップは早仕掛けが原因でしょう。
上がり39.6秒と完全にバテており、畑端騎手のミスだと思います。
他の地方交流は舞台が向かないと思っているので度外視で良いとは思いますが、一応回顧してみましょう。
白山大賞典はかなりのハイペースでレース上がりもかかるレースでした。
あそこまでタフなレースにはまずならないので、度外視で良いでしょう。
浦和記念は超スローから急激なギアチェンジが求められるレースでした。
こういうレースにもまずならないので度外視可能です。浦和も向かないでしょう。
東京大賞典も超スローで、上がりの幅の非常に狭いレースになりました。
大半の馬が能力を出し切っておらず、位置取りで明暗が分かれるようなレースだったので、これも度外視可能です。
中央での重賞、みやこステークス、マーチステークス、アンタレスステークス、全てハイペースになって丁度良いポジションに付けていたのも好走要因だと思いますが、全部強豪相手での2着で、その指数も優秀です。
「雨のエンパイアメーカー産駒」とよく言われますが、マーチステークスとアンタレスステークスは渋って時計の出るダートでした。
今回も時計の出る盛岡競馬場ですし、コーナーも緩やかですので、力を出し切れる舞台だと見ます。
バンクオブクラウズ同様、54キロもかなり有利だと思います。
単穴にマスターフェンサーですが、基本的には対抗のヒストリーメイカーと同程度の評価と見てください。馬券もそのように買うつもりです。
単穴にした理由は、馬体重が当日まで分からないから、です。
ダート界でも現役屈指のスタミナを備えているはずの馬が、ダイオライト記念でよもやの敗戦を喫したその敗因は、休み明けで大幅馬体減だったことでしょう。それ以外に考えられません。
前走の平安ステークスはアメリカンシードがかなりのハイペースで逃げたので、差してきても良さそうなものですが、伸びきれなかったのはデキが戻りきっていなかった、からではないでしょうか。
当日の馬体重は必ず確認してから買いたいと思います。
プラス体重なら評価を上げますし、マイナスなら評価を下げるつもりです。
とはいえ、大幅馬体減などがない限り、購入額に差を付けるだけで、単穴評価は変えないつもりです。
東京ダート2100mは3戦1勝2着2回のオール連対ですし、昨年のマーキュリーカップの覇者です。
本来の力さえ発揮出来れば、58キロでも高い評価にしなければならないでしょう。
連下にデルマルーヴル。
ここ最近崩れていますが、割と敗因は明らかなレースが多いと思います。
崩れ始めたJBCクラシックは極端に前有利なトラックバイアスが敗因と言い訳が利きます。
浦和記念は前述した通り、急速なギアチェンジが求められるレースで、タフなレースに向くこの馬には不向きな展開でした。
東京大賞典はスローで位置を取らなければ話にならないレース。
川崎記念はスローの前残りではありましたが、それにしても負けすぎで原因は分かりません。
マーチステークスは出遅れて後方から。直線は最内をロスなく回ってきた分もありますが、上がりは一応2位です。
平安ステークスは最後の直線、内で狭くなって一旦ブレーキがかかるような競馬でした。
今回、人気がかなり落ちるでしょうが、ほぼ敗因明らかなら妙味はあると思います。
しかしながら、昨年2着した舞台とはいえ、時計の出る盛岡競馬場は合わないタイプだとも思います。
やはり評価としては4番手、ということになります。
押さえにクインズサターン。
この馬、中央時代は東京巧者でした。
その点から盛岡は必ず向く舞台だと思いますし、昨年の浦和記念は勝ち馬と0.8秒差。
上がりも4位としっかり最後は脚を使いました。指数もまずまずです。
南関東、道営と移籍していますが、いずれもこの馬向きのコースではないと思います。
それでもそう崩れていません。
得意であろう舞台で54キロ。
この馬の武器である末脚がハマるような展開になれば、上位に来てもおかしくないと思います。
他。
ラストマンは能力、適性共に1枚劣ると思います。
前走は展開も向いての7着ですし、3勝クラス勝ちもハイペースが向いたと言えるでしょう。
ゴールドアリュール産駒らしく、タフな舞台の方が良さそうなので、盛岡が向くかと聞かれれば、クエスチョンマークが灯ります。
ホーリーブレイズは能力が2枚劣ると思います。
中央時代は強かったと思いますが、今、当時の力があるようには思いません。
地元期待のエンパイアペガサスも足りないと思います。
消した馬が来たら来たで諦めが付くかなと思っています。
以上。
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