変速開催の今年は中京芝1200で行われる。
直線が長く、急坂もあるため、1200にしては差しが利きやすく（内が荒れての外差しなどではなく、純粋に末脚が活きる）、ディープインパクト産駒が1200の中では得意としている（アレスバローズが代表例）。
コースの特徴としては、3～4角が下り坂。直線入り口も含め、1200メートルの内、7割が下りになるので、ペースは速くなるのだが、無理してペースが速くなっているのではなく、下り坂の影響で速くなっている点に注意。前もしっかり残る。特に高松宮記念のようにメンバーが強くなれば、前有利になる。
他の1200メートルのコースとはとにかく異質。
小倉や中山のような極端な前傾ラップになるコースで負けてきた馬の巻き返し、1200よりも長い距離でも対応出来る馬が来やすい。あとは、下り坂という共通点で、京都1200でそこそこの位置取りから速い脚を使った馬が良いという。
そして明日は雨予報。
これがまた予想を難しくする。
枠は極端な内枠・外枠はやや不利。
逃げ争いは、ビアンフェが軽量を活かして飛ばすと読む。
元々、緩いペースで逃げるような馬ではない。
先行よりも差し優位と見るが、かといって、追い込みとなるとこれも厳しい。
◎ 10 トゥラヴェスーラ
○ 12 メイショウキョウジ
▲ 6 セイウンコウセイ
△ 8 タイセイアベニール
✕ 4 ラヴィングアンサー
✕ 7 ミスターメロディ
✕ 9 シヴァージ
✕ 11 ビアンフェ
✕ 13 クライムメジャー
✕ 16 ダノンスマッシュ
◎トゥラヴェスーラ
迷った挙げ句の本命。
複数ある理由を挙げて行こう。
前々走の福島テレビオープンの指数が優秀で、重賞でも通用する下地があることが一つ。
ステゴ系のドリームジャーニー産駒らしく、重い馬場を苦にしない。前述の福島テレビオープン、4着の北九州短距離ステークス、でそれを証明している。
距離短縮組が良いと書いたが、新馬をマイルで勝っていること、京都金杯で0.4秒差とそう差のないレースをしていること（スローでレベルは低かったが）、この二点を評価したい。
鞍馬ステークス（京都1200）である程度の位置から上がり4位の末脚で2着確保。古くはなるが、葵ステークスでも後方から上がり2位の脚で2着同着。下り坂でスピードを上げるのも、得意と見て良いだろう。当時よりも確実にポジションを取れるようになっているのも当然、好材料。
そして最後に、前走・北九州記念の負け方。
稍重の超ハイペース。これを3角7番手4角4番手で追走。直線も前が空いて一瞬伸びかけたのだが、失速。見るからに、小倉の減速ラップを苦にして最後バテたという負け方。もっと追走が楽になる中京で巻き返し可能だろうと感じさせる。
ユタカの継続騎乗にも期待をかけての本命。
○メイショウキョウジ
中京3戦で2着3回。それも1400と1600でのもの。
今回はこの馬にとって恵みの雨。
とにかく安定感があり、どこに適性があるのか分かりにくいが、少なくとも重い馬場は間違いなく向くこと。中京でも連を外していないことから、コース適性もあるだろうことを評価したい。
北九州記念もそう負けておらず、そう評価を下げるレースでもなかったと思うのだが、今回、更なる上積みにも期待してみたい。陣営も上積みがあることを主張しているし、前走時、調教派の人の意見でも「良くなるまであと一歩」というのを見た。
上積みがあるのなら通用しても不思議ではないこの馬が全く人気がない。
それなら対抗評価で。
▲セイウンコウセイ
中京・重馬場巧者ということでベタではある。
もう少し上位の印を回そうかとも迷ったが、とにかく休み明けに良い印象があまりない。
今年は休み明けのシルクロードステークスでも好走したが、その後の高松宮記念の一週前追い切り、この年齢で自己ベストを叩き出した。あのレースももっと積極的に追走していけば好走出来たと思っている。
さすがにその時のレベルを求めるのは酷だろうと思い、評価を下げて単穴まで。
△タイセイアベニール
本命はこの馬までの四頭で迷った。
中京の豊明ステークスがとにかく強い内容だった。
他、京都で前目の位置で速い上がりを使っていることなども評価出来るのだが、重い馬場で着順・指数を落としていることが多いため、そこで評価を下げた。
それと、脚質が後ろすぎることも不安視した。
連下評価。
他。
ラヴィングアンサーは後方一手。ハマれば。
ミスターメロディは中京の成績抜群の福永が乗れないという点を不安視した。休み明けも良くない。
ビアンフェ、軽量で逃げてどこまで。
シヴァージ、雨は向くし、中京も向くだろう。あとは追い込み届くかどうかだけ。
クライムメジャー、前走の位置では厳しそうだが、前々走の位置で競馬が出来れば。
ダノンスマッシュ、能力断然だが、中京適性に不安。外枠も不安。
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