先週の菊花賞はトラックバイアスを無視して買うと書いたが、結果的に道中、ほぼ全馬が内を空けて走るレースになった。3000mということもあり、枠順の影響はそこまでなかったように思うが、ここは外回りワンターンの1400m。内枠を引いてしまっては物理的に外に出しにくいだろう。馬場の悪い内を通らされる羽目になる。実は枠順が出てから予想を確定しようと考えていたのだが、本命候補だった二頭が最悪とも言える1枠を引いてしまったため、軽視することにした。
馬場も重く、行く馬も数頭おり、外差し有利だと読む。
トラックバイアス重視で買いたい。
◎ 14 アルーシャ
○ 16 ステルヴィオ
▲ 6 シヴァージ
△ 9 カテドラル
✕ 1 サウンドキアラ
✕ 2 アドマイヤマーズ
✕ 4 カツジ
✕ 5 メイショウオーパス
✕ 8 レインボーフラッグ
✕ 10 ボンセルヴィーソ
✕ 11 タイムトリップ
✕ 15 スマートオーディン
◎アルーシャ
本命理由は、外枠を引いた以外に、消耗戦型ディープインパクト産駒であるということ。
不良馬場でレース上がり36.8秒かかったパラダイスステークス1着、レース上がり36.0秒の信越ステークス1着。
レース上がり36.4秒かかったニューイヤーステークスでも3着と好走。35.6秒の京成杯オータムハンデキャップで6着だが、これは前残りだったことを考えれば頑張っている。
対して、レース上がり33.9秒のヴィクトリアマイルで11着。
ここで「では、今年の京都牝馬ステークスはどうだったのか?」という指摘が入るだろう。
まず、今年の京都牝馬ステークスは馬場が相当悪かったにしても超スローペース。前半4ハロン48.4秒は遅すぎる。結果的に前の組が上位独占。レース上がりも、スローだからあの馬場で34.8秒も出たのだろう。
加えて、アルーシャは馬場の悪い最内枠を引いてしまった。
映像で見るとよく分かる。ここでは画像を添付する。
内の芦毛がアルーシャである。向こう正面と直線の画像、二枚を見てほしい。
最内枠を引いたルメールが、皆が避ける内をイチかバチかで狙ったレースにしか見えない。
そして、それが失敗したのだということも分かる。
ちなみに、昨年の京都牝馬ステークスは今年のレースほど内が悪くなかったが、アルーシャは外差しで4着と好走している。また、このレースは上位6頭が10番~15番という外枠だけで決着したレース。
今年ほど内が荒れていないレースでも外枠だけの決着がこのように生じるのである。トラックバイアスというのは、それほどまでに強力な予想ファクターなのだということは、何度も繰り返し伝えたい。
昨年のスワンステークスが馬場差+0.8秒(「先週の結果分析」評)で、レース上がり35.0秒かかった。
今年も同じくらいか、もう少しかかるだろうと読む。
それならば、アルーシャのしぶとい末脚が炸裂するだろう。
○ステルヴィオ
こちらは正直、大外枠を引いたことが評価した大きな理由。
決して今のような重い馬場が向くタイプではない。が、こなせるレベルにはあるだろう。
2歳時のコスモス賞は辛勝だったが、2着が消耗戦タイプでオープンまで上がったミスマンマミーア。3着も消耗戦タイプのハッピーグリン。
また、スプリングステークスも皐月賞もやや重めの馬場だったが、それぞれ1着、4着と好走。
勝ったマイルチャンピオンシップは枠の利を活かした部分もあるが、馬場差は-0.6秒とそれほど良い馬場ではなかった。
ロードカナロア✕ファルブラヴという血統構成を見ても、ここで馬場をこなせず惨敗する姿は想像出来ない。
ベストは高速馬場だが、今の重い馬場も十分こなせる。そして外差しを決めやすい大外枠ということもあり、対抗の印を打つ。
▲シヴァージ
キャラは完全に確立している。芝に替わって、1200mなら全て上がり最速。
とにかく届くかどうかだろう。
1400mが不安視されているのかもしれないが、阪神カップはハイペースをポジションを取りに行く競馬。それで脚をなくすのは当然。
ダートでも1400は難なくこなしているので、自分の競馬に徹すれば末脚が鈍ることはない。
重い馬場も戦績から得意中の得意。
繰り返しになるが、とにかく届くかどうか。
その意味で、単穴評価に推する。
△カテドラル
マイルカップの時に馬券から切ろうと思ったのだが、友人に「今までは距離が長かった」と教えられて押さえた。結果、決して伸びどころではなかった内を突いて3着。
その後の飛躍が期待されたが、イマイチな結果が続くことに。
しかし、前走、メンコを外して距離を詰めて結果が出た。
今回も前走と同じ装備で挑むという話。
前走の朱鷺ステークスは上がりのかかる消耗戦で、似たような構成になるだろう今回とリンクするはず。それならば、上位の評価をしなければならない。
連下評価に推する。
馬券は上位の印を打った四頭の馬連BOXは購入予定。
三連複はオッズと相談しながら、上位四頭軸の組み合わせを幾つか作って✕にも流す予定。
✕サウンドキアラ
元々、京都巧者。完全に本格化して、阪神でも東京でも好走。元々安定感があり、崩れにくい馬だが、最悪の最内枠。それでも先行脚質なので、どうにか上手く外に出せる可能性はある。それでも押さえまで。
✕アドマイヤマーズ
前走の安田記念はペースが速く、前に行った組に不利になった。
それでいて6着は評価出来る内容。この馬も単純に枠でここまで評価を落とした。
✕カツジ
地味に京都巧者である。外差し利く馬場になると思うので。
✕メイショウオーパス
前走距離短縮と重い京都の馬場で結果を出した。押さえたい。
✕レインボーフラッグ
元から消耗戦タイプとして評価している。戦績からも明らか。あとは能力が足りるかどうか。展開の一助けが必要そうではある。
✕ボンセルヴィーソ
前の組だが、残るようならこれか。
ダイワメジャー産駒らしく、ペースが流れてもバテにくい。京都での好走も多く、必ず押さえておきたい。
✕タイムトリップ
昨年の4着馬。京都1400mでは準オープン勝ちもある。この舞台が得意なのだろう。後方で死んだフリでもしてハマれば。
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