武蔵野ステークス2020 予想 フェブラリーステークス上位組強し。

展開

先週日曜の東京ダート1600mの馬場差は-0.7秒。
今開催の東京ダートは、良馬場ならこの程度の水準が続いている。今日、明日と降水確率は0%なので、時計の出方に大きな変化はないと見て良いだろう。
ちなみに今年のフェブラリーステークスの馬場差が-0.4秒。昨年の武蔵野ステークスの馬場差が-0.6秒。これなら明日の武蔵野ステークスとほとんど変わらないものと判断して良い。
ハイペースになる年が多く、過去10年で逃げて3着内に粘ったのは、前が止まらない重馬場になったタガノトネール一頭だけ。
徹底逃げ馬不在も、前に行きそうな馬は複数いる。
前走は砂を被って戦意喪失したというフィードバックが最内を引いたので、揉まれるのを嫌って前に行くか。安定した先行力を誇るメイショウワザシも前に行くだろう。あとは外枠の二頭、レピアーウィット、オメガレインボーが内を見ながら先行態勢に入るか。
力勝負になると読む。

◎ 11 タイムフライヤー
○ 8 ワンダーリーデル
▲ 6 サンライズノヴァ
△ 2 モズアスコット

見解

◎タイムフライヤー
時計の出方にそう差がないため、フェブラリーステークス上位組を中心視して良いだろう。
常々述べているように、ダートのオープンクラスで三歳馬は指数が足りず、人気を裏切ることが多い。どの程度、足りていないのか、ここで説明しようと思う。
筆者が参考にしているグリーンチャンネルの「先週の結果分析」における基準タイムは、次のブログに記載がある。
Victory Road
予想支援ソフトTargetのデータも無料で配信しているので、利用している方は是非、ブックマークしておくと良いと思う。
ユニコーンステークスの基準タイムは1.37.0。
3歳以上2勝クラスの基準タイムが1.37.2。
フェブラリーステークスの基準タイムになると1.35.3。

武蔵野ステークスの基準タイムは1.35.6。
今年のユニコーンステークスは高指数だったが、2着のデュードヴァンの指数は103(カフェファラオは111)。ちなみに、0.1秒で指数は単純に1変わる。もちろん、馬場差も含める必要があるのは忘れずに。
デュードヴァンの指数をフェブラリーステークスに換算すると、86。
ユニコーンステークスのレベルが高かったため、これはかなり高く出た方である。
フェブラリーステークス上位組の指数はモズアスコット97、サンライズノヴァ91、ワンダーリーデル91、タイムフライヤー88、となる。
デュードヴァンが出走していれば、タイムフライヤーに次ぐ6着に値する指数である。

ここまで書いてきて、「あれ? 想像以上にデュードヴァンの指数が高いぞ?」となっている(笑)
成長分と1キロの斤量減もあり、来ても不思議ではないレベルにあることは分かった。
昨年の武蔵野ステークスも見てみよう。こちらがハイレベルで、フェブラリーステークス換算でワンダーリーデルの指数は101、タイムフライヤー99、サンライズノヴァ95、となる。
こちらと比べると、デュードヴァンの指数では昨年の武蔵野ステークス11着という計算になり、やはり劣るということが分かる。
クラスが上がっても末脚だけで通用しやすい芝に比べて、ダートは基本、前傾ラップの時計勝負になるため、指数がより重要になってくる。
馬券圏内に入ってくるには少なくとも90は欲しいところで、他レースでも安定して高い指数を出してきている印を回した馬をやはり上位と見たい。

話を戻してタイムフライヤー。
この馬は超超ハイペースになった昨年のエルムステークスを先行して3着とタイム差なしの6着。この時点で高いダート適性が判明していた。
シリウスステークスで負けた時にルメールが「距離が長い」と言っていたように、ダートでも軽さが求められる舞台がベスト。ダート1800mの中でも最もタフな中山で行われたマーチステークスの惨敗も、これで説明が付く。
超ハイレベルだったチャンピオンズカップは8着でも108の高指数。
フェブラリーステークスはハイペースに巻き込まれたもので、差し決着の中での5着は立派。
斤量面でも他の上位組より有利になり、今回はルメールが乗ってくることからも期待度は高い。枠順も他のフェブラリーステークス組より外枠で有利。連勝の勢いもある。
それならば、推定1番人気でも本命で良いだろう。

○ワンダーリーデル
昨年の武蔵野ステークスの高い指数からずっと期待していた馬。
大きな特徴の一つとして、休み明けが全く走らない。
今回は中4週の東京マイルで、狙い定めてきた舞台だろう。
「休み明けにしてはよく走った」という南部杯ではサンライズノヴァと1馬身差。
斤量はこちらが楽になるので、対抗に推する。

▲サンライズノヴァ
三歳馬が古馬ダートオープンで劣る理由としてもう一つ挙げられるのは、ダート馬は基本的に古馬になって完成するということ。
昨年の南部杯でまさかの先行策で勝ちをG1をもぎ取ったように、この馬も5歳になって完成したと言える。昨年の武蔵野ステークスはハイペースを先行して展開不向きの中、5着。
以降も安定して走っており、59キロを克服して勝利もしていることから58キロも大きな負担にならないはず。
三番手評価。

△モズアスコット
東京マイルなら強いことはフェブラリーステークスで証明している。
それでも、ダートなら無双という馬ではなかった。
時計のかかったかしわ記念で惨敗し、日本レコードの南部杯で2着。
ダートでも高速決着に強いタイプ。
問題は内枠、59キロという斤量、ルメールが乗らないこと、の三点だろう。

悪条件も揃っているため、連下評価まで。

馬券は馬連・三連複で4頭のBOX。その割合を変えるかどうかはオッズ次第で。そう人気にならないワンダーリーデルが来てくれることを願う。


他。
デュードヴァンは前述の通り。成長分と斤量差で通用してもおかしくはないが、4番人気想定ならバッサリ切りたい。
ケンシンコウ。レパードステークスはレコード決着の高指数ではある。
レパードステークスの基準タイムが1.51.5。
3歳以上オープンの基準タイムが1.50.6。こちらに換算すると94、新潟で重賞が行われると仮定してみると、92。馬券圏内に突入してもおかしくはないが、前走は何もかも上手く行き過ぎた感があり、推定5番人気。これもバッサリ消す。
エアスピネル。プロキオンステークスは97と高指数をマークしているが、59キロのサンライズノヴァに完敗。エルムステークスの敗因に、ユタカが「ダートなら湿った馬場の方が良いのかもしれない」と述べている。消す。

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