浦和記念2020 予想 限られたラップから各馬の適性を読み解く。

展開

浦和競馬場は一周1200m、直線は220mしかなく、基本的に逃げ・先行有利。
最初のコーナーまでは300mと、比較的長い。
枠的には外枠がやや優勢だが、枠だけで気にすべきというよりは馬の脚質も加味して判断すべきだと思う。
今回、逃げたいのは1枠を引いたリンノレジェンドだろう。
中央で逃げていたマイネルズイーガーだが、いきなりのダートで強敵相手、おそらく無理せず回ってくるだけのような気がしている。遥か昔の話だが、ダートでは逃げられていない馬でもある。もし、絡んでいくようなら、予想としてはラッキー程度に思っている。
他に外からダノンファラオ、ロードブレス、タービランスが詰めていくという予想で、少なくとも超スローにはならないと見る。

◎ 5 ロードブレス
○ 2 ウェスタールンド
▲ 9 デルマルーヴル
△ 10 ヒストリーメイカー
✕ 7 タービランス

見解

◎ロードブレス
地方競馬のラップは南関東しか公開していない。それがタイトルの「限られたラップ」の意味だが、有力馬の使ったレースを見る限り、その限られたラップだけで十分予想が成り立つと判断した。
本命はダート6戦5勝のロードブレス。
安定した先行力が武器。
芝を使っていた時は出遅れが目立ったが、ダートでは1着同着の桃山ステークス以外では出遅れていない。スタートの出自体はもっさりしたところがあるが、二の脚ですぐ先行出来るし、ここ3走乗っていた三浦皇成が今回も引き続き騎乗するので、課題の一つはクリアしているものと見たい。
今回取り上げたいのは、ダートで唯一負けたスレイプニルステークスと前走の日本テレビ盃である。

スレイプニルステークスのラップを見てみよう。

ラップ7.1 – 11.8 – 12.7 – 12.7 – 12.4 – 12.5 – 12.7 – 12.4 – 11.8 – 11.7 – 12.1
ペース7.1 – 18.9 – 31.6 – 44.3 – 56.7 – 69.2 – 81.9 – 94.3 – 106.1 – 117.8 – 129.9 (31.6-35.6)


ラスト3ハロンから11秒台に入り、ラスト1ハロンも12.1と失速していない。一言でいえば、超スローの上がり勝負。
東京ダートは上がりが速くなるが、このレースも速かった。
レース上がり35.6秒、上がり1位が35.2秒で、2位が35.4秒。上位を占めたのは上がり3位勢で、3頭全て35.5秒。この馬は三番手に付けていたのだから粘っても良いものだが、それで4着に敗退したのは、この馬はこういう上がり勝負が苦手だという証拠。
それを裏付けるのが、前走の日本テレビ盃ということになる。

日本テレビ盃のラップ。

ラップ11.8 – 10.2 – 11.8 – 12.3 – 12.5 – 12.4 – 12.7 – 13.5 – 13.3
ペース11.8 – 22.0 – 33.8 – 46.1 – 58.6 – 71.0 – 83.7 – 97.2 – 110.5 (33.8-39.5)


基本的には1ハロン毎に遅くなっていく失速ラップと言える。
逃げたサルサディオーネは能力が足らなかったにしても、早々に先頭に立った一番人気のアナザートゥルースでさえ、4頭に交わされての5着。
上位4頭の中では最も前に付け、早々にアナザートゥルースを交わしさり、押し切った内容は非常に強い。その指数も優秀の一言に尽きる。

この2戦で明らかなように、この馬は消耗戦>瞬発戦、というタイプなのだ。
そうは言っても、スローになった新潟1800mのBNS賞でも勝っているようにダートでは能力自体が高い。
筆者の展開予想では、今回は超スローにはならない。
そのため、順当に本命とする。

○ウェスタールンド
おそらく、浦和コースが嫌われて人気を多少落とすだろう。
それならば美味しい、というのが筆者の見立て。
タフな阪神で1800mのアンタレスステークスを勝ち、2000mのシリウスステークスで内どん詰まりの2着、2400mのダイオライト記念でも2着、という成績からもダート馬の中でもスタミナは兼ね備えている方の馬(昨年のアンタレスステークスはレース後に骨折が判明しているので参考外)。
問題はこの小回りコースをこなせるかどうかだが、筆者はこなせると判断する。
中央でも函館、小倉で条件戦を勝ち上がり、コーナーは緩くて回りやすいコースだが直線の短い札幌でもエルムステークス2着。

では、何故、再三先着しているアナザートゥルースに、ダイオライト記念で負けたのか?
その答え。「ラップを見れば勝つのは厳しかったことが分かる」。

ラップ13.2 – 12.4 – 13.3 – 13.5 – 13.4 – 14.2 – 13.7 – 12.8 – 12.5 – 12.5 – 12.4 – 12.7
ペース13.2 – 25.6 – 38.9 – 52.4 – 65.8 – 80.0 – 93.7 – 106.5 – 119.0 – 131.5 – 143.9 – 156.6 (38.9-37.6)


ダイオライト記念は超スローで、ラスト4ハロン目に12.5秒まで入っているが、ウェスタールンドはラスト4ハロン地点辺りで仕掛け始めている。
その後も12.5-12.4-12.7と、全く止まらない流れだったのだから、これで差し切るのは至難の業と言えよう。レースの見た目では、全く惜しくもない2着だったが、超スローながらもアナザートゥルースを0.4秒上回る上がり最速を使ったことを評価したい。

また、この馬はコーナリング自体がかなり上手い。
2年前のチャンピオンズカップで最内を突いて2着まで追い込んだレースが象徴的だろう。

中京ダートは向こう正面半ばから直線入り口まで緩やかな下り坂が続き、スパイラルカーブでもあるため、スピードを出して回ると外に膨れやすい(だから最内が1,2頭分、ポカリと空くことが多い。この馬以外にも3歳時のノンコノユメが最内を突いて2着している)。
事実、このレースは後方待機組はウェスタールンド以外全馬が外に膨れている。トップスピードで最内をロスなく回れたこの馬のコーナリング能力は本物。
それならば、浦和コースも全く問題ないだろう。

以上の理由から、ウェスタールンドは今回、力を発揮出来ると見る。
唯一の不安は、内枠ということ。スムーズに上がっていけない危険性もある。
それでも対抗。それも本命に限りなく近い対抗に推する。

▲デルマルーヴル
地方ダートの中長距離ではほぼ崩れていない馬。
昨年の浦和記念は4着だが、2着とは0.2差なので崩れていないと判断したい。

では、何故、前走のJBCクラシックで6着に崩れたのか?
答え。「当時の大井が極端な前残り馬場だったから」。


JBCクラシックのラップ。

ラップ12.5 – 11.6 – 12.4 – 12.7 – 12.2 – 11.7 – 12.1 – 12.6 – 12.2 – 12.5
ペース12.5 – 24.1 – 36.5 – 49.2 – 61.4 – 73.1 – 85.2 – 97.8 – 110.0 – 122.5 (36.5-37.3)


これは1000m通過は多少速いかなくらいだが、その後の6ハロン目に12.2から11.7と、0.5秒も加速しており、通常なら前は苦しくなるような流れと言える。
それでも、ラスト3ハロンは12.6-12.2-12.5と止まっていない。

実際、追い込んできたのはミューチャリーだけで、トラックバイアスの影響で前有利になったのだ。
これは何も、JBCクラシックだけを指して言っているのではない。

JBCスプリントは前が止まって当然のラップだった。

ラップ12.0 – 10.1 – 11.3 – 12.2 – 12.2 – 12.9
ペース12.0 – 22.1 – 33.4 – 45.6 – 57.8 – 70.7 (33.4-37.3)


オールダート、しかも大井で、前半33.4秒とは凄まじい激流。
前半33.4秒は、スタートが芝の中山ダート1200mでも速い部類に入るラップ。
当然、前は潰れるはずなのだが、それでもマテラスカイとモズスーパーフレアが残った。
これはもうトラックバイアスの影響だとしか言えない。


JBCレディスクラシックも同様。

ラップ12.5 – 12.2 – 12.6 – 12.2 – 11.9 – 12.1 – 12.8 – 11.9 – 12.9
ペース12.5 – 24.7 – 37.3 – 49.5 – 61.4 – 73.5 – 86.3 – 98.2 – 111.1 (37.3-37.6)


牝馬限定戦ということも考慮すれば、これもやや速いかなという流れだったと思うが、結局、圧倒的1番人気だったマルシュロレーヌが差せずに3着に終わった。
能力的にはダントツと見て馬券は頭固定だったのだが、その敗因はやはりトラックバイアスだろう。

という訳で、JBCクラシックはトラックバイアスに泣かされたものと見る。
それ以外、地方でほぼ崩れていないこの馬の三番手評価も順当だろう。

△ヒストリーメイカー
前走の阪神ダート1800mで行われたみやこステークスは前の組に厳しい展開になり、スタミナ豊富なクリンチャーが勝ち、地方の長い距離を使ってきたこの馬が2着。
中央では、みやこステークスの前の平安ステークスでも高い指数を叩き出しており、成長が伺える。
問題は地方交流重賞で案外なこと。
それでもこのメンバーなら、四番手評価を打たねばなるまい。

✕タービランス
先行有利で、地方馬で残るならこの馬だろう。
前に行く組では一番外なのも、レースを運びやすいのでは。リンノレジェンドも印を打つか迷ったが、おそらく逃げて外から有力馬に早めに潰されそう。
前走の浦和での指数がそこそこ高く、中央馬がポカをすれば残り目はあると見る。

他。
ダノンファラオ
JBCクラシックの予想「圧倒的に指数が足らない」と書いた。
繰り返し述べているが、古馬混合ダートのオープンクラスでは三歳馬は指数が足りない場合が多く、危険な人気馬になりやすい。末脚だけで勝負になる芝よりも、ダートは指数が相当重要になる。
で、JBCクラシックではその指数に上積みを見せた。
タイムではジャパンダートダービーよりも1.9秒も速くなっているが、JBCクラシックの方が圧倒的に時計の出る馬場だったので、時計分の価値はない。

トラックバイアスに助けられての5着だと見る。
アメリカンファラオ産駒は揉まれない方が良い成績だと聞くが、ここは先行馬複数で、スムーズな競馬が出来るかも疑問。
今回も厳しい戦いになると読む。
基本、この馬は弱いメンバー相手か、高い指数を出すまでは買うつもりがない。
来たら成長しているということだろう。

馬券はほぼダブル本命ということで、◎○頭の三連単を中心に買いたい。オッズ次第では馬連、三連複も。

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