京都金杯2021 予想 タフな中京1600mも、前に行く馬が少なすぎる。わざわざ手を広げにいく必要はない。

展開

中京に代替開催なので確認しておくが、中京芝1600mは1~2コーナーにある斜めの引き込み線からのスタート。すぐにコーナーが来るので、一見、内が有利に見えそうだが、包まれやすいので1枠の成績は悪い。全体的には外枠有利と見て良いだろう。
起伏が激しくタフなコースと言える。

馬場差。
2020年の最終週は1600mが行われなかったので、1400m換算で-0.6秒。
一週間使われなかっただけなので馬場差にそう変化はないだろう。
高速馬場とは呼べない。

昨年の最終週だけBコースで行われて、その前の二週間はAコース。
今回はAコース使用だが、どちらを使った週も内を通った馬が残っていたので、内が悪いということはなかろう。

それよりも重要になるのが、展開。
逃げ馬不在。
先行馬と呼べる先行馬も、ボンセルヴィーソ、シュリ、トリプルエースくらいしかいない。
スロー濃厚。

そして幾らタフなコース形態と言っても、あまりに緩むと流石に前が残る。
元々、先行してバテない脚を使える馬、を狙うべき条件だが、ここもそのセオリーに従う。

◎ 10 シュリ
○ 11 ボンセルヴィーソ

見解

◎シュリ
逆らう理由が見当たらない、というのが本音。

まず、負けた新潟の佐渡ステークスを振り返ろう。
馬場差+1.4秒という重い馬場。4ハロンのロンスパ戦になっており、展開的には向きそうだったが、スマート出馬表ではこのトラックバイアスが「超内」と出ている。
おそらくは馬場が内も外も荒れて、結果的に内外の差がなくなったのだろう。
そのレースでシュリは外枠を引いて道中ずっと外、直線もかなり大外に出したロスは相当大きかったのだろう。スマート出馬表での巻き返し判定も「A」と出ており、実際に次走で巻き返した。

次に小倉の1勝クラス。
トラックバイアスは「内」の判定。
中団に位置したシュリは直線外に出して差し切る勢いだったが、内で脚を溜めていたウルクラフトが内から伸びて交わせなかった。その巻き返し判定は「B」で、これも次走、先行してあっさり巻き返した。

続いて、中京でのレース。

中京1600mで3戦2勝。
負けた一戦は、出遅れ、後方待機、超スロー、が重なったもので、上がり最速の脚を使っても届かないようなレースになっただけ。トラックバイアスは「内・前」という判定だし、巻き返し判定も「A」。
今、大きな出遅れの心配がなくなったのは好材料(多少出が悪いところがあるが、二の脚が速いので内枠でなければ問題ないだろう)。

2勝クラスは後傾ラップに、3勝クラスは前傾ラップになったが、それぞれ0.2秒差、0.3秒差を付けて完勝。それぞれ指数は、クラス別のもので102,97。
オープン換算では89、93。
完勝だったので指数自体は上積みが見込めるだろう。
ハーツクライ産駒で適性は消耗戦>瞬発戦、キレというよりもしぶとい脚でねじ伏せるというタイプだから、着差を付けて、というタイプでもない。
事実、前走のリゲルステークスが94ある。

この指数があれば、G3で十分勝ち負けになる。
場所が違うにせよ、2020年京都金杯が勝ち馬で96、2019年が81、2018年が79、2017年が92、2016年が89、と京都金杯は軒並み指数が低い。

前走のリゲルステークスの戦前に懸念していたのが、スローの瞬発戦になったら危ない、ということだった。
事実、前半4ハロン47.7秒というかなりのスローになったが、33.3秒という速い上がりを使ってサトノフェイバーをねじ伏せた。これはクビ差という着差以上の完勝で、危なげがなかった。
適性の広さも見せてくれた。

出が多少悪くても二の脚速く、安定してテンの1ハロン12.7~12.8秒の脚を使える。
10番枠で揉まれる心配もない。
これはもうスタートを出て先行して、前にいるだろうボンセルヴィーソを捉えるだけ。

1着の可能性も相当高いが、3着はまず堅い。
本命。

また、複勝推薦馬に抜てきする。

※実は今年から複勝推薦馬も紹介していこうと思っている。
複勝元返しの時に10円配当がプラスされる「JRAプラス10」というのは控除率を無視した最強の馬券ではないか、と気づいたからである。
今回、シュリはその対象ではないだろうが、今年初の複勝推薦馬に抜てきする。
毎週抜てき出来るかは分からないが、別記事にして複勝推薦馬を載せていくので、是非、見て欲しい。

○ボンセルヴィーソ
ここまで行くタイプの馬がいないのなら、この馬に展開が向くことはほぼ確実だろう。
穴をあけるのは2パターンある。
・ダイワメジャー産駒らしく消耗戦タイプ故、消耗戦になった時に馬券圏内に残る(ダービー卿チャレンジトロフィー)。
・トラックバイアスで前有利やスローで前残りの展開の時に、位置取りの利を活かして馬券圏内に残る(京成杯AH、安土城ステークス)。

馬券圏内に来ても展開や相手に恵まれた等の理由から人気になりにくいが、展開に融通が利く馬なので穴を連発するのだろう。

惨敗にも明確な理由がある場合が多い。
・淀短距離ステークスは前有利のトラックバイアスの中、位置を取れず。
・東風ステークスはタフな展開になりすぎ。
・パラダイスステークスは外差し有利馬場。
・スワンステークスは超スローで外差し馬場でも前目の馬が残ったが、馬場の良い外を回した馬にキレ負け。それでも0.5秒しか負けていない。

オーロカップも外差し有利のトラックバイアスの中、よく4着まで粘った。
こう見てみると、馬柱は汚れているが、案外、素直なタイプだと分かってくる。

ここは位置取りを取れないことはまずなさそうだし、タフになりすぎるのも考えにくい、内は良いので極端なトラックバイアスに苦しめられることもない。

展開がほぼ有利になるという確実性を買っての対抗評価。

もちろん、競馬なので、末キレる馬が前目に付けて差し切る、という可能性も十分ある。
特にピースワンパラディは出遅れなければ好位を取れそうだが、不確実性に頼っても仕方があるまい。ここ6走で3回出遅れているし、出遅れなくても新潟記念は後方待機。

ここは二頭のワイド中心で、馬連も購入。
加えて、シュリの複勝を別枠で購入する。


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