12/26 好走期待馬・穴推奨馬

※指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。過去1年半までの指数を用いています。
※軸自信度は、赤枠がA、黄色枠がB、青枠がC、緑枠が、勝ちまで自信あるS、となります。
※筆者の言うペースは、前が残るかどうかの目安となるペースであり、前傾か後傾かを意味しません。前が苦しくなるペースをハイ、前が楽なペースをスロー、中間をミドル、としています。

好走期待馬

中山7R ◎3カレンレベンティス C評価
阪神7R ◎5クリノクラール A評価
中山8R 冬至特別 ◎15リンカーンテソーロ A評価
阪神9R 鳥取特別 ◎4ゴールドハイアー A評価
中山10R 2021フェアウェルステークス ◎2ショウナンアニメ B評価
中山11R 有馬記念 ◎1ペルシアンナイト A評価 ※勝負レース
阪神11R りんくうステークス ◎1ロイヤルパールス A評価

穴推奨馬

阪神7R 穴1グリュースゴット
中山8R 冬至特別 穴6ショーテンシ
阪神9R 穴7サンマルエンパイア

まえがき

こんばんは。
土曜も敗北!何という屈辱!

有馬記念デーこそは勝ちたいものです。
YouTube等、至るところで有馬記念特集が行われていて気分が盛り上がりますね。
G1でも平場でも大して気分の変わらない私でも、気分が高揚してきました。
せっかくの有馬記念、今回は全頭について見解を述べたいと思います。

馬場状態について。
中山芝は内有利傾向が続いています。
5Rの新馬戦、横山武史騎手が油断騎乗で制裁を受けました。
あれはおそらく、外に気を取られていて、まさか内から差してくるとは思わなかったのでしょう。
内から差せるのですから内有利で良いとは思います。
問題は馬場の重さ。
土曜の夜に多少雨が降ったようですが、JRAはスターホースの引退に合わせて馬場を造ってくることがまれにあると思っています。
コントレイル引退のジャパンカップデーにいきなり高速馬場になったのは、普段は夜中にしているはずの散水をしなかったから、だと聞きました(真偽は定かでありません)。
古くは、ゴールドシップの勝った天皇賞・春の日にいきなり馬場が重くなりましたね。
有馬記念は、道悪巧者・クロノジェネシスの引退レース。
もしも雨が多少降っている上に散水までしたら、馬場はかなり重くなるでしょう。
時計の出方は当日必ずチェックしたいと思っています。
とはいえ、本命だけは何があっても変更しません。
本命は決定。
あとは、相手を馬場状態で多少変更するかもしれません。

中山ダート。
凍結防止剤の影響で馬格ある馬の好走が多いだろうと思っていたのですが、小柄な馬も割と来ていました。
土曜夜の雨で日曜がどうなるか未知数ですが、馬体重はそこまで気にしなくても良さそうです。
1200m・1800m、ともに外枠の先行馬が多く来ていました。
外枠・先行有利傾向はおそらく日曜も変わらないでしょう。

阪神ダート。
土曜は外枠よりも内枠の方が上位によく来ていました。
阪神は日曜が雪予報。
高速馬場になって内有利が加速するのではないでしょうか。
通常はどの距離も外枠有利の阪神ダートですが、日曜に限っては内枠に警戒したいと思います。

日曜も予想が終わり次第、随時アップしていきます。
どうぞよろしくお願いします。

見解
中山7R
買いたい馬が不在。ここは初ダートに賭ける!

◎ 3 カレンレベンティス

前の組から買いたいのですが、先行馬がいずれも弱い馬ばかり。
人気のダノンマヴロスは4戦安定していますが、全て指数の低いレース。スローペースの影響ももちろんありますが、戦ってきた相手も弱いメンバーばかり。
ランドアーティストは距離短縮。内枠に先行馬が揃っていて前に行けるか不透明。
ここは指数最上位が、ハイエストエンド、セイウンロミオ、ホウオウルバン、が出した91。
これだけの低レベル戦なら、初ダートでも通用すると見てカレンレベンティス。

エピファネイア産駒のダート替わり、馬格もないとなれば不安が先立ちますが、母父はタニノギムレット。その父ブライアンズタイムならこなせても。
一応、芝では1勝クラス上位の指数を持っている馬です。
また、鞍上の松山騎手は魅力。先行意識の強い騎手ですから、初ダート、砂を被りたくないだろうと思うので先行してくれるはずです。
芝で追走出来ない馬が、ダートに替わってテンの速度が遅くなって先行出来るのは往々にしてあること。
軸自信度C。少額で遊んでみたいと思います。

阪神7R
高速ダートが予想され、内枠先行有利と読む。現級実力馬の人気落ちを狙う。

◎ 5 クリノクラール
穴 1 グリュースゴット

クリノクラールは6走前の指数が96でメンバートップ。
実力馬ですが、近走着順が悪いこともあってか、さほど人気になりそうにありません。
前走の新潟ダート2500mは、1勝クラスの中でもスタミナ豊富なサダムラピュタとローズボウルにピッタリマークされる展開。しかも早めにプレッシャーをかけられて苦しくなりました。
直線半ばまではある程度粘っていたものの、最後はぱったり止まる結果に。
これは距離が長すぎたのもあると思うので度外視で良いでしょう。

前々走の中京は高速馬場。
逃げた超人気薄のハイオソラールがそのまま逃げ切るかというレース。
4角2番手だったクリノクラールは、直線で一旦ハイオソラールに突き放されるものの、最後はジリジリ差を詰めてきました。差し馬二頭に交わされましたが、ダンツトレノやメガゴールドといった現級上位の先行馬には先着していますから悲観する内容ではありません。指数も92と、このメンバーでは高い部類。

3走前は芝だったので度外視。

4走前は早めに他馬に来られてちぐはぐな競馬になったと調教師が述べています。

5走前の3着時は、勝ったのがすでに2勝クラス勝ち上がりのナリタフォルテ、2着はスムーズに行ければしぶといトーホウスザク。強敵相手に差のない3着でしたから、このレースでの指数89は多少低いけれども気にすることはないと思います。

6走前が非常に優秀な内容。
テイエムマジックの超ハイペース逃げ。
付いていった先行馬の方が苦しくなって沈む展開でしたが、クリノクラールは先行して3着。すでに1勝クラスを勝ち上がっているテイエムマジック相手に最後は差を詰めていますし、勝ったのはもう3勝クラスに在籍しているケイアイロベージ。指数は96と高く出ました。

これだけの競馬が出来るなら、指数通り、メンバー1位の実力を持った馬だと思います。
雪の降っている阪神ダートは高速馬場で内枠先行有利に傾きそうですし、5番枠から上手く先行出来れば。前走で逃げた経験も活きるはずです。

ここは他にも先行馬多数。しかし逃げ馬は大外のダンツトレノのみ。1勝クラスということもあり、ペースはさほど上がらないと読みます。

他。
人気になりそうなレンツシュピッツェ。前走は、勝ったフォルテデイマルミを除けば弱いメンバー。3着に2馬身差を付けているからといって、評価は出来ません。指数も89と高くありませんし。
エルモドーロは現級で3着続き。1勝クラスで5戦していますが、指数は前走から92.88.69.80.94。ここなら上位ではありますが、1番人気に応えてくれるだろうという信頼は置けません。
それなら人気面も考慮してクリノクラールから。

穴推奨にグリュースゴット。
未勝利を102の高指数で圧勝。当時の2着は、すでに2勝クラスで通用しているクリノドラゴンです。
昇級初戦で1番人気に推された程の器。惨敗で指数は85でしたが、直線半ばまでは止まっていなかったので着順ほど悪い印象はありません。ハイペースを先行して沈んだ、と捉えても良さそう。
ただ、その次走も2番手から先行して大敗。
陣営も距離に敗因を見出したのか、その後は1400mを二戦していますが、どちらも惨敗。
ここは再度の1800mです。内枠からゆったりめのペースで先行出来れば残っても不思議ないと見ます。

中山8R 冬至特別
先行馬が揃ったが、それでも前は止まらない。

◎ 15 リンカーンテソーロ
穴 6 ショーテンシ

注 1 プレフェリータ

かなり前に行く馬が揃いましたが、外枠から内を見て運べる堅実な先行馬リンカーンテソーロで仕方がないかなというメンバー構成。
前走の指数は98でメンバー最上位。
前々走で破ったキミワテルは次走勝ち上がり、2勝クラスでも即2着していますので、リンカーンテソーロの力が一枚上と見ます。
中山ダートは外枠先行で取っていますが、当日の様子を見て、もし、内枠有利に傾いているようなら別から買うかもしれません。

穴推奨にショーテンシ。
前走は本命を打ちましたが、最内枠から行けず。砂を被ってずるずる後退して早々に圏外になってしまいました。
4走前の3着時の指数が95と高く、ハイペース適性もある程度のものを持っています。
陣営は久々の方が走るタイプと述べていますし、ここは中枠から揉まれずに先行出来れば。

注にプレフェリータ。
1勝クラス勝ちが8馬身差の大楽勝で指数は102と高く出ています。
中山ダート1800mでも問題ないかと判断して前走も本命を打ちましたが、完全に距離が堪えた格好に。
元々、1400mでも逃げている馬なので、追走力もある程度のものを持っているはず。
強気の横山武史騎手なので、積極策に出てくれることを期待します。
日曜の馬場を見て、内枠有利と判断したらプレフェリータから買うかもしれません。

阪神9R 鳥取特別
先行馬が揃ってペースは流れそう。差せる実力馬ゴールドハイアーは堅軸か。穴は差せる馬から。

◎ 4 ゴールドハイアー
穴 7 サンマルエンパイア

ゴールドハイアーの前走は、5ハロン過ぎからペースアップ。こうなると阪神ダート1800mでは前が止まります。2番手から勝ったホールシバンは相当な器でしょう。事実、3勝クラスも完勝でした。
4角で4番手だったゴールドハイアーにとっても苦しいレースだったはず。2.3着は追い込み馬でしたし、逃げて垂れたナリタフォルテは次走、2勝クラスを勝ち上がっています。

ともかく、前走は長期休養明けで指数91なら上々の結果。
前々走の伏竜ステークスは、ゴッドセレクションとメイショウムラクモという3歳ダートで上位の実力馬相手に3着しており、指数は98。一度叩いたここは負けられないでしょう。

ここはテイエムマジックが内から、ヴィネットが外から主張しそうなのでペースは上がるはず。

穴推奨にサンマルエンパイア。
休み明けの前走は、バーデンヴァイラーが人気を被ったこともあって単勝65倍。
レースは前が詰まるシーンもあって14着大敗ですが、一叩きして変わってくるはず。
現級で掲示板は何度もありますし、2着も2回。以前は揉まれ弱い馬でしたが、最近は克服しつつあります。指数もこのメンバーでは上位のものを持っています。
基本的に消極的で外を回す柴山騎手。ここはそういう騎乗をしてくれれば、堅実に差を詰めてきてくれるはずです。

中山10R 2021フェアウェルステークス
先行馬の少ないメンバー構成。行ける馬だけを買う。

◎ 2 ショウナンアニメ
○ 15 ジゲン

ショウナンアニメの前走は、とにかくすっ飛ばすマラードザレコードが出走したレースで、前半3ハロンが33.3秒。
このペースでは流石に先行出来ませんでしたし、スタート後、外の馬にぶつけられて位置を悪くしてしまいました。
先行馬の少ないこのメンバーならほぼほぼ先行出来るはず。
また、高速ダートで好走している馬なので、日曜の馬場も向くと思います。
指数もこのメンバーでは上位。
外のジゲン、ナイトブリーズ、カイアワセは逃げた経験がないので、おそらくは逃げられると思います。
逃げてしまえば、あとは馬場も味方にしてそのまま粘り込むだけ。
ジゲンの方が安定して指数が高いので、能力はジゲンでしょうが、ここは展開と人気差でショウナンアニメを取りたいと思います。

ジゲンは前走の指数が95でメンバー中2位。
1位はニシノホライゾンが追い込んで4着だった時の97なので、脚質も考えれば実質、ジゲンがトップ。
4走前の2勝クラス勝ちも指数98で楽勝。現級換算92。

止まらない展開を期待してショウナンアニメを本命にします。
あとは、ナンヨーイザヨイ、ワルツフォーラン、カイアワセ、ナイトブリーズ辺りの先行出来る馬を相手に選びたいと思います。

中山11R 有馬記念
まさか有馬記念で本命を打つ日が来ることになろうとは……。年齢を重ねてトップスピードに衰えはあるはずだが、近走は状態も良いのか、高いパフォーマンスを披露し続けている。

※勝負レース

◎ 1 ペルシアンナイト

絶好の最内枠を引いたペルシアンナイトに本命を打ちます。
この馬、7歳にして全く衰え知らずです。
買い要素はたっぷりとあります。

例年と違って完全な内有利馬場での最内枠。
そして鞍上がクリスチャン・デムーロ。
彼は見ていて本当に巧い。並の騎手なら「あ! このスタートでは位置を悪くする」と感じるスタートを切ってもきっちり先行させてきます。馬を動かす技術がそこらの騎手とは違うのでしょう。
パンサラッサの大逃げ濃厚ですが、おそらく後続はミドルかスローで流れそう。それを考えれば、クリスチャンの技術を存分に活かせそうです。
また、この馬は好走が右回りに集中していることからも右回り巧者。
多少時計のかかる馬場を得意としていますから、今の中山の馬場も良いでしょう。重馬場まで行くと苦しくなりますが、流石にそこまでは悪化しないはず。
本馬が叩き良化型というのは広く知られています。
今回は中9週の天皇賞・秋、中4週でチャレンジカップ、そして今回が中2週。
叩き三戦目での上昇も見込めます。

更に近走、高いパフォーマンスを連発。
ペルシアンナイトの3走前、札幌記念は個人的にラヴズオンリーユーにS評価(1着濃厚の評価)を打ちました。
ラヴズがアメリカと香港で連勝して引退したことを考えれば、私の評価に誤りはなかったと思います。札幌記念は勝ったソダシが想像以上に強かっただけ。ラヴズオンリーユーは外々を回っていましたし、状態面もあったのか、自身の能力を最大限に発揮出来なかったとも見ています。
それにしたって、有馬記念に出走していれば人気確実のラヴズオンリーユーを相手に、ペルシアンナイトはクビ差です。勝ったソダシの指数が98。ペルシアンナイトで97と高いですから時計的価値も決して低くありません。むしろ、高いと言えます。
この好走は内々をロスなく回る好騎乗のおかげでもありましたが、それは有馬記念でも同様のことが可能でしょう。ずっとラチ沿いを走ることが出来る枠ですから。

その次走、天皇賞・秋も振り返ってみれば驚きに値するパフォーマンスです。
後方からの競馬になりましたが、上がり33.1秒はコントレイルに次ぐ2位の末脚。
若い頃のトップスピードはとうに失われていて、だからこそ中距離に活路を求めたと思っていただけに、この上がりは驚きだと言えます。
5歳時の安田記念で上がり32.7秒を使っていますが、天皇賞・秋はそれに次ぐ上がり時計です。7着まで追い上げたのも十分すぎるパフォーマンス。

前走・チャレンジカップも十分なレースでした。
勝ったソーヴァリアントは有馬記念に出走していても通用するレベルにある馬。
スローペースを先行したソーヴァリアントが楽勝したのは当然でしょう。
ペルシアンナイトはヒートオンビートに遅れを取りましたが、これはスタートで出負けした分と、仕掛けがワンテンポ遅れたことが原因でしょう。上がり最速タイの33.9秒なら何も問題ありません。

昨年の有馬記念は、クロノジェネシスから0.6秒差の7着。
昨年時よりもパフォーマンスを向上させている今期なら、馬券圏内は十分に有り得るでしょう。
ちょっと残念なのが、ペルシアンナイトを推している有名予想家がかなり目に付くため、明日はもっと馬券が売れてしまうだろう点。しかしながら、有名予想家と被るのは心強くもあります。
3着以内に来ればほぼ確実に当たるよう、馬券を購入したいと思っています。

他、内枠から簡単に見解を述べます。

パンサラッサ。
テンの遅い逃げ馬。福島記念は超ハイペースの逃げ切りですから強いのですが、勝ち時計自体は平凡。タフな中山2500mで通用するレベルにあるとは思えません。

モズベッロ。
もし馬場が重まで悪化したなら押さえたいとは思いますが、その可能性は限りなく低いでしょう。後方から外を回って追い上げるしかないため、今の内有利馬場も不利です。

メロディーレーン。
さすがにG1では厳しいでしょう。

ディープボンド。
この馬は中山が不得手。昔は偶然かと思っていましたが、見識者の見解によると、大跳びで小脚が使えないから、という話。2周目に内回りを走るここでは厳しそう。
ただ、タフなレースには滅法強いので、ロンスパになる有馬記念、という点だけ見れば買いでしょうか。

ウインキートス。
スローペース向きの先行馬だと思っています。
目黒記念は超ドスローで展開に恵まれただけ。
オールカマーは馬場が良くて内枠有利。枠に恵まれました。
グローリーヴェイズ、レイパパレに先着こそしていますが、指数的には超凡戦です。
札幌記念でのペルシアンナイトとの差を考えれば買えません。
また、丹内騎手は位置を取って粘り込むのが穴パターン。それが叶わないとプランBは発動されないという話です。実際、この馬でそのようになっています。上手く先行したとしても、同じような位置により強い馬がいますから馬券からは完全に切る予定です。

クロノジェネシス。
「良い時に比べると少し物足りなさは残るが、いつも一生懸命に走ってくれる。そのあたりに期待」という調教師のコメントが出ています。斉藤崇史調教師は正直に話すタイプらしいので、おそらくは本音でしょう。
上がりのかかるタフなレースで無類の強さを誇りますが、正直、昨年の有馬記念はギリギリ勝ったという印象。中山2500mに適性がなかったはずのフィエールマンと僅差というのは、距離的な面もあるのかなと思っています。
夏は牝馬、その逆で冬は牡馬、ですから、仕上がり面も含めて宝塚記念よりパフォーマンスは落とすでしょう。
阪神がベストという話も聞いていますから、ここは過信禁物だと思います。

ユーキャンスマイル。
ピークアウトした、というのが感想です。阪神大賞典は2着でしたが、タフなレースになって追い込みがハマっただけだと思います。ディープボンドから5馬身離されて、3/4差の3着には力量劣るナムラドノヴァン。
4歳時の新潟記念から5歳時の阪神大賞典までは100程度の高い指数をマークしていましたが、今では90にも満たないレースが続いています。
中山向きというタイプでもなく、強調材料がありません。馬券からは切ります。

ステラヴェローチェ。
同じバゴ産駒のクロノジェネシスと似たタイプだと感じています。道悪も得意ですし、高速馬場もこなします。菊花賞は外枠でロスの多い競馬。その分、最後止まったという印象。
この馬はデムーロ騎手への乗り替わりが非常に怖いですね。
彼は一時の不振から脱して今は買いの騎手。
また、道悪得意のパワー型ジョッキー。出遅れが多いので外枠も得意。
ステラヴェローチェとは手が合いそうだなと感じます。
今の3歳は最強世代と言われていますが、個人的には、マイル路線では最強。長距離になるとそれほどでもないかなという感想を抱いています。
あとは後方脚質なのも不安。
外を回って上がっていくしかないと思うので、それで届くかどうか。
必ず押さえてはおきたい1頭。
日曜の馬場も確認して、最終ジャッジを下します。

エフフォーリア。
穴がないかな、という印象を抱いています。
持続力勝負は大の得意なので、有馬記念も向くでしょう。
共同通信杯はレース上がり4ハロンが45.7秒。
上がり3ハロンだけなら瞬発力だけで通用しますが、上がり4ハロンを速い時計で走るには持続力が要求されます。そうしたレースで2馬身以上差を付ける完勝。
馬場自体が持続力を要求された天皇賞・秋も完勝。
ダービーも持続力戦になりましたが、最内枠でずるずる位置を悪くしてしまったのと、早仕掛けになってしまった分の負けでしょう。
特筆すべきは皐月賞。
レース上がり37.0秒の消耗戦を楽勝ですから、適性は万能。
また、この時は抜け出す時の脚が尋常でありませんでした。一瞬にしてトップスピードに入ることが出来ます。これは共同通信杯でも見せていた脚です。この機動力は中山で強力な武器になるはず。
対抗筆頭です。

アリストテレス。
予想外に伸び悩んでいる馬。
菊花賞を2着した時には、出世間違いなしだと思っていたのですが……。
ジャパンカップは逃げましたが、時計的に凡戦。9着では評価は全く出来ません。
京都大賞典は2着でしたが、ラスト1ハロンが13.0秒もかかった消耗戦。
年齢的にトップスピードの衰えたマカヒキが勝ちましたし、トップスピードの衰えは3着のキセキも同様です。そうした馬の間に入っての2着、しかも時計的に凡戦だったので全く評価出来ません。
現状、買う材料が見つからない、という印象です。

シャドウディーヴァ。
この馬は大体のレースで指数が90前後。
自分の分だけは走ってくるタイプでしょう。とはいえ、左回り巧者なのは間違いありませんが。
この馬が怖いのは、まずハーツクライ産駒という点。
府中牝馬ステークスでは今までにない鮮やかな切れ味で差し切りましたし、5歳になって充実期に入っているとは思います。
もう一点怖いのが、鞍上のノリ。
ジャパンカップでは前に行く馬が少なかったので先行しましたが、ここは後方待機で一発狙ってきそうです。ハマるかどうか、また、本格化しているからといって通用するレベルにあるかはかなり疑問ですが、馬券からバッサリ切るのは怖い1頭です。

アカイイト。
この馬、純粋に強いと思います。
エリザベス女王杯は掲示板に入った馬のレベルが低い、という点から能力が疑問視されていますが、この馬は外枠から外をマクっての横綱相撲。
2.3着馬は内枠を利して差してきた馬なので、力量はアカイイトの方が遥かに上だったと見ています。
それだけの馬がどうしてオープン入りに苦労したか、ですが、単にスローペースばかりだったから、だと思います。
若駒の時から上がり33秒台の速い脚を使っていたから勘違いされていたフシがあります。
この馬はキズナ産駒らしく、上がりのかかるレースでこそ真価を発揮します。
この馬をローズステークスで対抗にした時の記事にも書きましたが、キズナ産駒は初重賞、昇級戦等で穴をあけやすい。
たとえば、スローペースの未勝利戦でキズナ産駒が平凡な勝ち方をするとします。平凡ですから、重賞に出てきても人気にはなりません。しかし、キズナ産駒は重賞になってペースが流れてこそ力を発揮するから穴をあけてくる、という論理です。
この馬はその典型例。有馬記念もある程度流れるとは思うので、無視出来ない1頭だと捉えています。

アサマノイタズラ。
某有名予想家が有馬記念事前予想で本命にした馬。
それもあってか、人気になりすぎている感はあります。
とはいえ、有馬記念で穴をあけやすいのは、中山巧者。
この馬は完全な中山巧者ですし、田辺騎手も中山マイスター。
ヴィクトワールピサ産駒は乗りむずしい面があるらしく、嶋田純次騎手には荷が重かったのでしょう。
セントライト記念は、ハイペースになって完全に展開がハマったとはいえ、「あの」ソーヴァリアントに勝っているのですから、ここも一発あって不思議ありません。
外枠は不利ですが、押さえてはおきたい一頭。

キセキ。
非常に個性的で人気のある馬。
私個人も、5歳時の大阪杯で単勝1万円勝負をした思い出があります。
若い頃のトップスピードはもうありませんし、上がりのかかった京都大賞典でも3着に敗れていますから強調材料はありません。
この馬も大跳びなので中山コース不向きです。
スーパーレコードのジャパンカップで2着した年ですら5着。川田騎手が馬の能力を過信しすぎた嫌いはありますが、最後は止まってしまいました。
指数を見る限り、昨年まではまだ能力をキープ出来ていたと思うのですが、今年に入ってからは平凡なオープン馬のそれ。
外枠でもあり、買えない、と判断します。

タイトルホルダー。
菊花賞を恵まれたと見るかどうかは判断が分かれると思います。
前半1000m60.0秒のハイペースで飛ばして、中緩み。そこから再加速した訳ですが、中緩みというのは、馬群が凝縮するチャンス、つまり、差せる位置まで来るチャンスを後続に与えるという意味で、逃げのメリットがなくなってしまいます。
基本的に、人間も競走馬も一定のペースを維持して走るのが一番効率の良い走り方な訳で、中緩みというのは基本的に前に不利となります。もちろん、例外はありますが。
菊花賞は、2着以下が全て後方待機組。
逃げ切ったタイトルホルダーは強い勝利だったと判断します。
中山巧者でもありますし、この馬は絶対に押さえておくべきでしょう。
横山和生騎手が不気味。
枠順抽選会で、大外枠は良い、と言っていましたが、おそらく本音でしょう。
スタートから急かしていくというより、外枠からじんわりと2番手まで上がっていく競馬をしそう。競馬センスの良い馬ですからすんなり2番手に付けるかもしれませんが。
純粋に、横山武史騎手から横山和生騎手に乗り代わってどういう結果を残すか見てみたい馬ですね。
馬券はもちろん買いです。

有馬記念に関しては以上となります。
とにかく、ペルシアンナイトが3着内に入ってくれますように!サンタさん!お願い!

阪神11R りんくうステークス
砂被りを極端に嫌がるエアアルマスは脚質転換を図るという話。これが逃げないとなると、ペースは緩む。内枠先行有利。

◎ 1 ロイヤルパールス

エアアルマスが逃げないとなると、逃げそうなのはサイクロトロンでしょうか。ハナにこだわるタイプではないので、ここは前の馬でグルーピングして購入したいと思います。

今回は中井騎手に手戻りのロイヤルパールスに期待です。宮崎北斗騎手よりは、ダートで追える中井騎手の方がベターでしょう。3勝クラスは中井騎手で強い競馬をして勝っています。
前走のカペラステークスは高速馬場で内を通った馬が有利。1-4着までは全て内を通った馬でした。中枠から比較的外目を通ったロイヤルパールスは、それでもしぶとく伸びて6着確保だったので十分な内容だったと思います。

前々走の1400m戦は前崩れのレースに。
トップウイナーやエアアルマス、サヴィと言った実力馬が馬群に沈んでいますから度外視で良いでしょう。

3走前のながつきステークスも高速馬場で内枠有利でした。15番枠から比較的外目を通りながら前を捉えきったロイヤルパールスは着差以上に強い内容だったと思っています。
今回は高速馬場で有利に働くであろう内枠。
馬群に揉まれても苦にしない馬なので、2.3列目を確保して、あとは前を捉えきれるか、の競馬をしてくれるでしょう。

馬券ギャラリー
阪神7R。本命クリノクラールは差しに回るという想定外の競馬でしたが、頑張ってくれました。馬連厚めに買ったところでは高めが来てくれて満足です。
一応当たりましたが、200円しか買わなかったこと、カイアワセとの3連単を取れなくてトリガミです……。しくじりばかり……。

競馬予想本を本ブログ、noteにて執筆しています。
全て書き終えたら、推敲してKindleダイレクトパブリッシングにて出版しようと思っています。
スキしてくれると励みになって書く気になりますので、内容が良いと思ったら是非、お願いします。

『「永遠の初心者を脱する!」ための競馬思考』

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