名古屋グランプリ2021 通用する馬の少ない地方交流重賞なら差し届く。

※中央での指数はグリーンチャンネルの「先週の結果分析」のものを用いています。
※地方での指数はnetkeibaのタイム指数を参考にしています。

枠順
netkeiba.comより
馬印

◎ 2 ドスハーツ
△1 8 ケイアイパープル

△2 11 ヴェルテックス
△3 4 ダンビュライト
△4 5 ライトウォーリア

見解

本命は、中央勢の中で一番人気のなさそうなドスハーツ
基本的に追い込み馬には厳しい名古屋グランプリですが、ここは頭数が手頃、また、地方交流重賞なので通用する馬が少ないことを考えれば、距離延長である程度のポジションを取れると判断します。

ドスハーツは基本的にスローペース向きの差し馬。
2勝クラス勝ちは前半1000m63.5秒という超スローペースで、馬群が団子状態になったからこそ、末脚だけで差し切ることが出来ました。
3勝クラスの鈴鹿特別も同様。
中京の重馬場で1000m通過が61.4秒なら実質スローでしょう。
このレースも4角で馬群が凝縮したため、直線だけでまとめて差し切ることが出来ました。
また、この時の指数が98と優秀。オープン換算でも90と高かったので、オープンクラスでもずっと期待していた馬でした。

オープンに上がってからは好走歴がありませんが、それらの敗因は明確。

平安ステークスは前半1000m59.0秒の超ハイペースになり、追走で手一杯になってしまいました。
太秦ステークスは前半1000m61.1秒と、やや速めの流れ。ドスハーツはいつもより前目に付けられましたが、追走に脚を使った分でしょう、最後は失速。それでも、直線は一脚使っていますから着順より悪い印象はありません。
ブラジルカップはミドルペースの流れ。直線に入った時は前に馬群が固まっており、外に出すのに時間がかかりました。進路を確保してからは堅実に伸びています。
この時は名古屋グランプリに出走のヴェルテックスが3着。
ヴェルテックスは道中ずっと内。直線も上手く内が空いてほぼロスのない競馬で3着でしたから、それと0.3秒差なら力差はないと見ています。
カノープスステークスは前半62.4秒のスロー。
結果的に前に行った3頭で決着。ドスハーツも内を突いて伸びてはいますが、勝ち馬が36.7秒という速い上がりを使うレースではどうにもなりません。後方から競馬をした馬の中では3番手だったので上々の結果だったと言えるでしょう。

ドスハーツは以前よりも前目の位置を取れるようになっていますし、ここは少頭数で勝負になる馬も少ない、また、超スロー濃厚のレースでもありますから、馬群からそう離されずにレースを運べそうです。
前から離されずに運べれば、このメンバーでは随一の決め手で堅実に差を詰めてくるはず。
ウインバリアシオン✕スキャターズゴールドならスタミナも豊富でしょう。
あとは前がどこまで残るか。
乗り慣れている小沢大仁騎手の初重賞制覇に期待大の舞台ですが、ここは3着内の軸として本命に推します。

△の一番手にケイアイパープル
前走は揉まれたくないこの馬にとって最悪の最内枠。
鞍上の中井騎手がかなり促していましたが、思い通りの位置を取れず、向こう正面では砂を被らないように外に出していました。最後も伸びてはいますが、前半のロスが響いたのでしょうか、この馬の力を出しきれずの5着だったと見ています。
ラジオ日本賞は中井騎手の好騎乗。スタートからかなり促して、位置を悪くしかけましたが、譲らずに2番手を確保。
高速ダートだったことを考えても前半1000m通過60.6秒は速く、2着以下は差し馬勢が台頭。1番人気のベルダーイメルが逃げて8着に沈んだことを考えれば、かなり強い内容でした。
阿蘇ステークスも高速ダートで、内を通った馬が有利なレース。
大外枠でずっと外を回されながらの圧勝ですから文句の付けようのない内容です。
今回は外目の枠を引けたので揉まれることはないでしょう。
外のナムラムツゴローが逃げ馬ですが、能力が足りない馬なので逃げては来ないはず。
たとえ逃げの手に出てきたとしても、外枠なので揉まれないように運んでくれるでしょう。
中井騎手がかなり上手く乗っていたので、松山騎手への乗り替わりはプラスとは言えなそう。
とはいえ、トップジョッキー。
松山騎手もポジションを取ってくる騎手なのでケイアイパープルとは合うと思います。
あとは距離さえ克服出来れば。

△の二番手にヴェルテックス
枠の並びが良いですね。被されたくないタイプのケイアイパープルとライトウォーリアの外に入りましたので、この二頭を見ながらレースを運べると思います。
3勝クラスの内容から元々オープンでもやれると思っていた馬なのですが、ようやく近走で結果を出してきました。
前走の浦和記念は完全に前有利のトラックバイアス。
道悪巧者の逃げ馬メイショウカズサの逃げ切りは順当と見ますが、タービランスに交わされてしまったのは、勝ちに行って早めに動いた分でしょう。
ブラジルカップは先に書いたように、道中はずっと内、直線も内を上手く捌いて3着。
ラジオ日本賞は馬場差が-1.9秒の高速ダート。
高速ダートの場合、内をロスなく回る有利が際立ち、外を回すロスが響きます。
ヴェルテックスは16番枠から道中ずっと外を回されての5着ですから、内容的には上々でしょう。
血統的には母がシーイズトウショウですが、レースっぷり、超スローになるだろう展開を考えれば全く問題ないと見ています。

△の三番手にダンビュライト
前走のみやこステークスは差し決着のレースに。
前で残ったのはチャンピオンズカップ3着のアナザートゥルースのみ。
オーヴェルニュでさえ13着に大敗しましたから、この馬の14着は不問に付したいと思います。
ダートで通用するかは正直、未知数ですが、前走は最後全く追っていませんでしたし、逃げてしまえば残り目もあると見ます。
スタミナ面には全く不安がない馬ですから、逃げてどこまでか、という馬だと思っています。

△の四番手にはライトウォーリア
前走は内枠を引いて行くしかなくなりました。
結果、大敗ですから今回の枠もかなり心配です。
この馬は人気になりやすいですが、3勝クラス勝ちも太秦ステークス勝ちも指数的には平凡。
位置を取れる馬なのでオープンでもやっていけるでしょうが、揉まれ弱い面がありますし、通用するには展開に恵まれる必要があると思っています。
内にダンビュライト、外にケイアイパープルがいる並びでは競馬がしづらそう。
上手く展開が向いて、あとはどこまでやれるか、という馬ではないでしょうか。
△の四番手が妥当と見ます。

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